「これが、カギ編みじゃなくて、棒編みで編むって信じられない!」ということで、それを体験したミモロ。
ちょっと見は、カギ編みで編んだパイナップル編みのよう…でも、これ、棒編みで編むドイツの民芸手芸「クンストレース」です。
4月のある日、大胆にも編み物をほとんどやったことがないミモロは、京都東山三条の「古川町商店街」で開催された西陣のレースメーカー「LILY LACE]の「クンストレース体験イベント」に参加しました。
ベテランの方の付きっ切りで、馴れない手つきで、必死に頑張るミモロ。
イベントの開催時間2時間半を過ぎても、まだ終わりません。すでに編み物の経験者の参加者は、作業を終えて、会場からひとりふたりと次々に帰ってゆきます。作業の終わらないミモロは、居残り…「なんとか終えないと…お家では、とてもできないもの…」と。そう、編み方の作業図を読むのも大変なミモロ、途中で終えるわけにはいきません。
1時間以上超過して、やっと編み図に書いてある編み方をすべて終了。
編み棒を外しながら、縁をかがります。「これでいいですか?」
「では、最後に、縁に少し飾りを付けましょうね」と。
カギ編みで、縁の形を整えながら、装飾を編みます。
それが終わったら、編む作業は終了です。
「できた~」と、編んだコースターを持ちながら、呆然自失の表情のミモロ。
4時間近くの集中作業…ボ~とするのもわかります。「もうフラフラ~」
こでが、ミモロが編んだクンストレースのコースター
「わ~い!できた~よ~」としばらくして、作品を頭にかぶりおどける余裕も取り戻しました。
「では、仕上げをしましょうね~」と、今回ご指導くださった「クンストレース」の先生の福子アラクネーさん。
フニャフニャと波打つようなコースターを、きちんとした形に仕上げる作業が行われます。
「どうですか?」と、初作品を見て頂くミモロ。「大丈夫…ちゃんと編めてますね~」と言われ、ホッとします。
フニャフニャの作品を、ピンで固定して、その形を整えます。
そして当て布をしてアイロンがけを…
「わ~平らになった~」
これがミモロのコースターの完成した姿。
アイロン前は、小さなコースターだと思っていましたが、完成すると直径20センチ以上の花瓶敷に…
2つに折れば、ミモロの肩かけにもなりそうです。
「ミモロちゃん、よく頑張りましたね~」とご指導くださった福子アラクネーさんと付きっ切りで見てくださったベテランの仙波さん。
本当にお世話になりました。参加者は、メリヤス編みができれば…ということでしたが、やはり編み物に馴れた手をもっていることが必要そう。
福子アラクネーさんは、ベッドカバーサイズの作品なども多数作られています。
「すごいね~」とただただ感動するミモロ。
クンストレースって、本当にすごい編み物。普通の編み物のような編み図ではなく、段ごとに編み目が記号で示されています。それが解読できれば、簡単なのだとか。その編み方を継承しているのが、福子アラクネーさんなのです。
「この頃、編み物をする人が少なくなっているんですよ~」と福子アラクネーさん。
「確かに、ママの時代って、バレンタインやクリスマスに好きな人に手編みのマフラー編むのが流行ったんだって~。ママは、編み物苦手だからできなかったんだって…」と、余計なことまでバラすミモロ。
手編みのセーターを着ている人も少ないのでは?
かつて、手編みのセーターは、ほどいて、他のものに編みかえたりして、何度も毛糸を大切に使ったもの。
「それって、SDG’sかも…」はじめはセーターで、最後は、毛糸のパンツに編みかえられた毛糸も…。
もっと編み物をする人が増えるといいですね~
「クンストレース」を習いたい人は、京都リビング新聞社カルチャー倶楽部で、講座が行われています。ぜひ、そちらへ
「いろいろお世話になりました~ありがとうございました」作業時間を大幅に超過しながらもお付き合いくださった「LILY LACE]の西村社長に手を振ってお別れを…
「う~疲れた~でも、クンストレースの凄さわかって楽しかった~」というミモロでした。
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