「あれ~まだ、思ったより咲いてない…」と、秋分の日、ミモロは、「京都御苑」の東側に位置する「梨木神社」へ。
毎年、秋分の日頃(今年は、9月23日と24日)、ここでは、「萩まつり」が境内の拝殿で行われます。
神事だけでなく、日舞や居合、弓術の披露なども奉納され、連日、多くの参拝者で賑わいます。
境内の一角では、お茶席も設けられ、お抹茶を味わいながら、萩の花を愛でる秋のひとときが…。
まずは、本殿に参拝を…萩の花を愛でるのは、それから…
「梨木神社」は、明治18年に、三條實萬公をご祭神に創建されました。
三條實萬公は、幕末、光格天皇、任孝天皇、孝明天皇の三帝にお仕えし、朝権回復に尽力。安政の大獄で弾圧され、安政6年に、落飾し、一乗寺に幽居され、その地で亡くなります。明治天皇の御代となり、その功績から、ご祭神として、生地であるこの場所に神社が創建されたのです。
また、第二座ご祭神として合祀される三條實美公は、父、實萬公の遺志を継ぎ、朝権回復に尽力。文久3年(1863)尊王攘夷派の公卿を追放する「七卿落ち」という政変で、長州へ逃げ延びます。その後、新政府に招かれ、太政大臣に。さらに明治18年には、内大臣となります。
「あ、三條實美公って、10月22日の「時代祭」の「七卿落ち」に登場する人だよね~」とミモロ。よく覚えてましたね!
京都から逃れる旅姿で、登場します。
神社のお話は、これくらいにして…
「あれ?もう萩のお花、おわっちゃったのかな?でも、地面に花びら落ちてない…」と、萩の枝を見て…
境内に植わる約500株の萩。実は、今年は、「萩まつり」の主役である萩の花の開花が遅れているのだそう。
神社の方に伺うと、「今年は、暑い時期が長いので、まだ咲いてないんです~。もう少し、気温が低くなると、咲くんですけど…」と。残念ながら、今年は、ちょっと地味な萩まつりになりました。
「そうだよね~暑かったもの~咲くの考えちゃうよね~」と萩の花に同情するミモロ。
「ところで、なんでここは梨木神社っていうお名前なの?」と、突然言い出したミモロ。
う!またしても、知ってるようで知らない質問。
「梨の木って、どこにあるの?」キョロキョロ。
実は、この神社の名前は、この地域の旧町名、梨木町に由来するもの。
「ということは、この地域に、梨の木が昔あったってこと?」とさらにミモロ。
え~ごめん~そこまでわかりません。たぶんあったんじゃないの~知らんけど…
「今なら、萩の木神社になるのにね~」とミモロ。
ところで、萩は、万葉集の時代には、秋の山野を彩る花として愛されていました。
山上憶良をはじめ多くの人が詠み、「万葉集」では、141首にもおよび、その数は梅の花を押させ、堂々1位に。
今、NHK朝ドラで大人気の植物学者 牧野富太郎博士は、「ハギは、古い株から芽を出すので、生え芽(はえぎ)という意味から、この名がついているのではないか?」と。また葉が小さく歯の形に似ているから「歯木(はぎ)」を語源にするのではないかなどと、諸説が『四季の花辞典』(麓次郎著 八坂出版)に出ていました。
「万葉集」だけでなく、「続日本後記」「枕草子」「古今和歌集」など、さまざまなものに登場する日本人にとって、親しみのある植物のひとつなのです。
冬になって、地上部分が枯れたり、刈り取られても、地下に根が残り、そこから春になると芽を出すのだそう。
「え~すごく強い植物なんだね~なかなかしたたか…さすが~」と、萩の見るミモロの目が変わります。
しかし、さすがに強い萩の木も、今年の暑さには、開花を躊躇したのでしょうか?「わかる~その気持ち~萩は、夏のお花じゃなくて、秋の花だもの…やっぱり秋らしくならないと、似合わないよね~」と。つまり開花は、これからということ。
楽しみが先に延びたと思いましょう。
「あ、ここ入りたい!」とミモロが足を止めました。
境内の一角に、昨年8月にオープンしたスペシャルティコーヒー専門店「コーヒーベース NASHINOKI]です。
「境内に湧く京都の名水のひとつ「染井の水」でコーヒー淹れてくれんだって~」と興味津々のミモロですが、この日は満席。また別の日に来ましょうね。「う~」
さて…
期間限定の「京都こだわり御朱印 三社巡り 令和5年秋」が授与されています。
9月1日~11月30日の期間中、ここ「梨木神社」と、京都市内にある「梛神社(なぎじんじゃ)」四条大宮近くと、「八大神社(はちだいじんじゃ)」一乗寺下がり松の3つの神社を巡り、三社巡りの台紙に手描きの御朱印を頂き、全部集めると、「記念御朱印」が無料で頂けます。
もちろん、「梨木神社」単独の秋、限定の御朱印もあります。
御朱印の他にも、秋だけの授与品も…
「秋の京都旅の記念になるね~お友達に教えてあげよう~」というミモロ。
「また、来週、もっとお花が咲いたころ、参拝に来よう~」
まだ昼間は、暑さがミモロの体にまとわりつく京都です。
萩の花も、秋かどうか迷っているのかもしれません。
*「梨木神社」の詳しい情報はホームページで
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