「ミモロちゃん、奈良に行かない?」とお友達に誘われたミモロ。
「いいよ~爽やかな季節だしね~」と、久しぶりに奈良に行くことに。
近鉄奈良駅には、奈良の公式マスコットの「セントクン」と鹿が訪れる人を迎えます。
お友達との待ち合わせ場所は、駅前の銅像のそば。
この銅像は、「東大寺」の大仏造営に力を尽くした高僧行基の姿です。
「今まで、何度もこの前とってたけど、この銅像が行基だって知らなかった~」というミモロ。
確かに、その周辺には、大勢の観光客はいますが、特別、この銅像に関心をもっていそうな人はいません。
大阪河内生まれと言われる行基は、日本における仏教の発展に大きな役割を果たしたお坊さん。
それまで、仏教は、身分の高い人を中心に学問的な色彩が強かったのですが、行基は、貧しい人など弱者をも救済する新たなスタイルを打ち立てます。民衆のために、水田の開墾、貯水池や橋の設置などの社会事業を行い、多くの支持をえることに。でも、この新しい仏教の動きは、朝廷から危惧され、弾圧を受けることになります。
しかし、行基の活動に注目したのが、聖武天皇。行基に対面した天皇から、仏教界の最高位「大僧正」の位を日本で最初に贈られ、そして「東大寺盧舎那仏」建立への協力を求められます。しかしその完成を待たずして、行基は81歳に入滅。
「完成した大仏様、見られなかったんだ~残念だね~」
「奈良との関係が深いお坊さんなんだね~」と。奈良だけでなく近畿には、行基ゆかりの寺院が多く、全国にはなんと600寺以上が行基開基の寺と伝えられているそう。
「あ、ミモロちゃん~お待たせしちゃって~」とお友達と合流、「奈良公園」方向へと進むことに。
「思ったより観光客少ないね~」と最初は思ったミモロですが、「東大寺」が近づくと、次第に外国人観光客の姿が目立ってきます。
外国人観光客にとって、奈良での楽しみは、「大仏」の見学。そのため、「東大寺」への参道には、「なんか昔の原宿みたいだね~」とミモロが思うように、多くの人が…
「大仏」以外には、鹿
町の中に、こんなに自由に歩き回る鹿がいるのは、世界でも奈良くらい…
そこで、外国人観光客は、鹿せんべいを購入し、鹿との触れ合いを楽しむのです。
「すごい鹿せんべい屋さん儲かってるね~忙しそう…」200円の鹿せんべいが飛ぶように売れています。
コロナの時には、観光客が少なく、鹿もお腹を空かせていたとか。
「今は、お腹壊すんじゃない?食べ過ぎで…」と思うほど。
ミモロのところにも、鹿が近づいてきました。
「あのね~ミモロ、鹿せんべい持ってないの…ごめんね~」というミモロの臭いを嗅いだだけで、「あそう!」という表情であっさり離れてしまいました。
「鹿せんべい上げないと、遊んでくれないんだ~」そう、鹿も無駄な動きはしないよう…。
「さぁ、もう少しよ~」とお友達。
向かったのは、「奈良国立博物館」。そこで6月9日まで開催している「空海展」です。
密教のルーツとマンダラ世界をテーマに、国宝約30件、重要文化財約60件という圧倒的な数の展示で、空海の世界に迫ります。
特に、日本最古の空海自身が製作に関わったと言われる「両界曼荼羅」が、修理後の初公開が目玉です。
「やっぱり空海さんって、字がキレイだね~」と、展示される多くの書簡や書を見て回ります。
空海が、唐から持ち帰ったと伝わる仏像や法具なども、見学者が目を凝らす展示です。
写真撮影できる場所は、限られているので、ぜひご自身の目で…
「ねぇ~曼荼羅ってよくわからないの~」というミモロ。
もともと字が読めない人にもわかりやすく仏の世界を説くためにつくられたものと言われますが、字が読めるミモロでも、理解することが今だできていません。
さて、展示会場にいるのは、ほとんど日本人観光客で、外国人観光客の姿は、グッと減っています。
「外国人観光客に空海って言ってもわからないよね~。それより、大仏の方がビジュアル的にわかりやすいものね~」とミモロ。
高野山や東寺など、空海ゆかりの場所には、何度か訪れているミモロですが、「本もいろいろ読んだけど…よくわかんない~」というミモロ。ネコだから理解できないのかな?いいえ、人間でもなかなか難しいのでは?
「まぁ、あんまりわからなくても、困って人を救ってくれる仏様のお話でしょ」と、展示されている国宝の「両界曼荼羅」に手を合わせるミモロ。
「ねぇ~藤の花見に行こうよ~」と、そこから「春日大社の萬葉植物園」に移動することに…
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