「ミモロちゃん、山科にすごーく素敵なサロンがあるよ。行ってみたら、きっと楽しいよー」と、山科に住むお友達に言われたミモロは、さっそく、ある日の午後、お出かけしました。
地下鉄東西線に乗って、「椥辻駅」で下車。「駅からも近いって言ってたよね」と、トコトコ歩いて約3分。住宅地の一角に、古い雰囲気の木の門を見つけました。
「きっとここだー」と、ミモロは、中へ。お庭を通って、玄関へと進みます。
「ごめんくださーい」と、中へ声を。
広い玄関から、お座敷が続いているのが見えます。この建物は、江戸時代に建てられた家屋で、もともとこの地域の庄屋だったおうちです。現在、京都市の景観重要建造物に指定されています。
「あ、いらっしゃいませー。どうぞ、こちらに…」と、玄関の奥に入ると、そこは、カウンターのあるバー。
ミモロも、さっそく座って、ドリンクを注文します。
「カシスオレンジお願いします」「アルコールが入ってますけど、大丈夫ですか?」
「はい、ミモロ、お酒強いんですよ…」と、ホントは、すぐに眠くなるのに…。(ミモロの場合、顔は、赤くなりません)
このバー(サロン)をやっているのは、堂山哲さんと吉川学さんのご兄弟。そもそもこの屋敷は、おふたりの大叔父さんが、所有していたもの。でも跡継ぎがなかったので、吉川さんが養子になり、この家を継いだそう。でも、しばらく使う人もなかった家でした。
おふたりの夢は、いつか好きな音楽を聞きながら、くつろげるお店をやること。
そこで、50歳を過ぎたころ、ともに早期退職して、夢のお店を始めたのでした。
古い屋敷の一部を改装し、落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりと音楽とお酒、そして会話を楽しめる素敵なサロンが完成。ご近所の方を中心に、多くの常連客がおとずれて、すてきな時を過ごしています。
「ミモロちゃん、こちらに来てごらん…」。カウンターのあるスペースの横に続く座敷には、大きなステレオセットが。
「これ、古いステレオだー。レコードプレーヤーがある…。それにオープンリールのテープレコーダーも…。なんか昭和だねー」と、ミモロ。そこに流れる音楽も、ジャズやロック、そして1900年代後半に流行ったポップスなども…。
所蔵するレコードやテープは、別棟の倉庫にずらりと。
「家にレコードプレーヤーのない人が、ここに来て、聞くこともあるんですよ」と。持ち込まれたレコードも多数あるそう。やはりレコードならではの、良さを感じる人も多いとか。
「もう家には、CDプレーヤーしかないものね。それもそのうち、みんなダウンロードして、なくなっちゃうかも…」とミモロ。
ギターの演奏もする吉川さん。
「あれー穴が、変なところについてるー」
「わーこれも懐かしい…」木の踏み台も年代もの。
帰り際に、お庭を拝見。
四季折々の草花が、さりげなく咲くお庭です。
「住宅地に、こんなサロンがあるなんて…素敵…。大人の遊び場って感じ…ちょっと隠れ家風…知る人ぞ知るって感じがいいよねー」と、ミモロは、すっかり気に入った様子。
飲み物は、ノンアルコールのものもいろいろ。しかも、すごく手頃なお値段。
*「YOSHIKAWA」京都市山科区中在家町12-1 電話075-581-0248 営業時間:水・木曜17:00~22:00 金・土・日曜15:00~22:00 月・火曜休み
地下鉄東西線で六地蔵駅方向の電車で、烏丸御池駅から約30分。「椥辻駅」下車。2番出口を地上に出たら、北方向、滋賀銀行の交差点を、西へ50メートルです。
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そう、大人な空間でございますね。
ご兄弟が、また、ええ味したはるのよねぇ。
ほっこりしますわ~
日常とは違うゆっくりした時間が流れているようー
大事な場所ですね。ご近所の方がうらやましいです。
聞きたいレコードがある人は、ぜひ、行ってみてー。
きっと、素敵な時間が過ごせるよ。