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マーク・サンドリッチ監督『コンチネンタル』その2

2016-12-15 08:43:00 | ノンジャンル
 昨日の続きです。
 ガイは去り、注文でウエイターともめるビグエッグ。そこへミミと叔母が来る。ビグエッグ「形だけでも夫の代わりの男が必要だ。私がもう手配してある。合言葉は“真実のチャンスは運命”にしよう。君も偽名でグリーン夫人と名乗ってくれ」とミミに。叔母「秘密の不倫ね」。
 鼻歌を歌いながら、チャラいイタリア人トネッティがオープンカーで現れる。ビグエッグ「不倫相手には静かに頼むぞ」「どんな相手でも大丈夫です」。合言葉を伝えるビグエッグ。妻に「着いた」と電話してくるトネッティ。
 叔母、ミミをレストランで待ってる。ミミ現れ「食べたくない。あっ、この間の男よ。見られたらまずいわ」とガイを指し示す。
 波打ち際で無人のバルコニーで、ガイはミミに追いつく。「電話を待ってた。仕事で1日だけここに」「ロンドンを発ったと聞いたわ」「じゃあ電話してくれたんだね。今晩、パーティに一緒に行こう。話したいことが山ほどある。歌“昼も夜も”(コール・ポーター作詞作曲)。つれないミミ。ガイがミミの手を取り、踊りに誘う。ついに一緒に踊り出すミミ。踊り終わる。ガイ「何しにここへ来た?」「叔母が一緒」「なぜ逃げる? 運命の糸を感じてるのに。真実のチャンスは運命だ」「あなたなの?」「もちろん」。ミミ、怒り出し、「12時に216号室へ来て」と言って去る。
 落ち着かないミミ。はしゃぐ叔母。ミミ「こんなことするなんて。あの男に最低のことをしてやる。自尊心を傷つけてやる」。シルクハットで正装のガイ、来る。部屋の外で叔母とまず会う。ガイ「ミミのことを教えてほしい」「本人から聞けば。あなたを閉じ込めて話すと言ってるわ。新しい人生ね」と叔母去る。
 ノックして部屋に入るガイ。「今行くわ」。口笛を吹いてソファに座るガイ。「お待たせ」「はっきりさせたいことがある。あの時はあんなにシャイだったのに。ショックを受けた。ネグリジェ姿で現れるなんて」「プロだから詳しいんでしょ? 近づかないで。そこに座って」「何なんだ?」「少し静かにしましょう」「いいね」。沈黙。「暑いね。州都ゲームでもしようか」「あれは男の子の遊びでしょ?」「女の子の遊びを知らない」「動かないで」。
 トネッティ、会う人ごとに合言葉。叔母にも。
 ガイ「君と2人で楽しい時間をと思ってたのに」「あつかましい」「職業柄、皆を楽しませてる」「最低ね」。叔母、戻る。ガイ、隠れる。叔母「変な男に会ったの。とりあえずビグエッグを捜して来るわ」。ガイ「戻っていい?」「仕事の話をして」「有名な女優をきっかけに。それが最初のステップ。ダンサーになった」。「良かった」と泣き出すミミ。
 パーティでもトネッティ、合言葉を言い続け、相手に殴られる。ビグエッグ「何してんだ。216号室のグリーン夫人だぞ」。叔母とビグエッグ会い、後を追う。
 トネッティ、216号室へ。ガイとミミ、ベランダにいる。トネッティを見て、ガイ「誰? ご主人?」ミミ「何してるの?」トネッティ「合言葉のせいだ」ミミ「私、結婚してるの。もうお終いね」トネッティ「離婚の手伝いに来た」ガイ「ビグエッグを雇ったのは君? 君がプロの? 僕が変わろう」トネッティ「ダメだ。契約がある。組合にも入ってる」ガイ「この男とミミだけ残して去れない」トネッティ「妻から電話だ。ああ、順調だ。子供たちにキス。あれ、今のは誰だ? 息子が声変わりしてるはずないだろう?」
 2人、ベランダに。下のフロアではダンス“コンチネンタル”。ガイ「アメリカに持って帰りたい2番目の曲だ」。ミミの歌。紙を人型に切り抜き、それをレコードプレーヤーの上に置き、2人がダンスしているようにトネッティに見えるように影を作り、2人は部屋を出る。
 ダンスフロアへ。皆、2人のダンスを見学し始める。大勢のカップル現れ、大団円のダンス。トネッティ、ベランダでアコーディオン弾きながら歌。2人は隠れる。叔母も歌う。やっとトネッティが影の仕組みに気づく。2人、また踊り始め、出口の方へ。
 鳥かごのカバーを外す。イスで眠っていたガイ、目覚める。足がソファで寝ていたトネッティと縄で結ばれている。ウエイターが朝食を持ってくる。ミミ「私が頼んだの」ガイ「これからは毎朝君と朝食を食べたいな」トネッティ「俺と?」ミミ「2人とも気に入ったわ」。ウエイター、地質学の話を始め、以前の客ブラウン教授から教わったと言う。叔母とビグエッグ来る。ガイ「私のミミだ」ビグエッグ「ミミの夫も一緒だ」。「必要なら呼んでくれ」とガイとウエイターは別室へ。夫が入って来ると、トネッティを見て「プロだと顔に書いてある」と相手にしない。ミミ、ガイを呼んで「離婚したらこの人と結婚するの」。怒り出す夫。ウエイター「ブラウン教授じゃないですか。先日見た奥さんとミミさんは別人でしたが」夫、あわてて「汽車に乗らねば」と急いで立ち去る。「私たちも結婚するのよね」と叔母とビグエッグ
 鞄を持つボーイたち。旅立つ前に部屋の中で踊る2人。部屋を出ていき、映画は終わる。

 原題は『楽しい離婚』。フェイドイン、フェイドアウト、オーバーラップが多用され、カット割りも必要最低限にされ、ダンスシーンも確かに素晴らしかったのですが、2時間近い長さには少々食傷気味になってしまいました。