京都と奈良の府県境に位置する南山城の当尾(とおの)エリアは、鎌倉時代の石仏が点在しています。
「いろんな石仏に会えるんだよ」と、ミモロは、「浄瑠璃寺」から「岩船寺」への約1.2キロを、その石仏をめぐって歩くことにしました。
「浄瑠璃寺」の駐車場のすぐそばには、「藪の中三仏磨崖仏」がありました。
阿弥陀仏と地蔵菩薩、観世音菩薩が岩に彫られています。弘長2年(1262)とあり、石仏群の中でも古いものだと。
長い歳月が仏様たちのお姿に刻まれています。奈良に平城京が生まれ、大きな寺院が営まれるようになった時代、ここは都に近い聖域としていろいろな僧侶が移り住み、修行をした場所とも言われます。
花崗岩が豊富なエリアで、山肌に大きな花崗岩が姿を現し、そこに鎌倉時代に仏師などが磨崖仏を次々に刻んだのだとか。奈良から伊勢伊賀へ続く街道でもあったこのエリア。京都府、奈良県、滋賀県、三重県が、すぐ近くで境をもつ、なかなか興味深い地理的な場所でもあるのです。
ミモロは、「岩船寺」という標識を頼りに、道を進みます。
途中…「あ、野菜売ってるよ~」
地元の農家の方々が、道沿いに旬の野菜や自家製の漬物などを袋に吊るして売っています。
「一袋100円だって…これ、家に飾るのにいいかも‥‥」というミモロ。
今は、買っちゃダメ!後でね~
次に現れたのは、「あたご灯籠」。
細長い岩の中央を繰りぬかれ、そこに灯りをともすようになっています。
「こっちに行くんだ~」
今まで進んだ車が通る道から、畑の中へ続く道へと進みます。「こっちの方が、少し近道みたいだよ」
コスモスなどが咲く道を楽し気に進むミモロ。
「のどかな感じでいいね~」この日は、温かい陽光が注ぎハイキングには絶好の日和です。
「あ、柿がいっぱい~甘いのかな…」と、のんきなミモロ。
しかし、道はやがて山道へと変わります。
次に現れたのは「阿弥陀如来像・地蔵菩薩立像」の表示です。
しばらく歩くと…「からすの壺二尊」という石仏へ
大きな岩の側面に阿弥陀如来と地蔵菩薩のお姿が…
なんでも康永2年(1343)に奉納されたものだそう。
さらに山道を奥へ進みます。
「あった~」と次に出会ったのは「唐臼の壺」という岩。
「岩船寺」までは、まだ半分も来ていないよう。
「もっと先だね~」
このエリアには、石仏をめぐるようにトレッキングコースのように道が続いているのです。
途中で、ミモロのように石仏巡りをしているグループに出会いました。
「歩きやすい靴でよかった~」というミモロ。
まぁ、1.2キロの距離ですから、なんとかなると…。
そう「浄瑠璃寺」から「岩船寺」へは、1時間に1本の間隔で地域のコミュニティバスが運行され、5分くらいで到着する距離ですから…。
でも、実は少し甘かった…
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