年末・年始はどちらかというと退屈だ。3週間は楽しみにしている登山から遠ざかる。外でのウオーキングも、気温を考えると出来そうにない。雪が降るので、畑にでかけることもできない。テレビも新味がなく退屈なものばかり。せいぜい、室内でできる筋肉運動に汗を流すくらいだ。そこで行先は読書ということになる。時間はたっぷりあるので毎年、まとまったものを読んでいる。今年、枕元に置いて読むものは、『論語』と村上春樹の長編に決めた。余裕があれば、辻邦夫の長編も再読したい。
「十有五にして学に志す」。孔子が学問に志を持ったのは15歳の時である。今日、15歳はすでに人間の才能が現れる年である。孔子の学問は遅くなってから始められた。教師が彼のもとへ教えに来たわけでもなく、学校へ通ったのでもない。いわゆる独学である。「三人行けば必ずわが師あり。その善なるを択びてこれに従い、その不善なるものにしてこれを改む。」孔子は日進月歩の人であった。73歳で死を迎えるまで、決して学ぶことを止めなかった。
こんな人の言葉を、この正月の枕元に置く。そして一度読み始めたら、置くことのできない面白さ。村上ワールドの死に隣り合わせた生の世界に浸る。
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