干し柿を作る季節になった。毎年、この季節になると、親せきの農家や知人の方に柿をいただいて、手作りの干し柿を作る。ベランダは、柿のれんのようになる。ベランダは日あたりがよく、風が通り抜けるので、干し柿作りには絶好の環境だ。昨年に続き、上山市の知人から、特産の紅柿をいただいた。この柿は甘みが強く、干し柿にするには、もってこいの品種である。上山に生れた斎藤茂吉の歌に
稚くてありし日のごと吊柿に陽はあはあはと差しゐたるかも 茂吉
茂吉の子どもの時代、食べる菓子などは数少なく、特産の干し柿などは最高のものであった。その時代から、軒の柿をつるして冬に向う季節の特産となった。駅にも、農家の特設の柿干場にも、有名旅館でも、上山に行くと柿のれんは晩秋の風物詩である。
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