NHKプレミアムで、黒沢明監督・共同製作・共同脚本の1957年作品『蜘蛛巣城』を観ました。
砂嵐。過去を偲ぶ歌。城跡。墓の跡。蜘蛛巣城址の立て札。風の中を走る騎馬。
砦。たなびく旗。反乱軍が出たことが報告され、城主は討って出るか、この城に籠るかの是非を部下に問う。一の部下(志村喬)は籠るしかないと助言する。もっても三月だと助言する別の部下。
次々に伝令が到着し、鷲津が活躍して反乱軍をやっつけたと報告される。「和議は許さん。反乱軍は全員処刑せよ」と言う城主。
雨。雷鳴。鷲津(三船敏郎)と三木(千秋実)は森の中で道に迷う。鷲津が矢を放つと、笑い声。「これは物の怪に違いない。わが矢にかけてやっつける」と鷲津。「私もわが槍にかけて」と三木。
やがて二人は小屋に辿り着く。そこには歌を唄いながら糸をつむぐ白髪で白装束の老婆が座っている。二人が近づくと、老婆は二人が鷲津と三木であることを言い当て、鷲津はやがて蜘蛛巣城の城主になるだろうと言う。未来を見ることができると言う老婆。三木も今宵から一の砦の大将になると言い、三木の子が蜘蛛巣城の城主になると語る。すると老婆の姿は掻き消え、その後には兵士たちのどくろが山高く積み上げられている。
霧の中を行ったり来たりする二人。「ひどく疲れた。少し休もう」と鷲津。「ただひたすら眠りたい」と言う三木。夢を見たんじゃないかと言う鷲津。後方に見えた蜘蛛巣城に対し、「この城の城主になるのか?」と言って笑う二人。
出迎えの兵士の間を蜘蛛巣城の城主に向かって進む二人。城主は鷲津を北のたちの主とすることを決め、三木を今宵から一の砦の大将となることを命ずる。
のどかな田園風景。「極楽だ」という村民。「蜘蛛巣城の城主になるなど、悪い夢を見た」と言う鷲津に対し、鷲津の奥方(山田五十鈴)は「三木が予告の内容を城主に知らせたら、城主は未来の城主である鷲津を亡き者にするだろう」と言う。「殿を殺すなど大逆だ」と鷲津が言うと、部下がやって来て、蜘蛛巣城の兵士たちが村を包囲していることを知らせる。城主は「狩りに来たというのは建前だ」と言い、「今晩泊まらせてほしい」と鷲津に言う。
鷲津は奥方に「やっぱりそなたの疑い深い心がなせるわざだ。殿は私を信頼してくれている」と言うが、奥方は「もし戦になったら先陣を切る鷲津には前からも後ろからも矢が飛んでくることになるだろう」と言う。
城主の寝所に現われた鷲津の部下は、鷲津の寝所を作るために訪れたと番人に言い、血のりの跡が残る部屋を訪れれ、寝所を作る。(中略)
奥方は「予言通り。今宵を逃しては機会はもうない。三木の仕業として大逆罪を押しつければいい。番人には酒をふるまい、酔って寝ている間に城主を殺せばいい」と言う。
眠りこける番人。槍を持って自室に帰ってくる鷲津。血まみれの手。奥方は血まみれの槍を眠っている番人に持たせ、手の血を洗う。「狼藉ものだ」と叫ぶ奥方。「大殿の大事ぞ」と言って、番人を殺す鷲津。
大勢の歩兵と騎馬。(中略)
鷲津「門を開け! 大殿のお帰りだ!」。城主の柩が運ばれている。開門。鷲津「奥方は?」「敵に城を明け渡すのを見たくないとおっしゃって自害されました」。泣く女たち。鷲津「己の力がなければ城は守れぬ。(三木に)いずれゆるりと話そう」。
部下「あとはお世継ぎができれば」。
鷲津「次の城主は三木の子だ。私で城主は一代限り」奥方「私、みごもりました」。動揺する鷲津。
暴れる白馬。「悪い知らせだ。今日の宴にはいかない方がいい」と三木の息子。
宴。欠席する三木とその息子。鷲津「ひどく酔った。三木殿は遅いな」。すると死んだ三木の亡霊が現れる。驚き怯える鷲津。奥方「これにてお引き取りを」と客を帰す。伝令は三木の首を持参して「三木殿は確かに討ちました。しかし息子は逃げました」。鷲津「絶対に殺すのだ」。(中略)
鷲津の部下「奥方は死産でした。奥方の体も危ないかもしれません」。(中略)
雨。白髪の老婆がまた現われ、「森が動くことがなければ、城主は安泰です」と言う。安心する鷲津。(中略)
奥方「手を何度も洗っても血の臭いが消えない」。
「森が動き出した!」。動揺する兵士たち。「持ち場に戻れ。森が動くはずなどない」。自分の目で見て、森が動いているのに動揺する鷲津。「卑怯者! わしの首を取って三木の息子に差し出す気だな」。矢が次々と飛んでくる。「裏切り者!」。風の音。ついに矢に首を射抜かれ、鷲津は倒れる。
三木の軍勢。手に手に木の枝を持ち、「木の枝に隠れて、身をさらすな」。
砂嵐。過去をしのぶ歌。蜘蛛巣城址の立て札。「終」の文字。
出演者が皆大声で怒鳴るので、セリフが聞きづらくてしょうがありませんでしたが、森が動くシーンは記憶に残るシーンだったと思います。
