ロジャー・コーマン監督・製作の'70年作品『血まみれギャングママ』をWOWOWで再見しました。
森の中で兄たちに自由を奪われ父にレイプされた幼いケイトは、自分の思いのままになる息子たちを産みたいと願います。タイトルロール。「ケイト・バーカーと息子たちの悪行を忠実に描いた作品である」との字幕。息子の1人を風呂に入れてやるケイト(シェリー・ウィンターズ)と、つなぎのジーンズを裸の上に着ている他の3人の息子たち。そこへ保安官がやって来て、長男のハーマン(ドン・ストラウド)と3男のロイド(ロバート・デ・ニーロ)が近所に住むターナーの娘をレイプしたことを知らせ、もうすぐターナーが銃を持ってやって来ると告げます。ケイトはターナーの娘が悪いと言って保安官を追い返しますが、もうここにはいられないと言って、夫のジョージを置いて、ハーマンが盗んで来た保安官の車で家を去ります。川を渡るハシケの上で最初の殺人を犯したハーマンは、仕方がなかったと言って泣きますが、ケイトは皆を勇気づけるため、自らピアノを弾いてリパブリック讃歌を合唱させます。やがてハーマンは娼婦のモナに恋をし、彼女が欲しいと言ったダイヤを手に入れるために、宝石店を襲いますが、店主が父と同じ青い目をしていたことから、彼の命は助けてやります。その時に奪った宝石をケイトにハーマンが贈ると、泣き出したケイトはハーマンの頭を抱きしめます。そして行きついた先で行われていた祭りで置き引きしようとしたハーマンと次男のフレディは捕まり、刑務所送りになりますが、フレディは同房でサドのケビン(ブルース・ダーン)にマゾ趣味を教わり、ハーマンはキレて同房の囚人を半殺しにします。一方ケイトは、大金を盗んで有能な弁護士を雇い、二人の息子を出獄させようと、銀行強盗をし、人質を車の側面に立たせて逃げ、追って来たパトカーには人質を道路に落とすことによって道を塞ぎます。無事ハーマンとフレディを取り戻したケイトは、モナとケビンも加えて出発しますが、モナはハーマンと結婚するまでは兄弟で共有されることとなります。湖に面する家を手に入れた彼らでしたが、ヤク中のロイドが向こう岸から泳いで来た娘・レンブラントに一目惚れし、自分たちの本名を教えてしまったことから、ケイトは取りあえずレンブラントを捕えてベッドに縛り付けます。ケイトは大仕事の前なので情報を漏らす訳にはいかないと、彼女を湖底に沈めようと言いますが、ハーマンはロイドを殺すべきだと言います。結局ケイト自らがレンブラントの頭をシンクの水に押込んで溺死させ、その非情さにモナはあきれます。その夜、ケイトはケビンをベッドに誘い、翌日沈み込む一同に対し、ケイトは「兵士として取られた息子はあくまで自分のものだ」という内容の歌を合唱させ、彼らを鼓舞します。そしてケイトは次に、300万ドルの資産を持つペンドルベリーを誘拐し、30万ドルの身代金を要求します。ペンドルベリーはケイトやハーマンの話し相手となって、彼らは彼に対して心を許すようになり、ハーマンは彼が父と同じ青い目を持っていることも確認します。身代金を得ていざ解放という時になって、ケイトは情報漏れを案じて彼を殺すようにハーマンに指示し、ハーマンは彼を車から森に連れ出して拳銃を撃ちます。が、家に帰ると、ハーマンはペンドルベリーを殺さなかったことを告白し、怒ってハーマンを殴るケイトに対して、いつまでも子供扱いするなと言って、逆にケイトを殴り返します。ハーマンは新たなリーダーとなってフロリダを目指しますが、目的地に着くと、ロイドはヤク中で急死し、ケイトは錯乱状態になります。小豚を餌にその地の主のワニをハーマンが殺したことから、管理人が警察に通報し、危険を感じたモナは先にマイアミに行っていると言ってハーマンの元を去ります。翌朝、警官隊に包囲されたケイトらは警官らと銃撃戦を展開しますが、投降したケビンをケイト自らが射殺し、フレディと末っ子のアーサーも警官に射殺され、ケイトは銃を放り出して泣き出し、ハーマンに他の皆が死んだことを告げます。ハーマンはその場でマシンガンを自分の顔に向けて連射して死に、ケイトは泣き叫びながら2階の窓から身を乗り出してマシンガンを連射して警官たちに射殺されるのでした。
顔、つまり表情と目つき、そして仕草だけで映画が成立することを如実に示した感動的な映画でした。特にシェリー・ウィンターズの濡れた瞳が印象的に残りました。そしてここでもまた、トニー・パーカーや平山夢明、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』という今年のテーマになっている世界に触れることとなりました。犯罪者のうるんだ瞳を見たい方にはオススメです。
