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日々の暮らしのなかで

5割

2010年04月12日 | 日記・エッセイ・コラム
車に乗り込みラジオをつけると
聞こえてきた声に即座に反応した
 
唐突だったんで、それ以前の流れは
関知していないんだけど、話の流れはこうだ
 
女子アナの声で
 
「50%の確率ですね!」
 
続けて
 
「4人しか居ないのに、2人が被害にあってるなんて!」
 
スタジオの中の半数がスリの被害にあった
それも、同じ場所であるパリの街中で
 
「すごぉいぃ!」
 
女子アナの女子アナらしいテンションに
少し表情が緩むのを自分で確認しながら
その確率について考えてみた
 
これ、凄いだろうか?
 
凄いと素直に思える点は
二人ともパリでの被害だったことだ
これは凄い!
ちょっと、パリって言う響きに嫉妬を感じた
僻みはこの際おいておいて
スリの被害が4人中2人ていうのと
500人中250人って言うのと、どっちが凄いだろうか?
 
どちらも、確率は50%、5割ってこと
 
分母が大きくなるのと一緒に分子も大きくなると
サンプルが多い方が凄いのか
少数の方が凄いことなのか、どうも
実感できない
 
確かに、身近な人が
特殊な経験をしていたとすれば
それは驚きに値するが
手放しで“凄い”とは言えない
それがラジオ番組のテンションだったとしても
素直な驚きには繋がらない
 
いつのシーズンだったか、現中日監督の
落合さんが、シーズン盗塁成功率100%を
達成したと記憶している
 
走るイメージの無い人だけに
凄い記録だと思うが、種を明かせば
実に簡単なからくりで、数字のマジックとも言える
 
さて
 
5割の確率なら、どっちが凄いんだろうか