砂嵐。過去を偲ぶ歌。城跡。墓の跡。蜘蛛巣城址の立て札。風の中を走る騎馬。
砦。たなびく旗。反乱軍が出たことが報告され、城主は討って出るか、この城に籠るかの是非を部下に問う。一の部下(志村喬)は籠るしかないと助言する。もっても三月だと助言する別の部下。
次々に伝令が到着し、鷲津が活躍して反乱軍をやっつけたと報告される。「和議は許さん。反乱軍は全員処刑せよ」と言う城主。
雨。雷鳴。鷲津(三船敏郎)と三木(千秋実)は森の中で道に迷う。鷲津が矢を放つと、笑い声。「これは物の怪に違いない。わが矢にかけてやっつける」と鷲津。「私もわが槍にかけて」と三木。
やがて二人は小屋に辿り着く。そこには歌を唄いながら糸をつむぐ白髪で白装束の老婆が座っている。二人が近づくと、老婆は二人が鷲津と三木であることを言い当て、鷲津はやがて蜘蛛巣城の城主になるだろうと言う。未来を見ることができると言う老婆。三木も今宵から一の砦の大将になると言い、三木の子が蜘蛛巣城の城主になると語る。すると老婆の姿は掻き消え、その後には兵士たちのどくろが山高く積み上げられている。
霧の中を行ったり来たりする二人。「ひどく疲れた。少し休もう」と鷲津。「ただひたすら眠りたい」と言う三木。夢を見たんじゃないかと言う鷲津。後方に見えた蜘蛛巣城に対し、「この城の城主になるのか?」と言って笑う二人。
出迎えの兵士の間を蜘蛛巣城の城主に向かって進む二人。城主は鷲津を北のたちの主とすることを決め、三木を今宵から一の砦の大将となることを命ずる。
のどかな田園風景。「極楽だ」という村民。「蜘蛛巣城の城主になるなど、悪い夢を見た」と言う鷲津に対し、鷲津の奥方(山田五十鈴)は「三木が予告の内容を城主に知らせたら、城主は未来の城主である鷲津を亡き者にするだろう」と言う。「殿を殺すなど大逆だ」と鷲津が言うと、部下がやって来て、蜘蛛巣城の兵士たちが村を包囲していることを知らせる。城主は「狩りに来たというのは建前だ」と言い、「今晩泊まらせてほしい」と鷲津に言う。
鷲津は奥方に「やっぱりそなたの疑い深い心がなせるわざだ。殿は私を信頼してくれている」と言うが、奥方は「もし戦になったら先陣を切る鷲津には前からも後ろからも矢が飛んでくることになるだろう」と言う。
城主の寝所に現われた鷲津の部下は、鷲津の寝所を作るために訪れたと番人に言い、血のりの跡が残る部屋を訪れれ、寝所を作る。(中略)
奥方は「予言通り。今宵を逃しては機会はもうない。三木の仕業として大逆罪を押しつければいい。番人には酒をふるまい、酔って寝ている間に城主を殺せばいい」と言う。
眠りこける番人。槍を持って自室に帰ってくる鷲津。血まみれの手。奥方は血まみれの槍を眠っている番人に持たせ、手の血を洗う。「狼藉ものだ」と叫ぶ奥方。「大殿の大事ぞ」と言って、番人を殺す鷲津。
大勢の歩兵と騎馬。(中略)
鷲津「門を開け! 大殿のお帰りだ!」。城主の柩が運ばれている。開門。鷲津「奥方は?」「敵に城を明け渡すのを見たくないとおっしゃって自害されました」。泣く女たち。鷲津「己の力がなければ城は守れぬ。(三木に)いずれゆるりと話そう」。
部下「あとはお世継ぎができれば」。
鷲津「次の城主は三木の子だ。私で城主は一代限り」奥方「私、みごもりました」。動揺する鷲津。
暴れる白馬。「悪い知らせだ。今日の宴にはいかない方がいい」と三木の息子。
宴。欠席する三木とその息子。鷲津「ひどく酔った。三木殿は遅いな」。すると死んだ三木の亡霊が現れる。驚き怯える鷲津。奥方「これにてお引き取りを」と客を帰す。伝令は三木の首を持参して「三木殿は確かに討ちました。しかし息子は逃げました」。鷲津「絶対に殺すのだ」。(中略)
鷲津の部下「奥方は死産でした。奥方の体も危ないかもしれません」。(中略)
雨。白髪の老婆がまた現われ、「森が動くことがなければ、城主は安泰です」と言う。安心する鷲津。(中略)
奥方「手を何度も洗っても血の臭いが消えない」。
「森が動き出した!」。動揺する兵士たち。「持ち場に戻れ。森が動くはずなどない」。自分の目で見て、森が動いているのに動揺する鷲津。「卑怯者! わしの首を取って三木の息子に差し出す気だな」。矢が次々と飛んでくる。「裏切り者!」。風の音。ついに矢に首を射抜かれ、鷲津は倒れる。
三木の軍勢。手に手に木の枝を持ち、「木の枝に隠れて、身をさらすな」。
砂嵐。過去をしのぶ歌。蜘蛛巣城址の立て札。「終」の文字。
出演者が皆大声で怒鳴るので、セリフが聞きづらくてしょうがありませんでしたが、森が動くシーンは記憶に残るシーンだったと思います。