森の中で兄たちに自由を奪われ父にレイプされた幼いケイトは、自分の思いのままになる息子たちを産みたいと願います。タイトルロール。「ケイト・バーカーと息子たちの悪行を忠実に描いた作品である」との字幕。息子の1人を風呂に入れてやるケイト(シェリー・ウィンターズ)と、つなぎのジーンズを裸の上に着ている他の3人の息子たち。そこへ保安官がやって来て、長男のハーマン(ドン・ストラウド)と3男のロイド(ロバート・デ・ニーロ)が近所に住むターナーの娘をレイプしたことを知らせ、もうすぐターナーが銃を持ってやって来ると告げます。ケイトはターナーの娘が悪いと言って保安官を追い返しますが、もうここにはいられないと言って、夫のジョージを置いて、ハーマンが盗んで来た保安官の車で家を去ります。川を渡るハシケの上で最初の殺人を犯したハーマンは、仕方がなかったと言って泣きますが、ケイトは皆を勇気づけるため、自らピアノを弾いてリパブリック讃歌を合唱させます。やがてハーマンは娼婦のモナに恋をし、彼女が欲しいと言ったダイヤを手に入れるために、宝石店を襲いますが、店主が父と同じ青い目をしていたことから、彼の命は助けてやります。その時に奪った宝石をケイトにハーマンが贈ると、泣き出したケイトはハーマンの頭を抱きしめます。そして行きついた先で行われていた祭りで置き引きしようとしたハーマンと次男のフレディは捕まり、刑務所送りになりますが、フレディは同房でサドのケビン(ブルース・ダーン)にマゾ趣味を教わり、ハーマンはキレて同房の囚人を半殺しにします。一方ケイトは、大金を盗んで有能な弁護士を雇い、二人の息子を出獄させようと、銀行強盗をし、人質を車の側面に立たせて逃げ、追って来たパトカーには人質を道路に落とすことによって道を塞ぎます。無事ハーマンとフレディを取り戻したケイトは、モナとケビンも加えて出発しますが、モナはハーマンと結婚するまでは兄弟で共有されることとなります。湖に面する家を手に入れた彼らでしたが、ヤク中のロイドが向こう岸から泳いで来た娘・レンブラントに一目惚れし、自分たちの本名を教えてしまったことから、ケイトは取りあえずレンブラントを捕えてベッドに縛り付けます。ケイトは大仕事の前なので情報を漏らす訳にはいかないと、彼女を湖底に沈めようと言いますが、ハーマンはロイドを殺すべきだと言います。結局ケイト自らがレンブラントの頭をシンクの水に押込んで溺死させ、その非情さにモナはあきれます。その夜、ケイトはケビンをベッドに誘い、翌日沈み込む一同に対し、ケイトは「兵士として取られた息子はあくまで自分のものだ」という内容の歌を合唱させ、彼らを鼓舞します。そしてケイトは次に、300万ドルの資産を持つペンドルベリーを誘拐し、30万ドルの身代金を要求します。ペンドルベリーはケイトやハーマンの話し相手となって、彼らは彼に対して心を許すようになり、ハーマンは彼が父と同じ青い目を持っていることも確認します。身代金を得ていざ解放という時になって、ケイトは情報漏れを案じて彼を殺すようにハーマンに指示し、ハーマンは彼を車から森に連れ出して拳銃を撃ちます。が、家に帰ると、ハーマンはペンドルベリーを殺さなかったことを告白し、怒ってハーマンを殴るケイトに対して、いつまでも子供扱いするなと言って、逆にケイトを殴り返します。ハーマンは新たなリーダーとなってフロリダを目指しますが、目的地に着くと、ロイドはヤク中で急死し、ケイトは錯乱状態になります。小豚を餌にその地の主のワニをハーマンが殺したことから、管理人が警察に通報し、危険を感じたモナは先にマイアミに行っていると言ってハーマンの元を去ります。翌朝、警官隊に包囲されたケイトらは警官らと銃撃戦を展開しますが、投降したケビンをケイト自らが射殺し、フレディと末っ子のアーサーも警官に射殺され、ケイトは銃を放り出して泣き出し、ハーマンに他の皆が死んだことを告げます。ハーマンはその場でマシンガンを自分の顔に向けて連射して死に、ケイトは泣き叫びながら2階の窓から身を乗り出してマシンガンを連射して警官たちに射殺されるのでした。
顔、つまり表情と目つき、そして仕草だけで映画が成立することを如実に示した感動的な映画でした。特にシェリー・ウィンターズの濡れた瞳が印象的に残りました。そしてここでもまた、トニー・パーカーや平山夢明、『ナチュラル・ボーン・キラーズ』という今年のテーマになっている世界に触れることとなりました。犯罪者のうるんだ瞳を見たい方にはオススメです。
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