
ブログを見たらクリックしてね
三輪明神 大神神社の参拝と、ゆり園で楚々とした笹ユリの鑑賞を済ませたミモロとお友達。
「さすがにお腹が空いたねぇ・・・」とミモロのお腹がグーと音を立てました。
「三輪といえば、そうめんの産地でしょ。やっぱりおそうめんが食べたいわ」とのお友達の言葉で、
大神神社の二ノ鳥居のすぐそばにある、「そうめん処 森正(もりしょう)」の暖簾をくぐります。

この門は、近松門左衛門の「冥土の飛脚」の忠兵衛と梅川が、一泊した「三輪茶屋」に登場する門だそう。
「さすが趣があると思った・・・」。少し調子のいいミモロです。
店では、屋外に置かれた木の椅子と机で食事を頂きます。
ミモロが、注文したのは、温かなお汁の中に、そうめんとしめじ、ミツバ、天かすが入った「にうめん」800円。

そうめんは、冷たくして頂く、夏だけの食材と思うのは、奈良以外の地域ではないでしょうか。
奈良では、温かい汁で食べるのがポピュラー。冬だけでなく、
夏でも、フーフー言いながら、温かい汁のにうめんを頂きます。
「フーフーフー」。もちろん猫舌のミモロは、熱いものは苦手。少し冷めるまでお預けです。
「だしがきいたお汁がおいしい。いつもおそうめんは、冷して食べるけど、温かいのも美味しいね。ミツバとの相性もピッタリ。
細いから、そうめんの方が、うどんより、食べやすいかも・・・」。口の小さなミモロは、確かに食べやすそうでした。
お汁まで、すっかり平らげた後、「なんかまだ食べられる感じ・・・・」よほどお腹が空いたのでしょう、
持ち帰るつもりで注文した「柿の葉寿司」(5個700円)も食べることに。

大きな柿の葉でさば寿司を包んだ、これも奈良の名物のひとつ。
葉っぱを開くと、酢飯の甘酢っぱい香りが、ミモロの鼻をくすぐりました。
柿の葉寿司も食べて、やっと満足したミモロは、
「奥に、お庭があるんだ。ちょっと覗いて来よう・・・腹ごなししなくちゃね・・・」
そういうとトコトコとお庭へ。

よく手入れされた日本庭園は、苔の緑も鮮やか。清々しい風が渡ります。
「ひと休みしよう・・・」
ミモロは、縁側でお庭の鑑賞。

小さな白い花をみつけて、しばし寛ぎます。

三輪そうめんの歴史は、古く奈良時代の初め、ここ三輪で作られ始めたと伝えられます。あの細い麺は、包丁などで切らず、手で伸ばしてゆくもの。職人の技術のすごさには驚くばかりです。作られるのは、冬の空気が冷たく、雨の少ない季節。冬に訪れると、三輪の各所で、そうめんを作る様子が見られます。
「冬に来て、そうめん作りが見てみたい・・・」そう思うミモロでした。