ここ3日間秋晴れが続いている。短い秋に、このような日々は貴重だ。暑からず、寒からず、冷たい風も吹かない長閑な日和だ。仲間と西黒森山を、歩いてきた。登山ではあるが、夏の高山に比べると歩きと言った方がいい。山中にはハナイグチ、スギカノカなどの初秋のキノコが大量発生していた。まだ、紅葉は低山であるので、ほとんど見られない。
今月になってトレッキングポールを2本使用することにした。昨年の滑落事故以来、特に石の多い岩場の下りでは、恐怖感が先にたってバランスを崩し、高い山は無理と思うようになった。2本のポールの補助で、バランスがとれるようになり、あれほど感じていた恐怖感を抱かずにスムーズに下れるようになった。何より、疲労感がかなり軽減される。2本のポールが、姿勢を正してくれる。比嘉一雄の『姿勢筋トレーニング』によれば、身体に負担の少ない良い姿勢について言及がある。・くるぶしと頭を結ぶ線が身体の中心にあり一直線・背筋が真っすぐに延びている・前後左右にバランスがとれた状態。エネルルギーを無駄に使わず、長時間この姿勢を保っていても疲れない・関節に余計な負担がかからない。
でこぼこ道を登ったり降りたりする登山ほど、よい姿勢をとりずらい運動も見当たらない。2本のポールを持ってみて、山道を歩きながら姿勢を正してくれるツールであることが実感できる。昨日の歩いた距離は7㌔、時間は5時間ほどであったが、一日歩いてみて、疲れがあまりない。ストックを持ったために、腕や肩に多少の疲労感が残ったが、帰宅して入浴してほぼ解消。夜の睡眠もしっかりとれた。適度な運動と、夜の気温が下がったので、睡眠環境もぐっと改善した。秋晴れの一日、やっと爽快な気分で日が過ごせる。