マキノ雅弘監督の'61年作品『江戸っ子繁昌記』をスカパーの東映チャンネルで見ました。
播磨(中村錦之助)に斬られ、井戸に落ちるお菊(小林千登勢)。赤い簪が落ちています。夢から覚めた勝五郎(中村錦之助、二役)は、妹が奉公先の青山の殿様に斬られる夢をまた見たと、女房のおはまに言います。酒飲みでもう十日も仕事を休んでいて、明日からは仕事に出るから思いっきり飲ませてくれと言っていた勝五郎はおはまが仕事の準備を万端に済ませているのを知り、しぶしぶ魚売りの仕事に出ていきます。
港に着きますが、誰もいず、おはまが時間を間違えたことを知った勝五郎は浜で顔を洗いますが、足に財布がからみつき、その中に小判が何枚も入っているのを知り、驚いて家に駆け戻ります。神棚に置いて、おはまに触っちゃ行けないと言いおき、風呂に出かける勝五郎。しばらくすると勝五郎は酒を止めたはずなのに、酒が届き、勝五郎に呼ばれたという飲み仲間、金太(千秋実)と虎吉(桂小金治)も「目出たいことがあるから来い」と勝五郎に言われたと言ってやってきます。勝手に飲み始める2人に腹を立てておはまが障子を勢いよく閉めると、神棚から落ちた財布の中から小判が出てきます。驚いて2人から小判を隠すおはま。おはまは大家に小判を預け、帰ってきた勝五郎は先に飲んでいた2人と飲み始めますが、妹の自慢を始める勝五郎に、その妹の奉公先の旗本に弟が辻切りにあったと言って旗本の悪口を金太が言い出し、大ゲンカになります。
拾った小判は夢だったと勝五郎を言い含めるおはま。酒が悪い、これから一生懸命働く、俺だって男だ、俺が本当に悪かったと改心した勝五郎は、おはまが商売の準備を万端に済ませているのを知ると、どこかで聞いたような話だなあと言います。
やがて金貸しの婆さんが殺され、侍の仕業だと分かります。借金が棒引きになり喜ぶ町人。勝五郎は仕事に精を出して数日前に婆さんへの借金を返していたと大家さんに言い、大家さんに先に返しておけば良かったと言って大家さんを笑わせます。迎え火をたく家々。勝五郎の家でも迎え火を焚くと、お菊が帰ってきます。おはまがお茶を出そうとすると、目の前でお菊の姿が消えます。7ヶ月も帰ってきていないお菊を屋敷に訪ねてみようと言い出す勝五郎。翌日、青山邸の周りで「魚勝でござ~い」と大声を出す勝五郎。播磨は菊を斬った事情を話してやりたいと勝五郎を連れてくるように言いますが、他の家来が追い返したと言ってきます。
祭の日。播磨は同僚と料亭で飲んでいますが、ヤクザが難癖をつけて料亭に乗り込んで来て乱闘となり、火事が起こります。馬に乗った播磨に菊のことを勝五郎が訪ねても、答えずに馬で去っている播磨。
何百人という人が火事で住む家を失い、勝五郎の元へは播磨の使いがやって来て、菊は皿を割るという不届きがあったので播磨直々にお手打ちにしたと言ってきます。亡骸だけでも返してほしいと言ってもダメだと言う使い。皆は勝五郎に酒を飲めと勧め、酔った勝五郎は青山邸に向かいます。「殺されるよ~」と心配するおはま。
青山の屋敷に入り、井戸を覗いていると、播磨が現れ、大目付の秋山が持っていた将軍家の宝物である皿を拝領したのだが、もともと割れた皿があり、菊はそれを自分のせいだと言って、青山家をかばい、自分から死を選んだという話を勝五郎にします。菊が愛しいので私が斬ったという播磨。自分は時を待っていて、もう用のない身となったので、自分を斬れと勝五郎に刀を渡します。すると表門が騒がしくなり、秋山とその一味が上意と言って邸宅に侵入し、皿を割った件と火事を起こした件で播磨に切腹を申しつけると言います。播磨は上意は受けるが、お菊の恨みがあると言って、秋山を殺し、その後、一味との斬り合いを演じますが、最期は鉄砲に撃たれ、切腹して死にます。
数日後、大家が勝五郎の家を訪ねていくと、仏壇に拝んでいる最中でした。大家はお年玉があると言って、半年前に預かった小判を出し、持ち主が現れなかったので、晴れて勝五郎のものになったと言います。勝五郎は火事の被害者のために全額寄進すると言い、銭は急げだと言って、おはまと愛々傘で出かけるのでした。
きっぷにいい錦之助の姿が十分に楽しめる作品でした。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
