gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

ルイ・セロー『ヘンテコピープルUSA』

2011-01-17 06:12:00 | ノンジャンル
 先日、国立科学博物館での「空と宇宙展」と、市ヶ谷にあるミヅマアートギャラリーでの池田学展に行ってきました。「空と宇宙展」では熱気球に乗りたくなり、また池田学展では、そのあまりに緻密でありながらユーモアのセンスのある絵に魅せられました。

 さて、朝日新聞で紹介されていた、ルイ・セローの'05年作品『ヘンテコピープルUSA★彼らが信じる奇妙な世界』を読みました。アメリカのサブカルチャーを面白おかしく取り上げたBBCの番組『ルイ・セローのヘンテコな週末』でインタビュアーのセローが出会った人々に数年後また会いに行き、後日談を書いたのが本書です。
 会いに行ったのは、宇宙人を10人も殺したと語る元地球防衛軍司令官ソア・テンプラー、元ポルノ男優JJ・マイケルズ、ティナ・ターナーの元DVD夫アイク・ターナー、元反政府主義者マイク・ケイン、元売春婦ヘイリー、人種差別主義者ジェリー・グルードル、ヤクや暴力、殺人を叫ぶギャングスタ・ラッパーのメロウ・T、集団自殺したカルト集団ヘブンズゲイトの生き残りオスコディ、金持ちになる方法を伝授し、裁判を起こされているセミナー主催者マーシャル・シルバー、ネオナチ双子デュオのラムとリンクスとその母親エイプリルの10組です。自分の信念を曲げずに懸命に生きる人々が大半である中で、元地球防衛軍司令官だけが確信犯的な詐欺師で、「あれは成功しなかったんだ。」と正直に告白し、また新たな詐欺に取り組んでるのが笑えました。サブカルチャーというと、日本ではみうらじゅん氏を思い浮かべますが、アメリカのは本気モードのものが多く、やはり文化の違いを感じるとともに、人間性丸出しの部分を面白く読ませてもらいました。
 アメリカ、特に西部の田舎の雰囲気を味わうのにも最適の本だと思います。あとがきを村上春樹氏が書いていることも記しておきます。

 →Nature Life(http://www.ceres.dti.ne.jp/^m-goto)

最新の画像もっと見る

コメントを投稿