「ここがグンゼ創業の地なんだって~」とミモロが訪れたのは、京都府綾部市にある「グンゼ記念館」です。
京都から車で1時間半。舞鶴自動車道の綾部ICから5分ほどの場所に、日本を代表する繊維メーカー「グンゼ」の創業の地があります。
創業当時の歴史を物語る多くの資料が展示公開されているのが、「グンゼ記念館」。毎週金曜日のみの開館です。
白い外壁の洋風建物は、大正6年(1917)に建設され、本社事務所として使用されていたもの。
そこには、明治29年(1896)に創業したグンゼの歩みを物語る貴重な資料が多数保管、展示されている企業博物館です。
入館は無料。まずは、職員の方が館内の見どころなどを解説してくださいました。
会議室のような広いスペース。そこには、大きな金庫と重厚なタペストリーがありました。
「グンゼって、郡是って漢字なんだ~知らなかった~」とミモロ。
創業者は、波多野鶴吉。
綾部市の大庄屋の次男として生まれ、8歳で、波多野家へ養子に。京都で学生時代を過ごし、その後、いろいろな事業を興すも、失敗。綾部へと戻ります。小学校の教員となった鶴吉は、養蚕農家の子供たちの暮らしが大変であることを痛感。そこで養蚕の振興に生涯をかけることを決心。技術者の育成などに取り組み、後の「郡是製糸株式会社」の設立へと尽力します。
時は、産業の発展を推進する時代…日本の製紙産業は、国を支える産業となります。
「いろいろなものが展示されてる~」と興味津々のミモロ。
まずは、生糸に関する資料が…
館内は、1階・2階が展示室になっています。
「ここにも昔の機械があるよ~」良質な生糸づくりを支える機械です。
創業者、波多野鶴吉が大切にしたのは、人材。
そこで、社員の育成、特に、明治期の女性たちの社会進出を大切に考えました。
そこで教育者の川合信水が、社員教育を担うことに…。
「従業員として一生幸せであること…」を願う人づくりです。
女子教育にも力を注ぎ、群馬県の前橋には、「グンゼ前橋女学院」なども開校。
キリスト教精神に根付いた教育が行われます。
「このオルガンが讃美歌も歌ったんだって~」古いオルガンに興味を抱くミモロ。触っちゃダメよ~
グンゼに勤めることは、女性にとって当時は、憧れ…
長年勤めた社員には、箪笥などの品々も贈られました。
「グンゼの社員は、良妻賢母になるって、評判だったみたい~」
女子憧れの企業として成長した「グンゼ」です。
女子教育や蚕糸産業の推進にも尽力したという貞明皇后がいらしたことも。
皇后から下賜された品も展示してあります。
何しろ、見ごたえがある博物館で、じっくり見たら2時間はかかりそう。
「グンゼって、こういう会社だったんだ~」と初めて知ったミモロです。
記念館の前の庭には、鶴のオブジェ…「なんで鶴?」と最初首をかしげていたミモロですが、
「もしかして~創業者の鶴吉さんにちなんでいるのかな?
「グンゼ記念館」に隣接した洋館風な建物は、現在も現役の本社ビルです。
「ここで株主総会もするんだって~」
さぁ、通りの向こう側にある「あやべグンゼスクエア」に行きましょう。
*「あやべグンゼスクエア」の詳しい情報はホームページで
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