さて、2015年のミモロの「大晦日」のお話しです。
毎年行くのは、「平安神宮」の「大祓い」。
「1年間の心身の穢れを祓っていただくの~。すべてリセットして、新しい年を迎えるんだ~」とミモロ。
15時から始まる神事。境内の一角には、幕が張られ、神事の準備が整っています。
まずは、受付へ。そこで、人形の紙に、自分の名前と年齢を書き、その紙で体をさわって、息を3回吹き付けてから納めます。
ミモロも「ネコのミモロ」と書いて、志1000円を添えて納めます。
京都各所の神社では、ここと同じように「大祓い」の神事が、ほぼ同じ時刻に始まります。
「だから、いつも一か所しか行けないの~」と残念そうなミモロ。でも、「大祓い」は、一か所で充分。
神職さんたちが、ずらりと並び、「大祓詞」を、参拝者と共に、唱えます。
「…今日より始めて罪と云う罪は在らじと、祓へ給ひ清め給ふ事を 聞こし食せと白す…」
すでにミモロは、何かもこの「大祓詞」を読んでいます…。「なんか前より、スラスラ詠めるようになったみたい…」と。
境内での「大祓い」の神事の後は、本殿で「晦日祭」が行われます。それにも参列し、16時過ぎに参拝を終えました。
「さぁ、これで新しい年を迎える準備できた~。あ、まだ、しなくちゃいけないことがある…晦日そば頂かなくちゃ~」と、そこでお友達をいっしょに岡崎通の「京うどん 生蕎麦 おかきた」へ、おうどんを食べに行くことに…。
「いつも列ができて、すごく人気…。たくさん並んでたら、どうしよう…」と、ちょっと心配しながら向かいます。
ミモロたちが到着した時、すでに店の前には、何組か待つ人たち…「ミモロたち7番めだって…。どうする?」と。
「え~でも、それくらいなら、全然待てるよ~」とお友達。いつも長蛇の列で、引き返すことが多いというお友達です。
そこで、ミモロたちは、おしゃべりしながら、そして、お品書きを見て、注文するものを決めることに…。
「どれにしようかな~。カレーうどんもいいなぁ~。でも天とじも捨てがたい…」と、なかなか決められないミモロ。
15分ほど待って、ミモロたちは、お店の中へ。
正月飾りでしょうか、すてきな生け花がお客様を迎えます。
お友達が注文したのは、肉カレーうどんと鶏なんばんうどん、
「カレーの匂いがたまらない…美味しそう…」ミモロの鼻をくすぐる香りです。
ミモロが注文したのは、「たぬきうどん」
「京都の『たぬき』は、関東の『たぬき』と違うんだよ~」とミモロ。
そう、東京で食べる「たぬきうどん」は、天かすが入ったもの。「天ぷらだと思ったら、じつは天かすで、だまされた~っていうので、たぬきなんだって…」昔話などで人をだますというたぬきに因んだうどんです。
京都の「たぬき」は、油揚げがはいったあんかけのもの。そして生姜もたっぷりかかっています。
「このトロトロのあん、食べてるうちに、溶けてサラサラになっちゃうんだよ…。出汁のお味と生姜がきいて、すごく美味しい~。体が温まるね~」と。お汁もしっかり飲みほしたミモロです。
京都では、12月31日に食べるそばは、「晦日そば」と呼ばれます。実は、節分ごろ、旧暦の大晦日が、「年越しそば」になります。
「美味しかったね~」とミモロたち。すっかり体もポカポカに…。
お店を出るとき、「あ、ミモロちゃん、来年もどうぞよろしくね」と、ご主人。
「こちらこそ、よろしくお願いいたします。どうぞ佳いお年を…」とご挨拶をして、お店を出ました。
ミモロは、年末のご挨拶…「佳いお年を…」という挨拶が大好き。
「この言葉、相手のことを考えている挨拶で、すごく素敵だと思わない…」と。
日本語ってすてきと思うミモロです。
すでに外は、夜の闇が迫っています。
「平安神宮」にも灯りがともり、いよいよ初詣の時を迎えようとしています。
「じゃ、ミモロちゃん、またね~」と門の前でお友達をお別れ…。でも、翌日の元旦にも会うことになっています。
「うん、またね~。佳いお年を…」明日会うことになっていても、明日からは2016年。この区切りの日は、やはり「佳いお年を…」という言葉で締めくくります。
2015年の春から通行止めになり、車が通れなくなった「平安神宮」の前の「神宮道」。そこは、岡崎公園とつながって、広いイベントスペースになりました。そこには、すでに参拝客を待つ、屋台がずらり。
「あと、数時間たつと、ここの通りは初詣の人たちでいっぱいになるんだね~」。
祭りの前の静かさというところでしょうか。京都の大晦日が、静かに過ぎてゆきます。
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