播磨(中村錦之助)に斬られ、井戸に落ちるお菊(小林千登勢)。赤い簪が落ちています。夢から覚めた勝五郎(中村錦之助、二役)は、妹が奉公先の青山の殿様に斬られる夢をまた見たと、女房のおはまに言います。酒飲みでもう十日も仕事を休んでいて、明日からは仕事に出るから思いっきり飲ませてくれと言っていた勝五郎はおはまが仕事の準備を万端に済ませているのを知り、しぶしぶ魚売りの仕事に出ていきます。
港に着きますが、誰もいず、おはまが時間を間違えたことを知った勝五郎は浜で顔を洗いますが、足に財布がからみつき、その中に小判が何枚も入っているのを知り、驚いて家に駆け戻ります。神棚に置いて、おはまに触っちゃ行けないと言いおき、風呂に出かける勝五郎。しばらくすると勝五郎は酒を止めたはずなのに、酒が届き、勝五郎に呼ばれたという飲み仲間、金太(千秋実)と虎吉(桂小金治)も「目出たいことがあるから来い」と勝五郎に言われたと言ってやってきます。勝手に飲み始める2人に腹を立てておはまが障子を勢いよく閉めると、神棚から落ちた財布の中から小判が出てきます。驚いて2人から小判を隠すおはま。おはまは大家に小判を預け、帰ってきた勝五郎は先に飲んでいた2人と飲み始めますが、妹の自慢を始める勝五郎に、その妹の奉公先の旗本に弟が辻切りにあったと言って旗本の悪口を金太が言い出し、大ゲンカになります。
拾った小判は夢だったと勝五郎を言い含めるおはま。酒が悪い、これから一生懸命働く、俺だって男だ、俺が本当に悪かったと改心した勝五郎は、おはまが商売の準備を万端に済ませているのを知ると、どこかで聞いたような話だなあと言います。
やがて金貸しの婆さんが殺され、侍の仕業だと分かります。借金が棒引きになり喜ぶ町人。勝五郎は仕事に精を出して数日前に婆さんへの借金を返していたと大家さんに言い、大家さんに先に返しておけば良かったと言って大家さんを笑わせます。迎え火をたく家々。勝五郎の家でも迎え火を焚くと、お菊が帰ってきます。おはまがお茶を出そうとすると、目の前でお菊の姿が消えます。7ヶ月も帰ってきていないお菊を屋敷に訪ねてみようと言い出す勝五郎。翌日、青山邸の周りで「魚勝でござ~い」と大声を出す勝五郎。播磨は菊を斬った事情を話してやりたいと勝五郎を連れてくるように言いますが、他の家来が追い返したと言ってきます。
祭の日。播磨は同僚と料亭で飲んでいますが、ヤクザが難癖をつけて料亭に乗り込んで来て乱闘となり、火事が起こります。馬に乗った播磨に菊のことを勝五郎が訪ねても、答えずに馬で去っている播磨。
何百人という人が火事で住む家を失い、勝五郎の元へは播磨の使いがやって来て、菊は皿を割るという不届きがあったので播磨直々にお手打ちにしたと言ってきます。亡骸だけでも返してほしいと言ってもダメだと言う使い。皆は勝五郎に酒を飲めと勧め、酔った勝五郎は青山邸に向かいます。「殺されるよ~」と心配するおはま。
青山の屋敷に入り、井戸を覗いていると、播磨が現れ、大目付の秋山が持っていた将軍家の宝物である皿を拝領したのだが、もともと割れた皿があり、菊はそれを自分のせいだと言って、青山家をかばい、自分から死を選んだという話を勝五郎にします。菊が愛しいので私が斬ったという播磨。自分は時を待っていて、もう用のない身となったので、自分を斬れと勝五郎に刀を渡します。すると表門が騒がしくなり、秋山とその一味が上意と言って邸宅に侵入し、皿を割った件と火事を起こした件で播磨に切腹を申しつけると言います。播磨は上意は受けるが、お菊の恨みがあると言って、秋山を殺し、その後、一味との斬り合いを演じますが、最期は鉄砲に撃たれ、切腹して死にます。
数日後、大家が勝五郎の家を訪ねていくと、仏壇に拝んでいる最中でした。大家はお年玉があると言って、半年前に預かった小判を出し、持ち主が現れなかったので、晴れて勝五郎のものになったと言います。勝五郎は火事の被害者のために全額寄進すると言い、銭は急げだと言って、おはまと愛々傘で出かけるのでした。
きっぷにいい錦之助の姿が十分に楽しめる作品でした。
→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます