昨年から、何度か訪れている京都のパワースポット「松尾大社」。
京都の桂川のそばにある、太古の昔から神様をお祀りしていたと伝えられる京都最古の神社です。この一帯は、農業、絹織物などに優れていた秦氏が納めていたエリアで、特に、酒とかかわりが深く、酒造の神として崇敬されています。
週末、京都を訪れた東京のお友達の案内で、ここ「松尾大社」にやってきました。
日曜の気温は、30度を超える夏日。熱中症が懸念される暑さです。「ハイキング好きのお友達にいいかも…だって、ここは、木が茂って木陰があって涼しいはず…」とミモロは、考えました。「それにミモロ、まだこの御山に登ったことないし…」と。お友達も貴船と鞍馬は行ったことがあるというので、ここに決定したのです。
京都の神社は、山にご神体をお祀りしたり、また山自体がご神体になっているところがあります。たとえば、上賀茂神社は、後ろに神山が…。そして奈良でいえば、大神神社のご神体も山…。滋賀の日吉大社もそうです。
神山は、登拝できるところと、禁足地として人が入れないところが。上賀茂神社は、入ることができません。
一般に神山をもつ神社は、長い歴史をもつ神社。ご祭神に、大山咋命(おおやまくいのみこと)や大国主命(別名の場合も)をお祀りすることが多いよう…。
ここ松尾大社には、大山咋命をお祀りする神山(松尾山)が、社殿の背後に控えます。
大山咋命をお祀りする神山があるのは、滋賀県の日吉大社。この神社は、比叡山延暦寺の守護社で、全国の日枝神社、山王神社の本宮です。つまり京都盆地の東西に、大山咋命の神社があるのです。「京都は、昔から、大山咋命さまにお守りしていただいてるんだ~」と…。京都の町の神社を単体で見ないで、もっと広く見ると、別の姿が見えてなかなか興味深いものが…。
さて、気温30度を超す中、訪れた松尾大社。「やっぱり境内は暑い…」と、汗をにじませています。ミモロは、まず、本殿に参拝し、神山に入るお許しと無事をお願いすることに。
さすが、京都暮らしも4年目を迎え、神様へのマナーも身についてきたミモロです。
そして、社殿の南側の「亀の井」のそばにある社務所で、磐座への登拝の申し込みを…。
住所・名前・携帯番号など記入して1000円を納めます。「次回からは、これを提示すると500円ですよ。12回登ると、証明書がもらえます。がんばってくださいね~」と言われました。
磐座に入るには、2人以上で。ひとりで登ることはできません。「ハイキング好きのお友達が来てよかった~」とひそかに思うミモロ。往復約1時間の道のりです。ただし、山中は、撮影禁止。山中にあるもを、石も葉も一切持ち出してはいけません。お供えものの持ち込みも禁止。気持ちがいいからとお弁当を食べたりしてはいけません。敬虔な気持ちで入山しましょう。
許可証などをいただいて、登拝の準備が整いいました。
途中の見晴のいい場所では、願掛けの盃投げができます。「やってみようよ~」とお友達を誘い、5枚200円の素焼きの盃をいただきます。
熱中症予防の水と、汗拭きタオル、虫よけ、そしてこの心願の盃を、お友達のリュックにいれてもらい、ミモロは、意気揚々と、神山の入り口に向かいます。
「あ、ここでお祓いしなくちゃ…」
手水で手と口を清め、次に御幣でお祓いを…。「さぁ、きれいになったから、御山にはいろうね~」
竹の柵の先は、登拝許可証を持った人しか入れません。鳥居の先には、山道が磐座へと続きます。
枯葉が積もる細い山道を、サクサクと踏み鳴らしながら、少しずつゆっくりと登るミモロとお友達…。杉木立に包まれた山の道は、山の木々が枝をのばし、強烈な太陽の光からミモロたちを守ってくれているよう。「わー木漏れ日が気持ちいいねぇ~」。キラキラと優しい陽光が、ミモロの上に降りてきます。時折聞こえる野鳥の声…そして、風にそよぐ葉が触れ合う音がミモロの耳に届きます。この時間、山に入っているのは、どうもミモロとお友達だけらしく、誰も会うことがありませんでした。
そもそも松尾大社は、この山を含む約12万坪という広大な敷地を持ち、その全域が、風致地区に指定されています。ミモロが登る山は、松尾山、またの名を別雷山(わかいかづちやま)と言います。
