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山崎貴・八木竜一共同監督『friends もののけ島のナキ』

2013-09-03 06:28:00 | ノンジャンル
 山崎貴・八木竜一共同監督、山崎貴脚本の'11年作品『friends もののけ島のナキ』をWOWOWシネマで見ました。CGアニメの作品です。
 舟を漕ぎ、まん中岩の洞窟に入っていったタケイチは、急な潮の流れに乗り、洞窟の向う側にある伝説のもののけ島にやって来ます。タケイチは病気の母のために薬を買おうと、そこに生えているキノコを採りにやって来たのですが、彼らの出現に怒った2匹のもののけ、ナキ(声、香取慎吾)とグンジョーに襲われ、弟のコタケを置いて逃げてきてしまいます。夕暮れの村では、タケイチが掟を破ってもののけ島に行ったことが追及され、大婆様はタケイチの母にコタケはもののけに既に食べられたものと諦めるように言います。そして、二百年前にもののけを向うに追いやったものの、もののけは人間の10倍も生きるので、戦に負けた連中が今も生きていたら怒りを溜め込んで、数も千に増えているに違いないと言い、鎮めの儀式を行うことにします。一方、もののけ島では、10匹余りしかいないもののけが勢ぞろいし、自分たちが少数であることが人間に知れれば皆殺しに会うだろうと話し、コタケを人質に取ることに決め、今回の原因を作ったナキがコタケの世話をすることに決めます。村で儀式が始まると、もののけ島ではコタケがイタズラしてナキやグンジョーの服に火をつけ、ナキやグンジョーが叫び声を上げ、それを聞いた村の者たちは、やはりもののけが怒っていると勘違いします。やっと寝たコタケの顔を見ながら、戦の中で自分の母が人間に殺されたことを思い出すナキ。
 翌日、ナキはコタケを小舟に乗せ、人間の村に追い返そうとしますが、何度やってもコタケは戻ってきてしまいます。今度戻ってきたら喰ってやると言って送り出すナキが島に戻ると風が吹きだします。舟が難破し島に流れ着いたコタケを襲う、サメとワニが合体したようなもののけ。するとナキが現れてコタケを救い、自分の足にしがみつくコタケを頭に乗せると、海の上をジャンプして、自分の島に連れて帰ります。
 めったに見つからないため、いつか食べようと取っておいた美味の天女茸をコタケに食べられ、新たに探しに行くナキ。天女茸を先に見つけたコタケは、それをナキにくれます。その夜、高熱を出し、「お母ちゃん」とうわ言を言うコタケと看病するナキ。グンジョーは自分の姿に似たもののけが、ずっと南にいたと聞き、母かもしれないと思いますが、人間の世界を通らないと行けないのだと、ナキに語ります。
 翌朝コタケの熱が下がると、ナキはコタケのために小さい匙を作り、共に釣りをし、見事な夕陽を見た後、コタケを人間の村に返します。「ナキ」と呼んで別れようとしないコタケを抱くナキは「男なら泣くな」と言って、コタケを村に送り出し、コタケが母と再会したのを見届けて、グンジョーと帰ります。
 コタケはナキの姿を描き、盛んにナキのことを母に話しますが、村はもののけに襲われないために柵で覆われます。一方、ナキはコタケ会いたさに、天女茸を探し出します。
 やがてもののけ退治の名人である3人の侍が村に到着し、そこへ天女茸を手にしたナキが現れ、自分は無害だと名乗り出ますが、侍は矢を放ち続け、ナキは右手と右足に矢を受け、逃げ出します。海をジャンプする力を失ったナキは、そこへ現れたグンジョーに助けられ、難を逃れます。ナキの手当てをしたグンジョーは、ナキの復讐をするため、姿変えのキノコを食べて怪物と化し、村を襲います。逃げ出す侍たち。村民は岬の先端に追いつめられますが、そこへ現れたナキはグンジョーから村民を守り、やがてキノコの効果が消えたグンジョーは消え、ナキは村民たちから拍手を受けます。傷が回復し、村の子供たちと遊ぶナキ。やがてもののけ島へ戻ったナキは、ナキを村民に受け入れさせるため、グンジョーがわざと仇役となったことを知らされ、グンジョーの後を追いますが、グンジョーは既に母を探す旅に出ていて、後を追うなという印を残していました。それを見て泣き叫ぶナキ。そこに現れたコタケは「男なら泣くな」と言い、ナキは無理して笑います。そしてMISIAの歌う「スマイル」が流れる中、エンディング・ロールが流れ、映画は終わります。

 登場人物の姿はカリカチュアライズされていましたが、表情や動きは本物そっくりで、構図、演出ともに見事な“ショット”からなる映画でした。ただ、原作の『泣いた赤鬼』のような感動は得られませんでした。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto