「美しい~!」とその佇まいに感激するミモロ。
器や漆器などが、古い住宅の中に置かれているのは、京都哲学の道の南側、浄土寺から少し山側に入った住宅にあるギャラクシー「Nunuka life」です。
「どこにあるんだろう?」と住宅地の中の細い道を歩きます。「あ、ここかも~」
生垣の前に木製のベンチが…そしてさりげなくギャラリーのネームプレートがありました。
「こんにちは~」と声を掛けながら中へ。
「あ、いらっしゃい~ミモロちゃん、来てくれたんだ~」と笑顔で迎えてくださったのは、このギャラリーのオーナーである髙橋さん。
以前、京都の町中でギャラリーを人気の工芸ギャラリー「YDS]をなさり、さまざまな斬新な企画を実施。多くの人々を魅了し続けた方です。2021年に10年間の「YDS]の営業を閉じ、2022年に新たに「Nunuka life]としてスタート。
縁あって、この場所にギャラリーを移して、今までお付き合いがあった様々な分野の作家さんたちをはじめ、新たな出会いによる作品を扱っています。
築70年という日本家屋、土間のある1階をまずは拝見。
入口の設えにも、凛とした美しさが漂います。
そして和室は展示スペースに改装。
古い住宅は、高橋さんの手で新たな世界を展開することに…。
「あれ~ここの床って、白い砂が敷かれてる~まるで石庭みたい」とミモロ。
白砂に注ぐ光が、平面的な床材では生まれない微妙な陰影を醸し出しているのです。
「ここ初めは板の床だったんですが、それでは、器などの作品の魅力が薄れると思いまして~砂を敷きました。この上に板を置けるようになってもいるので、別の雰囲気も作れるんですよ」と髙橋さん。
ここには、杉田明彦さんの漆器、光藤佐さんの陶芸、硝子の艸田正樹さんなど、注目の作家たちの作品が…
「あの~なんでNunuka lifeっていう名前なんですか?」とミモロ。
「あのね~Nunukaっていうのは、アイヌ語で大切にする、大事にするものっていう意味があるんです。僕は、少数民族の手仕事などに興味があって、今までもいろいろな国に行って、そういうものを見たり、触れたりしてきたんです。そこには、ものを大切に伊愛おしく思う心があって、それに惹かれるんです」と髙橋さん。
「ここに並ぶ作品も、ひとりひとりの作家さんが、精魂込めて作り上げたものばかりです」と。
毎日使う器にこそ、本当は、自分が一番大切にしたものを使うのがいいのでは…と、思ったミモロです。
「2階もありますよ~見てきてください~」と言われ、急な階段を上がります。
そこにも、なんとも素敵な空間が広がっています。
窓際に並ぶ器も、小さいながら、存在感を漂わせるもの。
2階の展示は、なんとそば殻の上に…
「なんかお蕎麦食べたくなっちゃう…そう、こういう蕎麦猪口で…」と想像するミモロ。
土、水、火、風、木から生まれる器たち…それらが最も馴染むのは、やはり自然の素材であると感じます。
「高橋さんの美意識ってすごいよね~」と思うミモロ。
そこには、凛として気迫すら感じさせます。
学生時代、卓球の選手として、全国大会などを目指し厳しい寮生活をした経験もあるという高橋さん。また京友禅の職人としての修業も積まれたそう。「もう十年以上お付き合いがあるのに知らなかった~」と、高橋さんの経験に感動する覚えるミモロ。
さまざまな経験を通し、ご自分の軸となる美意識を磨かかれているのでしょう。
気になる陶芸作家さんを訪ね、雪の中を進み、車の中で宿泊せざるを得なかったことなど…その情熱があるからこそ、素晴らしい作品がここに…。作家と共に作品を作り上げ、共に歩んでいきたいと思う高橋さんです。
ギャラリーを始めるに際し、今まで忘れられていた品々にも、再び命が宿ります。
いろんな什器も、長年放置されたものなど…
そこに美しさを見出す審美眼…「すごいね~」とただただ感動するミモロです。
週末しかオープンしていないギャラリーです。
哲学の道の散策の折には、ぜひ足を延ばしては…
「また、来ます~」と、なんと2時間近く過ごしたミモロ。「ゆっくり作品と語り合う時間っていいね~」と。
*「Nunuka life」京都市左京区浄土寺南田町10 ☎075-708-8369 金、土曜 11:00~17:00 インスタでも情報が
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