ロバート・アルトマン監督・共同製作の1973年作品『ストリーマーズ』をDVDで観ました。
サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」に一部加筆修正させていただくと、
「舞台はベトナム戦争下のアメリカ。アメリカ陸軍の空挺部隊に所属する3人の若者は、泥沼化する戦争に苛立ちと恐怖を募らせていました。白人で大学出のビリー。黒人で陽気なロジャー。白人で女性的なリッチー。ビリーとロジャーは出来るだけ明るく過ごそうと、上官であるルーニー軍曹の訓練をディズニーアニメの泥棒そっくりだと真似して笑っていました。ビリーはリッチーがホモだと確信していましたが、ホモを嫌悪するロジャーは違うだろうと顔を顰めました。
そんな折、別部隊に所属している新入りの黒人カーライルが兵舎にやって来ます。同じ黒人であるロジャーに会いに来た彼は、周囲が不抜けていると憤っていました。白人との折り合いを聞かれ、心配無いと答えるロジャー。
カーライルが出て行った後、肌の手入れをしていたリッチーは体をくねらせながらビリーに擦り寄ります。ビリーは不快感も顕に拒絶しました。しばらくして、泥酔したルーニーとその友人コークスが兵舎にやって来ます。ルーニーはコークスを前線帰りの英雄だと賞賛しました。2人は戦争の体験を生々しく語り、ビリー達に少しずつストレスを与えていきます。コークスは蓋つきのタコつぼに潜んでいた敵兵の話をしました。コークスはタコつぼに手榴弾を投げ込み、閉めた蓋に座って敵兵の悲鳴を聞いたそうです。ルーニーとコークスは、開かずに落ちる落下傘を歌った「ビューティフル・ストリーマーズ」を口ずさみました。すると突然コークスが倒れます。彼は白血病に冒されていましたが、未だにその事実を受け入れられずにいました。
静かになった兵舎に、今度は大きな音を立ててカーライルが転がり込んで来ました。クラブ帰りのカーライルは酔っているのか、自分は独りだと喚いて泣き崩れてしまいます。
翌日。ビリーとロジャーが中庭に出ている時、カーライルが兵舎にやって来ました。彼は親しみを感じると言い、リッチーに近付きます。リッチーは怯えたように身を固くしてカーライルから逃れようとしました。
そこにビリーが戻って来ます。リッチーと関係しているのだろうとカーライルに笑われ、ビリーは怒りに震えました。ビリーとリッチーから厳しい目を向けられたカーライルは兵舎を出ていき、ロジャーを町に誘います。
夜。それぞれベッドに入ったビリーとロジャーに構うことなく、リッチーとカーライルは恋人同士のような雰囲気を漂わせていました。自分達は家族だと笑うカーライル。精神的な弱点を突くのが上手いカーライルはついにビリーを激怒させてしまい、一触即発の修羅場に突入しました。靴を投げられたカーライルは怒りのまま飛び出しナイフでビリーの手のひらを切ってしまいます。痛みに呻くビリーもナイフを持ち出し、憎しみに燃える目で不潔な奴らは出て行けとリッチーとカーライルを怒鳴りつけました。カーライルは思わず突き出したナイフでビリーを刺殺。その上偶然現れたルーニーまでもメッタ刺しにして殺害しました。カーライルはロジャーを脅し、口止めをして兵舎から飛び出していきます。
すぐにリッチーが呼んだMPが兵舎に到着しました。ロジャーはたちまち犯人扱いされてしまいます。直後に連れて来られたカーライルは意味不明なことを言ってシラを切ろうとしました。しかし冷静な声を上げたのはリッチーです。ロジャーは無関係であり、カーライルが突然ビリーを刺したと報告。軍を辞めて故郷に戻ると言い出したカーライルを、MPは眉を顰めながら連行します。ロジャーとリッチーはそのまま就寝するよう命令されました。
そこへ、泥酔して何も知らないコークスがルーニーを探しにやって来ます。陽気にワインを呷りながら、いつものようにルーニーとの思い出を語り始めるコークス。すると泣いているリッチーに気付きます。ロジャーがリッチーのホモを暴露しますが、コークスは責めませんでした。そして世間にはホモより悪いものがたくさんあると、最悪なのは白血病だと語ります。コークスはこれまでの人生で出来なかったことを振り返りました。もし妻子がいたらどうだったか。もしタコつぼの敵兵を助けてやっていたら、何か変わったのか。コークスが口ずさむ「ビューティフル・ストリーマーズ」の悲しい調べが兵舎に響き、この映画は終わりを迎えます。」
この映画でも窓が印象的に使われ、記憶に残る強烈なズームアップの2箇所で見ることができました。夜から次の日の夜までの兵舎の中だけで展開される映画で、ラストシーンにはショックを受けました。
