11月の末日。ミモロは、紅葉の美しい奈良を訪れました。

「わ~キレイ…」真っ赤な紅葉にすっぽりと覆われた茅葺屋根。「春日大社」そばの茶店です。
今回は、紅葉見物が目的ではなく、奈良の春日大社で行われた「錬成会」に初めて参加したのです。
年4回行われる「春日大社錬成会」というのは、春日大社の神奈備である御蓋山や春日山に点在する摂社へ参拝するものです。
神奈備(かむなび、かんなび)とは、神道において、神霊が宿るとされる領域のことで、山全体をご神体に崇めます。
そのため、普段は、人が立ち入ることができない禁足地。
「春日山錬成会」では、初めての人も参加できる機会もあり、清らかな神域に身を置き、普段の穢れを祓い、心を鎮めることができます。
今回、ミモロは、特別に「冬の錬成会」に参加させていただきました。

ミモロも巫女さん姿で参加です。「お山に入るには、前日から肉食を控え、ちゃんとお風呂に入って、キレイにしなくちゃね~」と、ミモロ。前日から張り切っています。
朝、8時半に、奈良の春日大社に集合するため、京都を6時に出発。「眠いけど・・・頑張らなくちゃ…」と。
実は、ミモロは、神奈備の山に、今までも何回か登っています。奈良の「大神神社」、亀岡の「出雲大神宮」、京都の「松尾大社」など。「お山を登るのは、ちょっと大変だけど、なんか身も心もスッキリする…」と語るミモロ。
でも、今までの登拝とは、歩く距離が違います。
「ミモロちゃん、結構大変だから覚悟してね~」と、ベテランの方からのアドバイス。ドキドキしながらの挑戦です。
お山に入るには、用意されている白い装束を身に着けます。ミモロのサイズのものはなかったので、巫女さんのまま。
参加者は、約60名ほど。全国からこの日のために、やってきた人たちです。

「春日大社」の本殿や若宮などに参拝の後、いよいよ山へ。原始林が茂る山道は、なかなか険しいもの。ミモロは、「巫女さんのかっこで来ちゃって、お草履が歩きにくくて、もうダメ~」とギブアップ。そこでリュックから顔を出して進むことに…。
禁足地の山なので、写真撮影を控えました。あしからず…
いくつかの摂社を巡る錬成会。社の前では、みんなで声を揃え、祝詞をあげ、そして参拝します。
そもそも「春日大社」は、約1300年前、関東の鹿島神宮から、ご祭神タケミカヅチノミコトをお迎えし、日本の国の平穏と民の幸せを願って創建された神社です。朱塗りの社と神様のお使いの鹿が有名。鹿島神宮から、武甕槌命(タケミカヅチノミコト)が鹿にのってやってきたと伝えられ、以来、奈良に住みついたそう。国の天然記念物だそう。つまり奈良公園などにいる鹿は、奈良のマスコットではなく、もとは春日大社の由緒正しい鹿なのです。
お山の登拝の最後は、若草山山頂を経て、春日大社に戻ります。


奈良の町を一望する景色「わ~すご~い」とミモロもリュックから出て、景色を眺めます。
「あ、ここにもいる~」とミモロが近づくのは…

そう、鹿…。

広々した環境の中で、のびのびと暮らしている鹿たちです。

「錬成会」の最後は、御神楽の奉納。


この後、直会が…。お食事をいただきました。
何度も「錬成会」に参加してらっしゃる方。「山伏さんだ~」

「大丈夫でしたか?また、ぜひ参加してくださいね~」と神職の方からも…。

リュックの中にいたミモロ…「はい、なんかすっきりしました~」と。ホントは、あんまり歩いてないのに…。
でも、原始の山にいるだけで、体の細胞がよみがえってくるようです。
でも、実際、朝から日暮れまで山を歩くのは、なかなか大変で、次の日、筋肉痛でガチガチになりました。
何年も参加されている方も多くいらっしました。確かにとてもパワーがいただけることを実感します。
「また、参加したい~」とミモロ。「今度は、もっと歩きやすいスタイルで来よう…」と、なにやらよほど気に入ったようです。
*「春日大社」で行われる「春日山錬成会」の情報は、ホームページからどうぞ…。

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