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エリック・ロメール監督『飛行士の妻』

2008-05-18 15:27:30 | ノンジャンル
 スカパーの260チャンネル「洋画★シネフィル・イマジカ」で、エリック・ロメール監督の'80年作品「飛行士の妻」を再見しました。
 20才の勤労学生フランソワは夜勤明けに5才年上の恋人アンヌ(マリ・リヴィエール)を訪ねて、彼女の元恋人の飛行士・クリスチャンと一緒にいるのを目撃します。クリスチャンは妻がパリに住むようになり、子供もできるので、これからはあまり会えないと言います。フランソワは職場のアンヌに電話しますが、取次いでもらえません。フランソワはアンヌにつきまとい、飛行士との仲を聞きますが、彼女は自分を信じて、としか言いません。そしてフランソワはカフェで別の女性と一緒の飛行士を見かけ、尾行しますが、15才の女子学生リュシーに怪しまれて、自分も尾行され、ついには二人は話を始めます。天真爛漫なリュシーは面白がって話を聞き出しますが、最後にはフランソワは本当の話をし、2人で尾行を再会します。アパルトメントに入った飛行士たちを向かいのカフェで監視しながらおしゃべりに興じる二人。リュシーはその後何か分かったら知らせて、と自分の住所をフランソワに教えて帰ります。そしてアパルトマンから出て来た飛行士たちは車でどこかへ行ってしまいます。その日、アンヌが家に帰ると、フランソワが訪ねて来て、君に十分会えないから夜勤をやめ、学校も辞めると言うと、アンヌはそんな脅しはきかない、と言います。話をしているうちに飛行士がアンヌに嘘をついていることが分かり、今日尾行した相手も飛行士の妻ではないことが分かります。リュシーにそのことを書いたハガキを持って行くと、彼女は家の前で男と熱烈にキスをしていました。フランソワはハガキに切手を貼って投函すると、雑踏の中に消えて行きました。

 公園で飛行士たちを尾行するところは覚えていました。が、それ以外の部分はほとんど忘れていました。ほとんどがアンヌとフランソワの痴話げんかで、自意識が強く神経質な感じがするアンヌが好きになれませんでしたが、リュシーの少女っぽい振るまいは楽しめました。(それにしても、彼女が15才とはとても思えませんでした。日本ならどう見ても20才ぐらいには見えます。)オールロケーション、アイリスインとアイシルアウトの使用など、ヌーヴェル・ヴァーグの一翼を担ったエリック・ロメールらしさがよく出ていました。たまにはこんな映画もいいんじゃないでしょうか?