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ロバート・シオドマク監督『都会の叫び』

2013-12-25 10:27:00 | ノンジャンル
 ロバート・シオドマク監督の'48年作品『都会の叫び』をDVDで見ました。
 マーチン(リチャード・コンテ)は今夜食堂に押し入り、警官のマクレディを殺し、自分も重傷を負って病院に収容されています。枕元で彼に頬を寄せる女性、ティナに「仕方がなかった」と言うマーチン。警官のカンデラ(ヴィクター・マチュア)がマーチンに会うために訪れますが、そこには弁護士のナイルズも来ていました。ナイルズはグラチア事件と今回の事件の関わりをほのめかしますが、カンデラはグラチア事件で逮捕したレゲットを今追求している最中だと言います。ナイルズはレゲットの弁護士になったことをカンデラに告げ、グラチア事件で犯人が老婆を脅していることから、レゲットはそんなことはしないと言います。カンデラはかろうじて意識のあるマーチンにグラチア夫人を殺しただろう、と語りかけますが、マーチンは「去れ、死ね」としか言いません。
 回復したマーチンにカンデラは会いに来て、殺された警官マクレディの夫人に会って来て、彼女の涙を見て来たと言います。カンデラはマーチンがしている指輪を指差し、その指輪の出所を尋ねると、マーチンは数カ月前にブロンドで垂れ目の男からゲームに勝って手に入れたと言います。そこに現れた弁護士は、昨晩怪我を負ったもう1人の警官も死んだと言うと、カンデラは、マーチンが持っている指輪はグラチア夫人のもので、100万ドル以上の価値があり、老婆を脅して指輪を奪った後、老婆を絞殺したのだろうとマーチンに迫ります。カンデラと弁護士が帰ると、マーチンは看護婦に「ティナ・リコンティに逃げるよう言ってくれ」と強引に頼みます。再び現れた弁護士は2人も警官が死んでいることから、このままだと死刑になるので、グラチア事件を自白して司法取引をし、1万ドル出してくれれば別の女性をマーチンの相棒に仕立てると言って、マーチンの首を絞め、脅します。
 カンデラはマーチンが病院から刑務所に移ったことを、マーチンの家族に知らせます。毎週送金してくれていた息子が悪いことをするはずがないと言う母。カンデラはマーチンの母からマーチンへの差し入れを預かります。刑務所で模倣囚のオーヴィはカンデラに簡単に脱獄できることを教え、訪れたカンデラがティナの名前を既にマーチンの相手の候補に挙げているのを聞いたマーチンは、すぐに脱獄します。
 マーチンが実家に身を隠しているのを、向かいの家から監視するカンデラら。そこへマーチンの弟のトニーが不意に現れ、カンデラらが隠れている家の電話で偽名のマーチンにイタリア語で電話します。電話し終ったトニーが持っていた紙片に書かれていた電話番号に電話をかけるカンデラの部下。一方、弁護士を訪れたマーチンは金庫の二重底に入っていたグラチア夫人の宝飾品を手に入れ、グラチア事件の共犯である女性の名前がローズ・ギヴンであることも知ります。マーチンを撃とうとした弁護士を刺殺するマーチン。実家に帰ったマーチンは傷の手当てをしてもらいますが、母から「人殺しはいけないことだ」と言われ、出ていくように言われます。ティナを2日前に連れていったのは、大柄で背の高い中年の女と聞いたマーチンは、彼女がブレンダ(シェリー・ウィンターズ)であることを知り、彼女の元を訪ねますが、弁護士を倒した時に受けた傷からの出血がひどく、医師に治療を受けます。マッサージ・パーラーを経営するローズ・ギヴンのもとを訪ねたマーチンは、グラチアの宝飾品は地下鉄のロッカーに入れてあるので、車と5千ドルと出国を保障してくれれば、それを渡すと言い、ローズも同意します。マーチンはカンデラに密告し、ローズは地下鉄のロッカー前で逮捕されますが、彼女が放った流れ弾でカンデラは傷つきます。病院を抜け出したカンデラは最初にマーチンが入院した病院の看護婦から、マーチンとティナが教会で会うことを教えてもらい、そこでティナを口説くマーチンを見つけ、マーチンの罪深さをティナに語って、彼女を去らせ、マーチンも説得して銃を渡させますが、マーチンはカンデラが傷ついていることを知って彼に殴りかかり、逃げようとし、カンデラに射殺されるのでした。
 
 フィルム・ノワールの1つであり、夜の光る路面の画面が特に印象に残りました。

→「Nature Life」(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/

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