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ごみ山に眠る宝を狙え!

2008-03-28 18:22:12 | ノンジャンル
 リチャード・ウィドマーク氏の訃報が入って来ました。享年93才。コネティカット州の自宅で死去。最近、脊椎を骨折、容態が悪化していた、ということです。大学教授から転身した珍しい経歴の持ち主で、その凶暴な顔つきから悪役が多かったですが、存在感のある役者さんでした。代表作は何といってもサミュエル・フラー監督の「拾った女」でしょう。孤独なスリですが、人の道に外れたことは大嫌いという難しい役を見事にこなし、ラスト近くで共産党員からフィルムをスリとり、仲間の仇を討つシーンは今思い出しても興奮してくるほど、素晴らしい演技、そして映画でした。個性的な顔だちの俳優が少なくなった今、最も求められているタイプの俳優さんがまた1人旅立れました。御冥福をお祈りするとともに、いつまでも彼のことを忘れないでしょう。

 さて、昨日の朝日新聞の朝刊に「ごみ山に眠る宝 狙え」という見出しのかなり大きい記事が載っていました。
 ゴミから発生するメタンガスを利用して発電し、また発電に使うことによって今までは大気中に放出されていたメタンガスが減ることにより温暖化防止にもなり、また排出枠を獲得することもできるという一石三鳥の仕組みの研究が進んでいると言うのです。実際、これからもゴミは増え続け、世界銀行が調べたアジア各国の1日1人当たりの都市ごみ排出量予測は、中国で'95年に0.79gだったのが'25年には0.9g 、マレーシアでは0.81gだったのが1.4g と軒並み増え、日本だけが1.47g だったのが1.3g に減る(といっても元の数字がでかい)ということで、温暖化ガスを出さないゴミ処理方法の開発が急務と言えます。そこに出て来たメタン発電。久々の朗報ではないでしょうか?
 また、ゴミは貴金属の宝庫でもあるらしく、パソコンや携帯電話に含まれる白金、インジウム、タンタル、銀、金、銅、コバルト、バナジウムなどは馬鹿にならない量が今まで埋め立てられ再利用されてきませんでした。これからは要らなくなったパソコンや携帯電話を回収する業者が増えるのは必至とのことです。また逆にこうした貴金属を回収しないと、埋蔵量が底をつき、新製品を作ることができなくなるそうです。すぐにでも着手してほしいものです。