阪本順治監督・共同脚本の2000年作品『顔』をDVDで観ました。
サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」に一部加筆修正させていただくと、
「1990年代半ば頃の兵庫県尼崎市。35歳の冴えない女性・吉村正子(藤山直美)は、母・常子(渡辺美佐子)が営むクリーニング屋の2階で修繕の仕事をしていましたが、店頭に立つことは全くと言っていいほどなく、実質引きこもりの暮らしを送っていました。
東京で水商売をしている正子の妹・由香里(牧瀬里穂)は、正子とは性格も容姿も全く似ていない美女であり、常に正子のことを見下していました。由香里は洗濯物が溜まる度にわざわざ実家に帰ってきては洗濯を依頼するのですが、相変わらず引きこもってばかりの正子をバカにし、頭にきた正子はそのまま家を飛び出してしまいます。やがて由香里が帰った頃に正子は家に戻り、いつもと変わらぬ暮らしを続けました。
そんな正子の人生を大きく変えたのは、ある日、いつも通りに仕事をしていた常子が倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまったことでした。強い衝撃を受けた正子は葬儀の日も2階の自分の部屋に閉じこもってしまい、その様子にこれまで溜まりに溜まったストレスを爆発させた由香里は正子に殴りかかり、これまでをずっと正子のことを恥ずかしいと思っていたとぶちまけてしまいます。逆上した正子は由香里の首を毛糸で絞めて殺してしまいました。
翌日、正子は家から全ての香典といくつかの服、思い出のアルバムをカバンに詰め込んで家から逃げ出しました。冬の寒さのなか野宿して過ごしていた正子でしたが、逃亡から数日後の1995年1月17日に関西全域を襲った「阪神・淡路大震災」に巻き込まれました。
震災の混乱に乗じて逃げ延びる決意をした正子はアルバムを捨て、離れて暮らす父の元へ向かおうとしましたが、途中で行きずりのトラック運転手・山本俊郎(18代目中村勘三郎)に襲われてレイプされてしまいます。
心身共に疲れ果てた正子は、辿り着いたラブホテルの受付の女性(正司照江)に声をかけられ、そこで働き始めました。ラブホテルのオーナー・花田英一(岸部一徳)は正子を大変可愛がり、自転車にすら乗ったことのない正子に乗り方を教えてあげたりもしました。
正子も次第に職場に馴染み始めましたが、そんなある日、花田はホテルの経営難を苦に駐車場で首吊り自殺を遂げてしまいます。警察が来ることを恐れた正子は自転車に乗ってホテルから逃げ出しますが、途中で転倒して顔面を強打、顔が大きく腫れ上がってしまいました。
マスクで顔を隠した正子は、由香里に首を絞められる幻覚に苛まれながらも逃げ続けました。そんなある時、大分に向かっていた正子は電車の車内で会社をリストラされた元営業マンの池田彰(佐藤浩市)という男と同席しました。
正子は池田と楽しげに言葉を交わしますが、池田は妻子の待つ別府駅で電車を降りていきました。その後、電車を降りた正子は自殺を図ろうとしましたが果たせず、別府でホステスクラブを営むママの中上律子(大楠道代)に助けられました。
正子は律子の元でホステスとして働き始め、いつしか内向的だった正子は次第に明るく外交的な女へと変わっていきました。店では律子の弟・洋行(豊川悦司)も働いていましたが、元ヤクザである洋行は未だに裏社会との縁を断ち切れないでいました。それでも洋行は事あるごとに正子に姉のことを頼むと告げていました。
そんなある日、洋行は律子が同窓会で店を空けている隙に勝手に正子の体を売り、何も知らない正子は映写技師の狩山健太(國村準)と関係を持つことになりました。その後、洋行は正子に律子のことを頼むと言い残して店から姿を消し、再び店に戻ってくることはありませんでした。
ある日、正子は街中で偶然に池田と再会、彼を店へと誘いました。池田は今では妻に逃げられて息子と二人暮らしをしているのだといい、会社をクビになる際に密かに持ち出していた顧客データを使って会社から金を脅し取ろうと考えているのでした。正子はそんな池田に想いを募らせていきました。
ところがそんなある日、洋行がヤクザに殺害される事件が発生、律子の店にも警察が事情聴取に訪れたことから、正子は池田や律子に別れを告げて店から逃げ出しました。電話で正子から別れを告げられた律子は、その身を案じましたが、正子は静かに電話を切って去っていきました。
やがて正子は瀬戸内海の小さな島に辿り着き、そこでひっそりと暮らし始めましたが、警察の捜査の手はこの島にも及んでいました。
島の祭りの日、警察は島中を必死に捜索して回りましたが正子の姿を見つけることはできませんでした。やがて朝を迎え、警官の一人が何かを発見しました。それは、島から必死に泳いで逃げようとする正子の姿でした。」
藤山直美の熱演ぶりが目立つ映画でした。
サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」に一部加筆修正させていただくと、
「1990年代半ば頃の兵庫県尼崎市。35歳の冴えない女性・吉村正子(藤山直美)は、母・常子(渡辺美佐子)が営むクリーニング屋の2階で修繕の仕事をしていましたが、店頭に立つことは全くと言っていいほどなく、実質引きこもりの暮らしを送っていました。
東京で水商売をしている正子の妹・由香里(牧瀬里穂)は、正子とは性格も容姿も全く似ていない美女であり、常に正子のことを見下していました。由香里は洗濯物が溜まる度にわざわざ実家に帰ってきては洗濯を依頼するのですが、相変わらず引きこもってばかりの正子をバカにし、頭にきた正子はそのまま家を飛び出してしまいます。やがて由香里が帰った頃に正子は家に戻り、いつもと変わらぬ暮らしを続けました。
そんな正子の人生を大きく変えたのは、ある日、いつも通りに仕事をしていた常子が倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまったことでした。強い衝撃を受けた正子は葬儀の日も2階の自分の部屋に閉じこもってしまい、その様子にこれまで溜まりに溜まったストレスを爆発させた由香里は正子に殴りかかり、これまでをずっと正子のことを恥ずかしいと思っていたとぶちまけてしまいます。逆上した正子は由香里の首を毛糸で絞めて殺してしまいました。
翌日、正子は家から全ての香典といくつかの服、思い出のアルバムをカバンに詰め込んで家から逃げ出しました。冬の寒さのなか野宿して過ごしていた正子でしたが、逃亡から数日後の1995年1月17日に関西全域を襲った「阪神・淡路大震災」に巻き込まれました。
震災の混乱に乗じて逃げ延びる決意をした正子はアルバムを捨て、離れて暮らす父の元へ向かおうとしましたが、途中で行きずりのトラック運転手・山本俊郎(18代目中村勘三郎)に襲われてレイプされてしまいます。
心身共に疲れ果てた正子は、辿り着いたラブホテルの受付の女性(正司照江)に声をかけられ、そこで働き始めました。ラブホテルのオーナー・花田英一(岸部一徳)は正子を大変可愛がり、自転車にすら乗ったことのない正子に乗り方を教えてあげたりもしました。
正子も次第に職場に馴染み始めましたが、そんなある日、花田はホテルの経営難を苦に駐車場で首吊り自殺を遂げてしまいます。警察が来ることを恐れた正子は自転車に乗ってホテルから逃げ出しますが、途中で転倒して顔面を強打、顔が大きく腫れ上がってしまいました。
マスクで顔を隠した正子は、由香里に首を絞められる幻覚に苛まれながらも逃げ続けました。そんなある時、大分に向かっていた正子は電車の車内で会社をリストラされた元営業マンの池田彰(佐藤浩市)という男と同席しました。
正子は池田と楽しげに言葉を交わしますが、池田は妻子の待つ別府駅で電車を降りていきました。その後、電車を降りた正子は自殺を図ろうとしましたが果たせず、別府でホステスクラブを営むママの中上律子(大楠道代)に助けられました。
正子は律子の元でホステスとして働き始め、いつしか内向的だった正子は次第に明るく外交的な女へと変わっていきました。店では律子の弟・洋行(豊川悦司)も働いていましたが、元ヤクザである洋行は未だに裏社会との縁を断ち切れないでいました。それでも洋行は事あるごとに正子に姉のことを頼むと告げていました。
そんなある日、洋行は律子が同窓会で店を空けている隙に勝手に正子の体を売り、何も知らない正子は映写技師の狩山健太(國村準)と関係を持つことになりました。その後、洋行は正子に律子のことを頼むと言い残して店から姿を消し、再び店に戻ってくることはありませんでした。
ある日、正子は街中で偶然に池田と再会、彼を店へと誘いました。池田は今では妻に逃げられて息子と二人暮らしをしているのだといい、会社をクビになる際に密かに持ち出していた顧客データを使って会社から金を脅し取ろうと考えているのでした。正子はそんな池田に想いを募らせていきました。
ところがそんなある日、洋行がヤクザに殺害される事件が発生、律子の店にも警察が事情聴取に訪れたことから、正子は池田や律子に別れを告げて店から逃げ出しました。電話で正子から別れを告げられた律子は、その身を案じましたが、正子は静かに電話を切って去っていきました。
やがて正子は瀬戸内海の小さな島に辿り着き、そこでひっそりと暮らし始めましたが、警察の捜査の手はこの島にも及んでいました。
島の祭りの日、警察は島中を必死に捜索して回りましたが正子の姿を見つけることはできませんでした。やがて朝を迎え、警官の一人が何かを発見しました。それは、島から必死に泳いで逃げようとする正子の姿でした。」
藤山直美の熱演ぶりが目立つ映画でした。
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