古き趣を残す店が今も並ぶ、伏見稲荷大社のそばの伏見街道。
「あそこも気になる~」と言いだして、向かったのは、こちらも歴史を感じさせる和菓子屋さんです。

お店の看板には、「いなり ふたば」と書かれ、そこにかかる暖簾には、双葉葵も染め抜かれています。
「あれ?ふたばって、出町柳にも豆大福で有名な同じ名前の和菓子屋さんがあるよね~」そう思いながら、店先の品を見ると
そこにも豆の入った大福があります。

ここでは「紅大福」という名前です。そこには、「使われているのは、紅大豆という大豆のなかでも珍しい品種で、眼に良いとされるアントシアニンも含まれています」と書かれた札が…。
「あの~ここも『ふたば』っていうお名前なんですね~」と、お店の方に伺うと・・・

「はい、そうですよ~。うちは、「出町ふたば」さんの初代から暖簾分けして、ここで85年店をやっているんです」と。
「え~そうなんだ~」と驚くミモロ。
現在は、3代目の店主が店を営みます。「うちは、代々店主が菓子を作っていて、ほかに職人さんはいなんですよ~」と。
「ということは、一子相伝なんだ~」とミモロ。
初代「出町ふたば」から受け継いだ味を、ここ伏見で守り続けているのです。
「栗蒸し羊羹が美味しそう~」と。秋の味で、栗がいっぱいはいった羊羹です。

「栗もうちで炊いたものなんですよ~」と。
「あ、伏見の酒まんじゅうもある~」。酒どころ、伏見らしい饅頭は、冬限定の品

「あれ~みたらしだんごもあったんだ~」残念ながらすでに売り切れ。

「わ~残念~」地元の方々に愛され続けるお店で、夕方になると売り切れの品も続出。
「この小さな丸餅も美味しそう~」と。

そこには「おけそく」と書かれています。
「あの~おけそくってなんですか?」とミモロ。
「はい、おけぞくっていうのは、毎朝神様にお供えするお餅です」と。もちろんこの店の品は、すべて毎朝作られるもの。
小さな丸餅も夕方でも、まだ柔らかです。
隣りには、赤飯も…「少し前まで栗の入った赤飯もあったんですが、もう売り切れました~」とお店の方。

「え~栗赤飯があったんだ~」とミモロが残念がっていると、常連さんが来て、そこにある赤飯も売切れてしまいました。
「あの~紅大福とおけそく3個ください~」と売り切れる前にと思い、急いで注文します。
「はい、ちょっと待ってくださいね~今、包みますから~」

ミモロは、紅大福とおけそく、さらに「これも食べたい~」といちご大福も買うことに…。
伏見の地元の人に聞くと、「ここの豆の入った大福は、すごく美味しいよ~」と。
確かに、「美味しい!」とミモロ。つまりここの味は、「出町ふたば」の初代の味と同じ…ってこと…。
ぜひ、伏見稲荷大社に行ったら、お求めください~
*「いなり ふたば」京都市伏見区深草稲荷中之町55 電話075-641-3612 9:30~18:00ごろ 木曜休み 都合により変更する場合も…
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