「もういーくつ寝ると、お正月…」と、ミモロの歌う歌詞が実感となって迫る今日この頃。
京都の人たちのお正月料理作りが本格的になってきました。
新年の料理は、おめでたさにあふれた感じにしたいもの。そこで、料理を彩るのが、金時ニンジンやクワイなどを包丁で、亀や梅、松かさなどのおめでたい形を彫る野菜細工です。
「ミモロちゃん、野菜細工って見て事ある?」と、お友達に言われたミモロ。「うーん、たぶん見たことあると思うよ。煮物なんかに時々のってる、お花の形をしたニンジンなんかでしょ…」。「まぁ、そうね。近所の八百屋さんが、年の暮れになるとたくさん作っているから、見に行ったら…」と。そんなわけで、ミモロは、三条通と東大路通の角にある「京都中央信用金庫」の裏手にある、八百屋さんに出掛けました。
細い路地の中ほどにある、こじんまりとした八百屋さん。
「八百梅西店」という看板が、これも奥ゆかしく小さ目に掛っています。
店の前には、大きな竹ざるの中に、袋詰めされたお野菜が。「百円均一だってー」
「でも、あんまり野菜がたくさん置いてないなぁー。なんか普通の町の八百屋さんと違う感じ…」
実は、この八百屋さんは、料理屋さんや飲食店に主に野菜を納めていて、小売りは、近所の方が、ちょこっと買うのに便利なように、ザルの上などに置かれています。
そして、今の時期だけ、パックに入ったニンジンやクワイが…。
「あ、これが野菜細工だー」。よく見ると、クワイやニンジンが、キレイに皮をむかれ、お花の形や寿の焼印がおされています。
「あのーこんにちはー。野菜細工してるところ、見せてもらえますかー」と、ミモロは、お店の中に声を…。
「どうぞ、狭い所ですが、寒いから、中に入ってみて下さい」と親切に中に入れてくださったのは、このお店のご店主の佐々木靖さん。
ここの八百屋さんは、先代の親方から引き継ぎ、すでに20年以上とのこと。
さっそく作業を見せて頂くことに…。
今は、正月用の野菜細工の繁忙期。使うのは、クワイや金時ニンジンがメインです。
すでに皮がむかれ、だいたいの形に整えられたクワイに、小さな包丁で、次々に手際よく切込みを入れて行きます。
ミモロが、見ている前で、あっと言う間に完成。「これ、なんだかわかりますか?」と佐々木さん。
「えーと、あ、亀だー」とミモロ。
「亀は、甲羅の部分の亀甲模様がポイントですね。じゃこれは?」
「それは、鈴…。なんか音が出そう…」本物の鈴を思わせる姿です。
「鈴は、結構作るのがむずかしいんですよ…」
ほかにも、お正月用に、いろいろなおめでたい形が作られます。
鈴、絵馬、亀、菊、松かさ
また、ニンジンでは、梅や菊の花が…。
「わーホント、菊のお花と梅のお花になってるー」
ミモロもちょっとやらせてもらうことに…
「わーなかなか細かいし、バランスよく彫るのってむずかしい…」
正月料理に入っている野菜細工は、料理屋さんの板前さんも作りますが、多くの料理のためには、八百屋さんから納めてもらうそう。「昔は、町の八百屋は、結構あったんですが、最近は、かなり少なくなって、こういう野菜細工ができる人も、ずいぶん減ってしまいました」と。
そのため、注文が殺到。「でも、作るのには、手間と時間がかかりますから、とても一度に多くの注文には、対応できなくて、申し訳ないんですが、お断りすることも…」
11月下旬から年末まで、クワイの細工だけでも、膨大な数を作るそう。
「10月は、栗を6,000個むきました」と、さらり…。
正月だけでなく、年間を通じ、さまざまな野菜の細工をなさるとか。
例えば、エビイモを使い、婚礼料理に添える鶴なども注文があるそうです。
「京都の八百屋さんは、すごい…」。
「やっぱり、お正月料理なんか、特別な料理には、こういう野菜細工のものがあると、グッと特別感が増すよねー。ただ切った野菜とは、全然違う感じ…」とミモロ。そういえば、ニンジンのお花などが、料理に入っていると、一番最後まで取っておいて、最後の楽しみに食べるミモロでした。
「さぁ、そろそろお正月の準備しなくちゃー」と。ちょっと遅いんじゃないのー。「うん、まだ3日あるよー」とのんきなミモロです。
*「八百梅西店」京都市東山区東大路三条下ル南西海子町 電話075-561-6567
京都の町は、今、修学旅行生の姿もなく、また観光客も少ないので、のんびりした感じ。
町の中心部へと、三条大橋をトコトコ渡るミモロ…。
「あ、カモメが足湯してる…」川の水の方が温かいのか、多くのカモメが足を川の水につけてジッとしています。
でも、なかには、橋の欄干で休むカモメも…。
「京都は、海から遠いのに、どうしてカモメが多いんだろ?」と、いつもカモメを見て思うミモロです。
だれか、教えてください・・・。カモメが多い訳を…。
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私なんぞ新米主婦の頃は くわいのしっぽ?落とさないように必死でしたよ。
今は八百梅さんのくわいで、見た目でも楽しんでいます。
ご主人が吟味して美しくむかれた海老芋は、この季節ならではの絶品もの。一度ご馳走せんとあかんね。
それからカモメさんは、 ユリカモメって言って、カムチャッカからの渡り鳥で、夕方にみんなで隊を組んで琵琶湖に寝に帰らはるんよ
日暮れ前 お空を見上げると見られるかもね。
すっかりお返事おそくなっちゃいました。ごめんなさい。
ホント、京都の八百屋さんは、スゴイです。
また、伺います。
さて、あれユリカモメさんなのー。
琵琶湖にお家があるとは、知らなかった・・・。
カモメって、てっきり海の近くに住んでいると思ってました。へー、毎日、山を越えて、通ってるんだー。
今度、夕暮れ時、お空見てみまーす。
ミモロのお家の窓から、ときどきすごく大きな鳥が
飛んでいるが見えます。なんだろう・・・と思うと、
どうもサギみたい…。真っ白で、巨大なのもいて
鶴かと思っちゃいました。