叡山電車で徒歩15分の山沿いにある臨済宗南禅寺派の「瑞巌山 圓光寺」を訪れているミモロ。初めて訪れたお寺の深い歴史や見事なお庭に感激。
広い境内の中を散策し、建物の中へ進みます。
そこに広がるのは、「十牛之庭」という近世初期に造られた池泉回遊式庭園です。
牛を追う牧童の様子を表現したと言われるお庭・・・今は、まばゆい緑の世界が広がっています。
「秋になると、紅葉が見事なんだって~。絶対、来たいね~。きっと、そのころには、お友達と一緒に来れるよね~」と、コロナが収束することを願います。
誰もいないお寺には、静寂の時が流れます。ミモロは、しばし床の間にかかる達磨大師の掛け軸の前に座り、自分の呼吸に神経を集中させています。
その姿に声を掛けるのも憚られます。
「圓光寺」は、明治以降、日本で唯一の尼僧専門の道場だったところ。多くの女性たちが、ここで修行を重ねたのです。
境内には、「坐禅堂」があり、毎週日曜日には、坐禅、法話、朝粥などが行われる「日曜坐禅会」が行われているそう。
「今は、やってるのかな?」と興味津々のミモロ。コロナの影響で、不安を感じる時、「坐禅できたらいいのにね~」と。坐禅会には、前日の予約が必要。詳しくは、問い合わせてください。
境内を散策するミモロ。「大きな釣り鐘だ~」。大晦日には、除夜の鐘撞きも行われます。
さらに進むと、可愛い犬や猫の石像に出会いました。「あ、愛する動物を弔う場所だ~」。墓石には、「ありがとう」の文字が刻まれています。
「ミモロもここに入れるかな?」とポツリ。う~ミモロは、ここは無理・・・。でも、とても言えません。
境内を巡る道は、山へと通じます。
山懐には、墓石が「東照権現(家康公)の墓」との文字が刻まれています。「え?ここにお墓あるの?」と驚くミモロ。
ここ「圓光寺」は、家康が創建した学問所で、多くの人に門戸を開いたお寺です。家康とゆかりの深いお寺には、「家康の歯」を納めているのだとか。
「歯なら何本もあるから、いろんなところにお墓できるね~」とミモロ。東京の増上寺、日光東照宮、駿府の東照宮、高野山など全国に家康を祀る場所が。
そばには、家康の菩提を弔う「東照宮」も建てられています。
「う~日光や駿府みたいに豪華じゃないけど…家康を思う気持ちはきっと同じだね~」と思うミモロ。
その場所のそばには、見晴らしスペースがあって、京都の町を一望できます。
「家康さまが、京都の町を見守ってるんだ~」と思うミモロ。
さて、このお寺には、ほかにも歴史を語るお墓があります。
墓所の入り口近くあるのは、マレーシアから日本に国費留学していたオマールさんのお墓です。
太平洋戦争中に、大日本帝国政府が、東南アジアの占領下の国々から国費で招いた留学生で、帰国しようとした時に、広島で原爆により被ばく。京都の病院に移送されるも、そこで命を落とします。「へぇ~そういう留学生もいたんだ~知らなかった~」というミモロ。原爆により、実は多くの外国人も命を落としていたのです。「無抵抗な一般の人々を大量に死なせた原爆って、絶対に許せないよね~」とミモロ。人間以外にも犬や猫もたくさん死んでいます。
「なんにも悪くないのに~ひどい~」と。
そしてさらに墓所の奥には、ひっそりとした古い墓石。
それは桜田門外の変で命を落とした井伊直弼や国学者、長野主膳と親交があった村山たか女のお墓です。滋賀県の多賀大社の寺坊の娘として生まれ、才色兼備の彼女は、20歳で京都の芸妓になり、親交のあった井伊直弼や長野主膳に、尊王攘夷派や討幕派の情報を提供したと言われます。井伊直弼が暗殺されてから、たか女は、新撰組などから命を狙われます。岡田以蔵らに捕らえられ、三日三晩、三条河原に晒されます。命をとどめたたか女は、金福寺で仏門に入り、すでに命を落とした息子多田帯刀など、生涯にゆかりの深い人々の菩提を弔い晩年を過ごします。
彼女に、政治的な野望などあったのでしょうか?ただ愛する人たちのために自分にできることをしただけ・・・というかもしれません。
家康ゆかりの寺に葬られた彼女は、山間の墓所で静かに過ごしています。
「なんか、いろいろ考えちゃうね~」と、墓所に参拝したミモロ。
そろそろ帰りましょう。
「うん・・」というと、山道を下り始めました。道は竹林へと入ります。
「キャ~タケノコがいっぱいあるよ~」と、目を輝かすミモロ。
「え~なんでタケノコ狩りしないんだろ・・・ミモロお手伝いするのにね~」と、竹林からはみ出し、砂利道にも頭を出したタケノコです。
「なんかすごくいい時間過ごしたね~」と。
秋には紅葉が美しい場所。きっとそのころには、ここにお友達と来れるかも・・・
今は、新緑がまばゆい「圓光寺」です。
*「圓光寺」の詳しい情報は、ホームページからどうぞ~
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