「清々しい雰囲気のお庭だね~」とミモロが見つめるのは、「東福寺」の塔頭「霊雲院」のお庭です。
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室町時代に、高僧の誉れが高かった岐陽方秀(ぎよう ほうしゅう)が、明徳元年(1390)に開いた塔頭で、江戸時代に「霊雲院」となりました。
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「東福寺」の南東に位置するお寺で、お庭が拝観ができます。
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拝観受付時間は、11:00~14:00
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ミモロもさっそく中へ…。
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書院の前方には、白砂の「九山八海」の庭が広がります。これは、作庭家・重森三玲が修復したもの。創建当時から名庭と言われたお庭ですが、長い歳月で荒廃。それを昭和45年に重森三玲が修復したのです。
「あれ?庭の真ん中に、灯籠みたいのが立ってる…」
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庭の中央にあるのは、「遺愛石」と呼ばれる石で、須弥山を表しているのだそう。
そもそもこの石は、肥後の藩主細川家の庭にあったもので、霊雲院の第七世住持となった肥後出身の僧、湘雪守(しょうせつしゅげん)が、京都に向かう折に、それを親交があった藩主の細川忠利が、五百石を祝いに贈ろうとしたのだそう。でも、禅僧である彼は、それを固辞し、代わりに庭の石を所望。それがこの石なのです。
京都に運ばれた石は、寺宝として庭に置かれ、その上には、松が茂っていて、参拝者の注目を集めたとか。江戸時代の旅のガイドブックである「都林泉名勝図会」にも、珍しい石として紹介されています。
そんなお話を庭を見ながら伺うミモロです。
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また、書院の西側にも重森三玲の庭が広がります。
さて、書院にあるこじんまりとしたお部屋…。これは、幕末、尊王攘夷の志士であった清水寺の月照上人が、ここに幕府の追求を逃れるために潜伏。西郷隆盛と密談したお部屋で、平成25年に再現されました。
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月照上人は、追手から逃れるために、東福寺の他の塔頭にも潜伏。
「本当に、大変だったんだね~」と思うミモロです。
「東福寺」の他の塔頭の庭も手掛ける重森三玲。ここには、直筆の書が残ります。
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「無、無、無」と描かれた書。「ムムム?」と声を出して読むミモロでした。
入口そばのガラスケースには、バラライカのような楽器が…。
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これらの楽器は、日露戦争で捕虜となったロシア兵が作り、残していったもの。
なんでも当時、東福寺のいろいろな塔頭に、なんと1500人ものロシア兵が捕虜として収容され、ここ「霊雲院」にも50人が八か月に渡り滞在していたのだそう。
「え~そんなにたくさんのロシアの人が、ここに暮らしていたんだ~」
彼らは、時間を見つけては、楽器作りにいそしみ、それで故郷の音楽を奏で、心を癒していたのでしょう。
ロシア兵たちが見たのは、今のように整ったお庭ではなかったはず…。
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美しいお庭を拝見し、心豊かになった気がするミモロなのでした。
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*「霊雲院」の詳しい情報はホームページで
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