京都のお盆は、とても心に沁みるもの。京都各所の寺院では、ご先祖様をお迎えする迎鐘などが始まります。
ミモロが、毎年参拝するのは、8月8日から10日行われる「六波羅蜜寺」の「萬燈会」です。
平安時代の第62代村上天皇の時代に、京都で蔓延した疫病。それを治めるために、空也上人が行った七難即滅・七福即正の祈願が「萬燈会」で、以来、現在まで続く伝統行事です。
「コロナが蔓延する今も、その祈願してもらわなくちゃね~」とミモロは、「六波羅蜜寺」へ。
まずは、いつもお正月に参拝する弁財天さまに参拝。
ミモロが、到着したのは、18時半過ぎ。「萬燈会」が始まるのは20時ですから、まだ時間があります。
「19時半から、本堂に椅子席を設置しますから、その頃にまたいらしてください~」とお寺の方。「はい、そうします~」と。
でも、その前に…「迎鐘」を撞くことに。
ご先祖様を迎えする鐘…ここでは、地下に設置され、綱を引くと、地面の下から、ゴ~ンと鐘が響きます。
「日本で最初の地下の大釣り鐘なんだって~」と表示に…。「なんか地獄から響いているみたいだね~」と想像するミモロです。
コロナ禍なので、まずは、アルコール消毒してから、綱を握ります。
「ヨイショ~エ~イ」全身の力を込めて綱を曳くミモロ。
「ご先祖様、気づいてくれたかな?」と…。あの~ミモロのご先祖様って誰?そこら辺のことは、深く追求しないでください。
1時間ほど、別の場所で過ごしたミモロは、19時半過ぎに再び「六波羅蜜寺」へ戻りました。
夜になり、お寺には、たくさんの提灯が参拝者を迎えます。
いよいよ伝統行事の「萬燈会」が始まります。
まずは、ご住職のお話…「今のように疫病の正体がわからない時代、人々の不安は相当なもの。空也上人は、井戸を掘り、きれいな水を人々に供給したり、当時、土葬だった死体を火葬にするなど、人々の衛生面を改善させたんです」と。
「空也上人って、偉いお坊さんだね~」とミモロ。第60代醍醐天皇の皇子である空也上人。民衆のために尽くした方なのです。
「現在、コロナをはじめ、ウクライナなどで戦争も起こり、不安定な世界になっています。日本だって、台湾を威圧する中国と北方領土に軍事拠点を強化するロシアが、すぐ近くです」と。「そうだよね~いつどうなるかわからない状況なんだよね、本当は…」と思うミモロです。
「どうぞ、皆さん、ご自分のためと同様に世界の人々の平和を祈ってください~」とご住職。
「祈りとは、強くお願いすることなんです」という言葉が、心に残ったミモロです。
本堂の秘仏であるご本尊、国宝十一面観音立像の厨子の周囲には、たくさんの灯りが灯され、そこに読経が響きます。
「なんか時代を超えてる感じがする~」というミモロ。そう、平安時代から多くの人たちが、過ごした同じ空間です。
参加者は、次々に、ご本尊に焼香を…。ミモロも「どうぞ世界中の人々が平和な暮らしができますように~」と祈りました。
そして、最後に「破地獄」のお加持をご住職から受けます。これは地獄に落ちませんよというハンコを頭に押してもらうものなのですが、コロナ禍で、実際に参拝者に触れることができないため、エアお加持に…。ミモロも頭を下げて、お加持を受けました。
20時半過ぎに、「萬燈会」は納められ、参加者は、お寺を離れます。
ミモロは、お寺を離れる前に、ローソクを見つめます。
「みんなが、平和に暮らせるように…」とまた、ローソクの光に祈りました。
東北地方など、日本各所で豪雨被害が人々の暮らしを脅かしています。一生懸命作った野菜や果物、お米などにも甚大な被害が予想されます。「平和に暮らすって、本当にありがたいことなんだよね~」と、改めて思う京都のお盆です。
*「六波羅蜜寺」の詳しい情報はホームページで
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