「こんな感じでいいかな?」ミモロは、柳の枝につけた小さな餅のバランスをチェック。
12月のある日、京都の室町通にある「京都室町御菓子司 然花抄院(ぜんかしょういん)」で開催された「餅花づくり体験」の講座に参加しました。
京都らしい風情を残す築300年を超す むしこ造りの京町家に店を構え、そこに工房、茶房、ギャラリーなどがあるのです。
美しく整えられた中庭…そこには、まだ色づく楓の姿が過ぎゆく秋をとどめていました。
事前申し込みをしていたミモロ、受付を済ませ、建物の奥にあるギャラリースペースに向かいます。
用意してきたエプロンと三角巾を付けて、他の参加者さんといっしょに、ご指導くださる方のお話を伺います。
「餅花づくり」をご指導くださるのは、このギャラリーのキュレーターをなさっているイマムラさん。
そもそも「餅花」は、雪深い地域の人たちが、正月飾りとして生花の代りに飾ったとか。ピンクや白、赤などの色鮮やかに染めた餅を、小さく千切り、柳などの垂れる枝に付けて、まるで花枝のようにするのです。
この「餅花」には、五穀豊穣や無病息災の願いが込められ、小正月の後には、焼いて食べたそう。
艶やかな雰囲気になる「餅花飾り」は、京都でも人気で、いろいろなお店の前に飾られ、正月の華やかさを演出しています。
作業するテーブルには、着色された餅が用意されています。
「なんか粘土みたい~ブチュ~」と、その感触を楽しむミモロ。粘土遊びは得意です。
通常は、もち米を使った食紅で着色した餅を使うのですが、今回は、団子を作る上新粉を材料にしています。
「どんな感じで、餅を配置しようかな?」と、色の配置や枝へのバランスなどで、餅花の印象は異なるもの。
見本となる「餅花」の柳の枝ぶりを眺め、構想を練るミモロです。
「ブルーやグリーンの餅もあるから、それを活かして、ちょっと個性的な作品にしよう~」というミモロです。
垂れた枝に小さな餅をひとつひとつ丁寧に付けてゆきます。
「こんな感じでいいかな?」と、作業が速いミモロは、あっという間に完成。
「ミモロちゃん、速いですね~」とイマムラさん。「はい、前にも作ったことがあるんです~」と、すでに経験者なのです。
「では、余った餅で他の飾り作ったら…」と言われ、ミモロは、得意の粘土工作を始めます。
余った餅花の材料の色は、白と赤…そして少しグリーンも…そこで、作ったのは、鏡餅と赤い魚…
「それ金魚ですか?ネコだから、金魚好きなんだ~」とスタッフの人に言われ、「違うよ~これ、鯛!」と応えます。
「そうだ、お皿を作ろう~」と余っていた白い餅で鯛を乗せるお皿を作ります。
「これなら料理だってわかるよね~」と。
その作業も終えて、手持無沙汰な様子のミモロです。
「では、完成した方は、餅花を乾燥させますから、こちらへ」とスタッフの方。
ミモロは、作品をもってスタッフの元へ。そこでドライヤーで餅を乾燥させます。
参加者の方々も次々に完成した作品をドライヤーで乾かしてもらいます。
同じ素材を使っても、それぞれ色の使い方などに個性が現れ、なかなか素敵な作品に…。
スタッフの方が乾燥作業をしてくださる間、参加者は、お楽しみのティータイムを過ごします。
ミモロたちの前には、この店の人気の品の紙焼きカステラが…。丹波黒豆を食べて育った鶏の卵を使用した、トロリとした食感と香ばしさが評判のカステラ。「京都のお土産としても人気なんだよね~」とミモロ。毎日、ここの工房で焼き上げられ、和紙製の素敵なパッケージに入った品です。
「美味しかった~」と口の周りについたカステラを舐めるミモロ。
約2時間で「餅花づくり」体験を終了。
「はい、ミモロちゃんのこれですね~」と、作品をそれぞれ紙袋に入れてもらいます。
「いろいろお世話になりました~楽しかった~美味しかった~」とお礼の挨拶をすると、ミモロは、餅花を入れた袋を持ってお店を後にしました。
「お正月のお菓子も用意したいなぁ~」京都の和菓子店では、正月用の和菓子もいろいろ揃っています。
今年のお正月は、この餅花を飾り、お部屋を華やかにしたいと思うミモロです。
*「京都室町御菓子司 然花抄院」の詳しい情報はホームページで
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