「うわ~キレイ!」と思わずミモロから感激の声がこぼれます。
ここは、京都東山の「熊野若王子神社」の「桜花苑」
この日、ミモロは、琵琶湖疎水沿いに進み、桜の名所である「インクライン」へ。
「わ~観光客いっぱい~」と上から眺めて、「南禅寺」方向へ移動しました。
「南禅寺」にも観光客は大勢…「ここも桜キレイだけど、前にも何度か見てるから…」とチラリを境内を見てから、野村美術館の東側の別荘エリアへ向かいます。
「わ~やっぱり咲いてる~」ここは、ミモロが好きな景色があるところ。
しだれ桜が、閑静な別荘の生垣から、こぼれるように花を垂らす景色が、なんとも素敵なのです。
「南禅寺」まで来たら、ぜひその北側へ歩いてください。このエリアは、明治以降、大阪などの富豪や財閥が別荘を構えた地域。その所有者は時代と共に変わるものの、今も、有名企業が所有し、迎賓館のように使われている建物が多く、一般には公開されていない特別感漂う高級別荘地なのです。
そこから、住宅地の細い道を抜けて、哲学の道へと進みます。
「う~哲学の道って、結構山の中腹くらいにあるから、そこまで上る大変なんだよね~自転車で…」と、この日、ミモロは、自転車で桜をめぐっているのです。
フウフウ息を切らせて到着したのは、「熊野若王子神社」です。
自転車を止めて、まずは、本殿に参拝
「熊野若王子神社」は、熊野詣が大好きだった後白河上皇が、永暦元年(1160)に、紀州の熊野権現を勧請とも、また、平安時代に永観堂を創建したとき、その鎮守社として創建したとも言われます。クニトコタチノミコト、イザナギノミコト、イザナミノミコト、アマテラスオオミカミをお祀りしています。
足利将軍たちに崇敬された神社で、応仁の乱で焼失、豊臣秀吉によって再興されました。
「今年こそ、桜見物するんだ~」と、参拝後、ミモロは、神社の裏山へと向かいます。
裏山には、桜花苑があるのです。看板に従って、山へ続く石段を上ることに…「思ったより、距離ある感じ…フウフウ」と、ここでも息を弾ませて、必死に登るミモロです。
「うわ~こういう場所だったんだ~」
ミモロの目の前に、ピンク色の世界が突然現れました。ここに咲くのは、早咲きの陽光桜という品種。約60本の桜が、すでに満開を迎え、一部が地面に花びらを散らし、一面がピンク色に染まっているのです。
その景色を呆然と眺めるミモロ。
予想以上の見事な景色に、言葉を失って、ただただ見つめています。
さて、この「桜花苑」に植わる「陽光桜」は、世界平和を願う高岡正明さんが、戦後30年をかけて作り出した品種。戦争中、教員として多くの教え子を戦地に送り出した高岡さん。命を落とした教え子たちの鎮魂と戦争のない平和な世界を願い、多くの人が命を落とした戦地でも育つように、さまざま気候に順応する品種の桜をとの思いから作ったのが「陽光桜」です。1981年には、農林水産省に品種登録されました。
高岡さんは、92歳で亡くなるまで、「陽光桜」を世界各国に寄贈し続け、その遺品には、ローマ法王のヨハネ・パウロ2世、アメリカのカーター大統領、韓国の全斗煥大統領などからの感謝状があったそう。
「色の濃い、目立つ桜を見れば、多くの人が世界平和を願うに違いない…」桜を通じ、平和を呼びかける高岡さん。その活動は、全国の有志に引き継がれ、1998年に、ここ「熊野若王子神社」の山に「陽光桜」が植樹されたのでした。
「そんなお話があったんだ~」と、ミモロは、胸がいっぱいに…
「今こそ、世界中にこの桜植えたい!戦争で破壊された町の復興支援を、日本政府はするんでしょ!その時に、この桜も寄贈したらいいのに~」と思うミモロです。
世界に平和の光を…そんな思いから名付けられた桜なのでした。
ぜひ、今年は、この桜に足を延ばしてください!
*「熊野若王子神社」京都市左京区若王子町2 哲学の道の入口です。蹴上駅から徒歩20分。
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