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河崎実監督『ロバマン』その1

2022-11-08 19:22:44 | 日記
 河崎実監督・共同製作・共同脚本の2019年作品『ロバマン』をDVDで観ました。
 サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」に一部加筆修正させていただくと、
「定年を過ぎ、何もやることのない日々を過ごしていた吉村公三(吉田照美)は妻(熊谷真実)からはロバ呼ばわりされ、孫(小池美波)からは小遣いをせびられるような男です。
 そんな吉村の愉しみといえば、街で見かけた道を塞ぐ若者やタバコの吸い殻をポイ捨てする男、行列に勝手に割り込んできた輩などのことをラジオに投稿することでした。気弱でうだつの上がらない吉村はラジオネーム「ロバマン」として投稿が読み上げられる時、自分がまるでヒーローになったかのような気分になっていました。
 そんなある日、吉村は先日行列に割り込まれたがゆえに食べられなかったラーメンを食べに行こうと外へ出ました。その時、上空にどこからともなく謎の飛行物体が飛来してきました。どうやら吉村以外の人には見えないようです。吉村は飛行物体の中へ吸い込まれていきました。
 飛行物体の中には顔がロバそっくりのロバート星人がいました。このロバート星人は顔の長い吉村を自分と同じ種族だと言い、一緒に故郷へ帰ろうと呼びかけてきました。吉村は自分には家族がいると断ると、ロバート星人は吉村に腕輪型の蘇生装置を授けました。
 ひとまず元の場所に戻された吉村はまだロバート星人に対して半信半疑でした。気を取り直そうと再びラーメン屋の行列に並んだ吉村でしたが、またしても列に割り込む輩がいました。
 その時、ロバート星人からもらった腕輪が反応し、吉村の全身に何やら力がみなぎってきました。そして吉村はヒーロースーツに身を包んだ“ロバマン”に変身し、割り込んできた輩をあっという間に叩きのめしてしまいました。
 それからというもの、ロバマンはロバの耳の形をしたアンテナでこの世に蔓延する悪の波動をキャッチし、現場に高速移動で駆け付けるとタバコをポイ捨てする輩、パワハラ上司、セクハラ上司、アポ電詐欺師、結婚詐欺師、堕落した政治家(安倍元首相、菅元首相)などに対して次々と鉄拳制裁をくらわしていきました。
 ロバマンの行動はたちまち世間の話題となり、当初は応援する声が多かったのですが、次第にロバマンの行う正義は行き過ぎではないかという意見も溢れていくようになっていきました。
 やがてロバマンの活動が賛否両論となっていき、さすがの吉村も自身の正義感について思い悩むようになっていきました。そんな時、伝説のヒーロー・月光仮面がロバマンの前に現れ、悪を憎まず殺さず許すと語りつつも自分が正しいと信じる正義を貫くよう語りかけまました。
 月光仮面の言葉に改めて勇気づけられたロバマンはいじめられっ子を励まして立ち向かう勇気を与えるなど独自のヒーロー活動を続けていき、やがてロバマンが拠点とする街は彼の功績を讃えて「ロバマン商店街」と改名するほどになっていきました。

(明日へ続きます……)