柑橘系

加齢臭を自分で感じるとことは出来るか？
　
怖くて人には聞けない
　
「オレ、臭う？」
　
なんて、怖くて聞けない
　
「えぇ、十分臭いますよ！」　
　
爽やかな笑顔で即答されるシーンを想像する
だけで、夜も眠れない
いや、眠れないのは言いすぎだが
そのショックの度合いは想像を絶するし
大打撃を受けるのは、明白だ
　
近所の幼稚園児に
　
「おっちゃん」
　
と、初めて呼ばれたあの日を彷彿とさせるほどの
ショックだろう
涙ぐむぐらいでは、済まされない
　
なら、それを防ぐ手立てを考えねば！と
　
今はオーデコロン等は使ってないが
その昔は、咽返るほど塗りたくったものだ
当時なら“タクティクス”だっただろう
ほのかな香りでは飽き足らず
自分でも感じるほど使っていたが
何年か前の“無臭”ブームに乗って
使わないようになった
　
あともうひとつ、当時使用していたコロンが
　
“ポーチュガル”
　
寮の先輩が使っていた
なんと言っても、舶来であることと
あの瓶がなんともお洒落で
しかもソレを使っている先輩もカッチョイイ！人だったんで
カッチョイイ人なら誰でもすぐに憧れる性格上
すぐに買って真似た
　
が
　
これは使い続けることはなかったなぁ～
だって、あれでしょ
なんか
　
「あれ？ミカン食ったぁ？」
　
的な柑橘系でしょ、あれ
まぁ、夏にはいいかなぁ～って思わなくもないが
冬場だと、かなりの確立で
ミカンを想像されると思う
　　
そんな思い出のポーチュガルだが
近くのドラッグストアーに売っているのを
知っている
　
しばらく臭いのない生活、いや
語弊なく言えば、あえて臭いを着けなった
生活から、少し脱却してみようと
思うようになった
　
いや、決して加齢臭を意識したものではない
もちろん、異性に対してでも
　
ただ、あの匂いが懐かしいだけなんだ