常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

満月

2023年10月29日 | 日記
今日、満月。月の沈むころ、部分月食になる。空を見上げると、雲が多く出て、ネットでお借りしたようなきれいな満月は見られそうにない。10月の満月はハンターズ・ムーン。日没から月のでまでが短く、狩猟をする人々にはありがたい月であったらしい。秋の天気は変わりやすい。芭蕉の句にも、「名月や北国日和定めなき」と呼んで、雨や曇りで見られない月を残念がっている。先日、葯莱山に登った日、やくらいコテージに宿を定め、一夜、BBQを楽しんだ。陽が沈んで、空には13夜の月が出ていた。秋の夜でも、気温がさほど下がらず無風。コテージ前の街灯のなかでのBBQは、ほとんど望外の日和であった。BBQの炭火の残りに手をかざし、酔いにまかせて夜の更けるのも忘れた。この先、こんな楽しみに再び出会えるとは、衰えてきた想像力では思い描くことはできない。

芭蕉の越路の旅は、越人を伴った。その人を紹介して、「栗飯、柴薪のたよりに市中に隠れ、二日つとめて二日遊び、三日つとめて三日あそぶ。性、酒をこのみ、酔和するときは平家をうたふ。これ我友なり、二人見し雪は今年もふりけるか 芭蕉」こんな故事も思い出させる、月夜のBBQであった。上等の山形牛とたっぷりのナメコ汁。酒好きの人々のコップの酒は、あっというまに干されてしまった。宴の始まる前、山で流した汗を薬師の湯で流した。山と温泉、これもつきものの楽しみだ。この温泉から約3分の歩きで、花のあるやくらいガーデンがある。葯莱山の頂上から、見おろすと、長方形の花畑が、筋状に花を咲かせているのが見えた。泊まったコテージの写真を掲げる。一軒に6人、一階に2人、2階に4人。広々とした部屋で、一夜を過ごした。

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