サイト「映画ウォッチ」の「ネタバレあらすじ」に一部加筆修正させていただくと、
「舞台はベトナム戦争下のアメリカ。アメリカ陸軍の空挺部隊に所属する3人の若者は、泥沼化する戦争に苛立ちと恐怖を募らせていました。白人で大学出のビリー。黒人で陽気なロジャー。白人で女性的なリッチー。ビリーとロジャーは出来るだけ明るく過ごそうと、上官であるルーニー軍曹の訓練をディズニーアニメの泥棒そっくりだと真似して笑っていました。ビリーはリッチーがホモだと確信していましたが、ホモを嫌悪するロジャーは違うだろうと顔を顰めました。
そんな折、別部隊に所属している新入りの黒人カーライルが兵舎にやって来ます。同じ黒人であるロジャーに会いに来た彼は、周囲が不抜けていると憤っていました。白人との折り合いを聞かれ、心配無いと答えるロジャー。
カーライルが出て行った後、肌の手入れをしていたリッチーは体をくねらせながらビリーに擦り寄ります。ビリーは不快感も顕に拒絶しました。しばらくして、泥酔したルーニーとその友人コークスが兵舎にやって来ます。ルーニーはコークスを前線帰りの英雄だと賞賛しました。2人は戦争の体験を生々しく語り、ビリー達に少しずつストレスを与えていきます。コークスは蓋つきのタコつぼに潜んでいた敵兵の話をしました。コークスはタコつぼに手榴弾を投げ込み、閉めた蓋に座って敵兵の悲鳴を聞いたそうです。ルーニーとコークスは、開かずに落ちる落下傘を歌った「ビューティフル・ストリーマーズ」を口ずさみました。すると突然コークスが倒れます。彼は白血病に冒されていましたが、未だにその事実を受け入れられずにいました。
静かになった兵舎に、今度は大きな音を立ててカーライルが転がり込んで来ました。クラブ帰りのカーライルは酔っているのか、自分は独りだと喚いて泣き崩れてしまいます。
翌日。ビリーとロジャーが中庭に出ている時、カーライルが兵舎にやって来ました。彼は親しみを感じると言い、リッチーに近付きます。リッチーは怯えたように身を固くしてカーライルから逃れようとしました。
そこにビリーが戻って来ます。リッチーと関係しているのだろうとカーライルに笑われ、ビリーは怒りに震えました。ビリーとリッチーから厳しい目を向けられたカーライルは兵舎を出ていき、ロジャーを町に誘います。
夜。それぞれベッドに入ったビリーとロジャーに構うことなく、リッチーとカーライルは恋人同士のような雰囲気を漂わせていました。自分達は家族だと笑うカーライル。精神的な弱点を突くのが上手いカーライルはついにビリーを激怒させてしまい、一触即発の修羅場に突入しました。靴を投げられたカーライルは怒りのまま飛び出しナイフでビリーの手のひらを切ってしまいます。痛みに呻くビリーもナイフを持ち出し、憎しみに燃える目で不潔な奴らは出て行けとリッチーとカーライルを怒鳴りつけました。カーライルは思わず突き出したナイフでビリーを刺殺。その上偶然現れたルーニーまでもメッタ刺しにして殺害しました。カーライルはロジャーを脅し、口止めをして兵舎から飛び出していきます。
すぐにリッチーが呼んだMPが兵舎に到着しました。ロジャーはたちまち犯人扱いされてしまいます。直後に連れて来られたカーライルは意味不明なことを言ってシラを切ろうとしました。しかし冷静な声を上げたのはリッチーです。ロジャーは無関係であり、カーライルが突然ビリーを刺したと報告。軍を辞めて故郷に戻ると言い出したカーライルを、MPは眉を顰めながら連行します。ロジャーとリッチーはそのまま就寝するよう命令されました。
そこへ、泥酔して何も知らないコークスがルーニーを探しにやって来ます。陽気にワインを呷りながら、いつものようにルーニーとの思い出を語り始めるコークス。すると泣いているリッチーに気付きます。ロジャーがリッチーのホモを暴露しますが、コークスは責めませんでした。そして世間にはホモより悪いものがたくさんあると、最悪なのは白血病だと語ります。コークスはこれまでの人生で出来なかったことを振り返りました。もし妻子がいたらどうだったか。もしタコつぼの敵兵を助けてやっていたら、何か変わったのか。コークスが口ずさむ「ビューティフル・ストリーマーズ」の悲しい調べが兵舎に響き、この映画は終わりを迎えます。」
この映画でも窓が印象的に使われ、記憶に残る強烈なズームアップの2箇所で見ることができました。夜から次の日の夜までの兵舎の中だけで展開される映画で、ラストシーンにはショックを受けました。
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