「やっと来れた~!すごい!きれい!」とミモロが感激の声を上げたのは、京都南山城の「浄瑠璃寺」です。
まだ、紅葉は始まったばかりですが、それでも感激するには十分な美しさ。
さて、「真言律宗 浄瑠璃寺」は、京都府と奈良県の境に位置し、昔から奈良の南都仏教の聖地として崇められている寺院です。
京都から、車でやって来たミモロ。「さすがに遠かった~」と約2時間近くかかって到着。「ここほとんど奈良じゃないの?」というほど、まさに京都の最南端で、一山超えれば、奈良の「東大寺」という感じ。
曲がりくねった道を車で進み、駐車場に入れ、ホッとしたミモロ。いよいよ境内へ進みます。
「うわ~なんて美しい池の景色なんだろ!」と、長いドライブの疲れも忘れる景色に感激の声。
そう、ここは、この池を中心に伽藍が構成され、この形式は、宇治の「平等院」などに通じるもの。本堂は、池の西に位置します。
まずは本堂へ…
横に長い建物は、国宝「九体阿弥陀堂」で、藤原時代の嘉承2年(1107)に造営。
そもそもこのお寺の創建は、それより60年ほど前で、この地の豪族が義明上人を迎え、薬師如来像を本尊として祀ったと伝えられます。
その当時は、西方浄土を再現する寺院の人気で、いろいろな場所に建立されたそうですが、その当時の様子を残すのは、今やここのみと言われます。
本堂内部は、撮影禁止なので、ミモロのお話で…
「あのね~本堂をグルリと回って、入口に行くの~すごく横に長いのが実感できるよ~」
「入口に入ると、うわ~って感じ…。大きな阿弥陀如来像がずらりと並んでいるの~九体阿弥陀如来像は、全員国宝なんだって。平安時代のお堂と阿弥陀如来像が共に現存するのは、ここだけ。つまりこの景色は、ここだけでしか見られないってこと。その中で、センターにいるのは、ひと際大きな阿弥陀如来像。立派だね~。イチ、ニー、サン…あれ?九体いない~」後で、お寺の方に伺ったところ、現在2体は、出張中なんだそうです。
「それからね、今、特別公開されているのは、鎌倉時代作と言われる秘仏の吉祥天女像。それほど大きな像ではないけど、存在感は十分。だって、ふくよかなお顔立ちで、お肌もスベスベの色白。すごく美人なんだよ~。着物もすごくゴージャス。豊かな暮らしを授けてくださる幸運の女神さまなんだ。だから、真剣にお祈りしちゃいました。こちらは重要文化財で~す。他にも、勇ましい四天王像などもいらっしゃいます。他に参拝者がいなかったので、ミモロ、ゆっくり拝ませていただきました。ありがとうございます。南無阿弥陀仏…」
さぁ、本堂から庭へ向かいましょう。
「まだ紅葉は少しだけど、十分にきれいだね~」と池の周りを歩きながら…。
「ここの景色、なんか修学院離宮に似てる…」とミモロ。そう、まさにそんな感じの格式の高さを漂わせるお庭です。
そう、この庭は、浄土式庭園と言われ、国の特別名勝です。
なんでもこのお庭は、興福寺の僧であった伊豆僧正恵信が、久安6年(1150)に入山し、伽藍などを整備したのだそう。
池の西に本堂、東には、三重塔が聳えます。
治承2年(1178)に京の一条大宮の寺から移築された三重塔(国宝)ですが、その明確な出所は定かではありません。でもおそらく立派なお寺だったことでしょう。これだけの三重塔があったのですから…。初層内部は極彩色の壁画が描かれているのだそう。時期によって、公開されます。
ここには、創建当時、本尊だった薬師如来坐像(重文)が祀られています。
三重塔の前から本堂を望みます。
この景色が、平安時代の伽藍の配置だそう。
かつては、興福寺の末寺で、現在は、西大寺の末寺です。
「やっぱりここは奈良なんだ~」とミモロ。情報は、「奈良県観光」などにも掲載されているので、やっぱり奈良の色彩も強いよう。でも住所は、京都府木津川市です。あしからず…
「遠いけど、ぜひ参拝したいお寺だね~、もっと早く来ればよかった~」と、最近、同じようなことばかりいうミモロです。
紅葉の盛りは、11月中旬からでしょうか?「でも、ここいつ訪れても感激すると思う、だって、素晴らしい仏像とお庭なんだもの…」
「このエリアは、奈良の文化が色濃く残っているエリアだね~他にも、たくさんお寺があるし、また来なくちゃね~」と、南山城に興味を抱くミモロでした。
*「浄瑠璃寺」京都府木津川市加茂町西小 ☎0774-76-2390 拝観時間9:00~17:00 拝観料400円
車以外では、JR「加茂駅」から徒歩1時間10分。コミュニティバスの利用を。また、奈良駅から「浄瑠璃寺」行の奈良交通のバスがありますが、いずれも運行本数が少ないので、よく時刻表を確認にし、それに合わせて拝観することをお勧めします。
さぁ、次は、「岩船寺」を目指して歩きましょう。え?歩くの???
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