「えー別雷…って、上賀茂神社は、のご祭神のお名前…」とミモロ。そう、同じ名前、松尾大社の神文は双葉葵。上賀茂神社、下鴨神社と同じです。「みんな関係があるんだ~」。賀茂氏と秦氏は、血族関係が結ばれているので、そのつながりもあるのでしょう。
木々の葉影が続く山道は、思ったよりも涼しいもの。木立を渡る風も爽やかです。「あんまり暑くないね…」そう、地上より気温は低めで、暑さは苦になりません。「やっぱりここに案内してよかった…」と、思うミモロです。
すっぽりと静かさに包まれた山、車の音も、人の動く音もしない、静寂の世界が…。
大きな杉は、まっすぐに天に向かって聳え立ち、幹の太さから、そこに過ごす時の長さをうかがわせます。
「あ、小さなチョウチョ…」ミモロが進む山道では、時折、小さなシジミチョウでしょうか、一斉に飛び、薄黄色の花びらが舞い散るよう…。
「結構急な坂もあるね」と、息を切らせながら歩きます。「でも、ここの山は、奈良の三輪明神(大神神社)の山より、距離も短いし、大文字山くらいかな・・・?」と、ミモロの経験から…。
山頂近くの磐座まで、ミモロの足で約20分ほど。大きな岩が鎮座する磐座は、「きっと神様いらっしゃるね~」と思わせる厳かな雰囲気…。そこの前にしばし座って、目を閉じると、風の音、葉の音、そしてそばで動く虫たちの音まで聞こえてきます。
だれもいない山…ミモロは、大きな声で、「幸魂奇魂 守給へ 幸給へ(さきみたま くしみたま まもりたまへ さきはへたまへ」と、以前、大神神社で教わったいのりのことばを3回唱えました。「このいのりの言葉しか知らないから、許してもらおう…」。お腹の底から声をだし、唱えた言葉が、山に響きます。
「すごく気持ちいい…神様、ありがとうございまーす。いつも見守ってくださって…」と、深く感謝するミモロでした。
磐座での参拝の後、京都の町を一望する見晴のいいところに、心願、盃投げができる場所があります。
そばの表示に、「願い事をしながら、盃を遠くに飛ばすか、そばにある底が開いた樽の中をとおしてください…」と。ミモロは、お友達から盃を受け取ると、何かブツブツ唱えて、思い切り盃を飛ばします…。
それから、磐座に向かうルートから少し外れた「水元」(みずもと)という山の水源地へ向かいます。
ここは、山の水が湧き出る場所で、そこからの水が下へと次第に水量を増やしてゆくのです。
「キャー冷たい…」山から湧いた水が流れる小川に手を付けて、ミモロは、お清めを…。
「ここの神山って、パワーがいっぱい…。登ってよかった~」と思うミモロ。無事に下山をして、山の水が落ちる「霊亀の滝」を改めて眺めます。
「あの上に上ったんだもんねぇー」と、満足そうなミモロ。
さぁ、「亀の井」でお水を汲んで帰りましょ。この水は、延命長寿のよみがえりの水と言われ、多くの人が汲みに訪れる名水のひとつ。
ミモロもお友達に手伝ってもらいながら、ペットボトルに水をくみます。
「おうちに帰って、これでお茶いれて飲むんだ~」と、きっと美味しいお茶になるはず…。
「なんか清々しい気分…」と磐座への参拝を無事終えて、すっきりした顔のミモロ…。
京都の町中から、車で30分弱。阪急電車でも行ける便利な場所にあるパワースポットです。
「スタンプ12個集めたいなぁ~」と、何度も訪れる意欲を見せるミモロ。「また、ほかのお友達も誘っちゃおう…」と。
京都には、パワースポットと呼ばれる場所が多数ありますが、ここは、その中でも、特に強いパワーを感じると、ミモロ。
ぜひ、一度、磐座へ参拝を…。夏も涼しいところです。
*「松尾大社」の詳しい情報は、ホームページで…。
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もうそんな季節なんだ~1年経つの速いですね~
また、祇園祭で会えるかも・・・
6月10日から発売してますよ
そのうちそのうち、美化活動に行きます
またそのうち、美化活動に行きます
私の家はすぐ近く、子供の頃からのお散歩がてら、松尾さんに行ってました。