今年の秋、訪れた箱根。そこで味わった美味しい料理をご紹介。ミモロとハンス君のふたりがリポートします。
まだ秋だったころ、新宿から小田急線に乗って、訪れた箱根湯本駅。
ここは、箱根の玄関口です。ここは、箱根登山鉄道の始発駅で、宮ノ下や強羅へ向かう乗り換え駅でもあるのです。
「箱根って、お正月は駅伝だよね~」と、毎年、欠かさず見ているお正月の「箱根駅伝」のテレビ。その5区、6区の山登り、山下りのコースが、箱根登山鉄道のそばなのです。
正月になると、大勢の見物人で賑わう箱根湯本駅。そのすぐ近くに、美味しい蕎麦屋さんがあるというので、ミモロとハンス君は、そこでランチをいただくことに…。お店は、小田原の和菓子店「菜の花」が経営しているもので、駅から徒歩1分のビルの1階は、和菓子店。そして3階が、「そば切り 十六夜(いざよい)」というそば店です。
「ここだね~」とミモロ。「なんか日本のそば店じゃないみたい・・・すごくモダン…」とハンス君。
店内は、モダンアートの作品が飾られ、京都にある町家の蕎麦屋さんとは雰囲気が全然違います。
大きな白木のテーブルに座ったふたりは、お品書きを拝見。「ねぇ、なんにする?」「う~ん、どれも美味しそう」となかなか決まらぬ様子です。
「まぁお茶を飲みながら…」
そんなのんびりしてたら、お店の方にご迷惑ですよ~。「あの~何が人気なんですか?」とミモロ。
「そうですね~『福々セット』1240円の、もりそばに、地元のお豆腐とお菓子が付いたものが人気です」とお店の方。
「じゃ、それにする…?」「いいよ~」と、やっと決まりました。
「このお茶美味しいね~」とふたりが、まったりと寛いでいると、店の奥から何から音が…トントントン。
「なんだろ?」と耳をピクピクさせるふたり。音のする方に行ってみると…。
奥では、そばきりの真っ最中。「すごく細い…よく切れるね~」とハンス君は、初めてのそばきりに興味津々。「日本のパスタってすごいでしょ!」とまた自慢そうにいうミモロ。
ここは、朝にその日の分のそば粉を引き、そして丁寧にそば打ちを…。それを約2ミリほどの幅で切ってゆきます。
「今、打ったばかりのそばをお出ししますからね~」とお店の方。「打ち立てだって…」と嬉しそうなミモロ。「なんで~?」とドイツ生まれのハンス君は、よくわからないという顔つき。
「はい、お待ちどうさまでした」二人の前に運ばれた蕎麦膳です。
「どうやって食べるの?」とハンス君。「あのね~まずそばの味を楽しむには、ツユにつけないで、お塩で食べるの…」と、そばの塩をちょっと振りかけてツルツルと…。ミモロ、どこで教わったの、その通な食べ方…。「まあね~」と鼻を膨らませるミモロです。
「美味しい、風味があって…」とミモロ。「う~よくわかんない…」とハンス君。外国クマの彼にとって、なにが美味しい蕎麦なのかよくわかりません。
「おつゆつけていい?」「いいよ~」とミモロ。大根やわさび、ネギの薬味を入れて味わうハンス君。「わ~鼻につんときちゃった~」どうも思い切り、わさびの塊を食べたよう…。「あんまり入れすぎちゃダメだよ~」とミモロ。「遅いよ~」とハンス君は涙目です。
ここのそばは、風味豊かで、細いそばの喉ごしもなめらか…昆布のだしが効いたツユも美味しいもの。
「京都にも美味しいお蕎麦屋さん多いけど、ここも美味しい…」とミモロ。
御膳には、そばのほかに、地元の豆腐と「菜の花」の和菓子ものっています。
そばも、豆腐も、水が美味しいところで作られます。ここ箱根は、富士山の麓の水の宝庫。「だから美味しいんだ~」とハンス君。「そう、京都がそばが美味しいもの水のせい…」とミモロ。今や、そば粉は、北海道、東北、長野、九州など全国各地が産地になっていて、流通の発達で、そばやの店主が、好みでそば粉を選べる時代。でもそばを打ち、ゆがく水だけは、その土地のもの。豆腐も同じようなもの。水が味を決めます。
「いかがでしたか?お気にめしましたか?」とお店の方。
「美味しかったね~」とミモロとハンス君。
箱根湯本駅からとにかく近いので、電車の出発前にここで食事をする人も多いそう。
冬は、あたたかい蕎麦もおすすめです。
*「そば切り 十六夜」神奈川県足柄下郡箱根町湯本705 3F 0460-85-7798 11:30~17:30LO 水曜休み 予約不可、カード不可
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