常住坐臥

ブログを始めて10年。
老いと向き合って、皆さまと楽しむ記事を
書き続けます。タイトルも晴耕雨読改め常住坐臥。

月の光

2019年09月17日 | 日記

中秋の名月は過ぎたが、ネット上ではしばらく名月の写真や話題で賑わった。李白に月光の名詩がある。この詩を吟じるのを得意とする吟士も数多い。

床前月光を看る

疑うらくはこれ地上の霜かと

頭を挙げて山月を望み

頭を低れて故郷を思う

月は離れた地にあっても同じく見える。古来、人は月を見て、今は遠くにある故郷や友人に思いをはせてきた。井伏鱒二にこの詩の名訳がある。

ネマノウチカラフト気ガツケバ

霜カトオモフイイ月アカリ

ノキバノ月ヲミルニツケ

ザイショノコトガ気ニカカル

年齢を多く重ねても、胸の内ふかく刻まれているのは、生まれたところの山河であり、子供のころの思い出である。


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2 コメント

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Unknown (karin611)
2019-09-17 23:28:37
はじめまして、karin611と申します。
いいね!を頂きありがとうございました。
いつも楽しみに訪問させていただいております。
miki701-1941様のブログから学ぶことが多々あり
文章の雰囲気からお人柄がうかがえます。
わたくしもこの頃はなぜか生まれた沖縄や懐かしい
友とのお付き合いが復活したり故郷に思いが強くなっております。
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karinさんこんにちは (miki701_1941)
2019-09-18 09:21:10
コメントありがとうございます。
ブログも始めて6年を過ぎましたが
だんだん生の終りに近づいています。
それまでの一日一日を、大切に、楽しく
過ごすことを目標にしております。
人は故郷を出て、新しい土地で巣作り
を終えると、故郷で育ったころへ回帰
して人生を見つめ直すのだ思います。
益々お元気でお過ごしなされますよう
お祈りします。
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