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岡田茉莉子『女優 岡田茉莉子』その3

2012-11-10 06:42:00 | ノンジャンル
 またまた昨日の続きです。

・(新婚旅行の)「最後は空路ハンブルグに行き、北極回りの便で帰国する予定だった。
 だが、出発の前日になって航空会社より連絡があり、予定の飛行機が事故のために、当分のあいだ、北極経由の便は中断されるという。その代わり、南回りで帰国してほしいという。それも週1便しかなく、数日ハンブルグに滞在するしかなかった。私は吉田と相談し、ローマまで行き、そこで待つことにした。
 思わぬことでふたたびローマに戻れた私たちは、真夏の夜、カラカラ浴場跡で野外オペラの『アイーダ』を見た。本物の馬や駱駝が登場するスペクタクルには驚かされた。そしてナポリまで行き、ポンペイの遺跡を見ることができた。」
※ちなみに、これも私の長年の夢みている旅です。映画『旅愁』におけるナポリ、映画『イタリア旅行』におけるポンペイは忘れがたい街です。

・「若葉が映えるころ、私は吉田とともに、鎌倉、由比ガ浜通りの山手にある川端康成さんのお宅をお訪ねした。
※ちなみに、鎌倉の由比ガ浜は、私が何度も訪れたことのある場所でしたが、川端さんのお宅があったことは今回初めて知りました。

・「こうして完成された、映画誕生のころのカメラマンの足跡を追うドキュメンタリーは、この年の11月、東京メトロポリタン・テレビの開局記念番組として放映されたのである。」
※ちなみに、私が毎週楽しみにして見ている番組、木曜日の『5時に夢中!』は、東京メトロポリタン・テレビ(通称東京MXテレビ)が放送しています。

・岡田さんが映画デビュー50周年にあたった年は、私が長年の東京での1人暮らしを終え、家族が暮らす厚木の家に戻ってきた年と同じ年です。

・「翌年の2004年は、15年という長いブランクのあと、吉田が『鏡の女たち』を発表したこともあって、これまでの作品を評価しようという動きが起こり、『吉田喜重 変貌の倫理』というタイトルで、その回顧上映が、東京、ポレポレ東中野で4週間にわたって開催されることとなった。
※ちなみに、ポレポレ東中野は、『死刑弁護人』の上映を見に、今年になって私も行った経験があります。

 以上、多くの文章を引用させていただきましたが、これでも本のごく一部でしかなく(全体の文章の数パーセントでしかない)、本の全貌を知るには、やはり実際に本を手に取っていただくしかないと思います。疑問形の多用、映画のストーリーを語る時の素晴らしいストーリーテリングの様子、ここには出ていない感動的な、というか感情を揺さぶられる、あるいは不思議な印象を与える、数々のエピソードは、くどいようですが、実際に本を手にしなければ味わえないと思います。
 蓮實先生はやはり「先生」をつけて呼ばなければならないと、改めて自戒させていただいた本でもありましたし、そういったことに留どまらず、多くのことを新たに、あるいは再び教えていただいた本でもありました。くどいようですが、是非実際に本を手に取られ、読まれることをお勧めいたします。なお、この本の詳細については、私のサイト( Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/))の「Favorite
Books」にアップさせていただきましたので、興味のある方はご覧ください。

→Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/~m-goto/

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