gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ミカエル・ハフストローム監督『1408号室』

2009-10-29 18:11:00 | ノンジャンル
 WOWOWで、ミカエル・ハフストローム監督の'07年作品「1408号室」を見ました。スティーヴン・キングの短編を映画化したものです。
 オカルト作家のエンズリンは心霊現象がある場所を訪ねて本を書いています。ある日ニューヨークのドルフィン・ホテルの1408号室には入るなと書かれた葉書を受け取り、ホテルの支配人の抵抗にもかかわらず出版社の弁護士の助けで部屋を借りることになりますが、支配人は過去に56人もの宿泊者が死んだことを告げます。部屋に入ってしばらくするとラジオが勝手に鳴りだし、デジタル時計が1時間のカウントダウンを始めます。窓で手をはさんで負傷し、覆面をつけた男に襲われ、亡くなった娘の姿が度々現れ、子供の声の幻聴や飛び下りる男女の幻覚に襲われます。外壁を伝って隣室に逃げ込もうとすると、建物には自室以外の窓が一切なく、自室に戻ると扉と窓の向こうが壁で塞がれます。パソコンで別居中の妻につながりますが、スプリンクラーからの水でパソコンがやられ、換気口から出ようとすると男に襲われ別の口から降りるとまた自室に戻っています。部屋は凍り付き、凍死寸前でパソコンに妻がまた現れますが、パソコンが勝手に自分を語って妻をここに誘き寄せようとします。やがて部屋は崩壊し始め、嵐になり、動き出した海の絵をたたき壊すと大量の水が流れ込み溺れます。やっと浮き上がると、そこは以前に溺れた海辺のシーンに戻っています。回復して郵便局に行くと、急に従業員たちが壁を壊し始め、壁が壊れるとまたあの部屋が現れます。現れた娘は腕の中で砂塵と化し、怒りで暴れると電話がかかってきてホテルのフロントが追体験をするかどうかを聞きます。部屋には首吊り用の縄が下がり、墓穴が掘られていますが、エンズリンは部屋に放火し、部屋が咆哮しながら燃える中、消防士によって助け出されます。そして障害者になったエンズリンがレコーダーで部屋での娘とのやりとりを再生すると、妻は茫然とするのでした。
 ドンデン返しの繰り返しの割には、あっさりした最後でした。主役のジョン・キューザックはトム・ハンクスを少しつまならくしたような顔をしていて、もっと魅力的な役者であればもっと面白い映画になったと思います。それでも悪夢のような展開が結構楽しめました。キングの小説が好きな方にはオススメです。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