ネコのミモロのJAPAN TRAVEL (Mimoro the cat:JAPAN TRAVEL)

「京都観光おもてなし大使」のライターとネコのミモロが、京都の情報や暮らし、グルメなどをご紹介。心和む雑誌のようなブログ

京都「平安神宮」前の「岡﨑公園」で開催された懐かしい時代のアメリカのフリーマーケット。

2024-09-10 | イベント
9月8日、まだまだ暑い京都…ミモロは、「平安神宮」の南側の「岡﨑公園」にやってきました。

「あれ?なんかイベントやってる~ちょっと見て行こうよ~」とドンドン進みます。

 
公園の入口には、アメリカの国旗などのデコレーションが…

「平安神宮」の前には、大きなアメリカ製の車がズラリと並んでいます。

「こういう車、昔のテレビドラマで見たことある~」と。よく車の年代に関して知識のないミモロ。

ともかく今の車とは、製造のコンセプトが全く異なっていることは明らか…「デカイね~」
1960・70年代のダイナミックなスタイルの車です。
オーナーさんが、大切に整備し続け、今も走行可能。「ホントに、この時代の車好きな人たちなんだね~」
そう燃費などを考えたら、とても乗れませんし、維持などにも費用が掛かります。それでも愛するオーナーさんたち。

大きな車の他に、ミニチュアカーもいろいろ。


ミモロは、会場内をトコトコと…

車の他に、リーバイスのジーンズなど、使いこまれたジーンズなども販売されています。「今の製品とは違うんだよね~味わいがある~」と思うミモロです。

それぞれのテントは、この時代のアメリカが大好き!という人たちが、楽しそうに交流する姿も…
「ここちょっと寄って行こう~」と足を止めたのは…


バーボンウイスキーなどのボトルを再利用して照明器具などを作っているお店です。


「見てもいいですか?」とミモロ。「はい、どうぞごゆっくり~」とおっしゃるのは、オーナーであり製作者でもある福島さん。

アメリカンカルチャーをベースに、ハンドメイドやアンティークなどのオンリーワンのインテリア雑貨のお店で、茨城県日光にあるそう。

「京都に出店するの初めてです~」と。

「わ~このボトル懐かしい~」とミモロの横で声が…「う~ママどうしたの?」とミモロ。
そう昭和の時代に学生だったミモロのママにとって、バーボンウイスキーは、20代の思い出につながります。
その時代を纏うボトルの照明器具など、その光に過ぎし日の輝きが蘇るよう…。

「これもボトルの再利用で、キャップは、アメリカから取り寄せたものです」と福島さん。

塩と胡椒のボトルです。

古き良きアメリカンカルチャーのボトルや缶…それが素敵なインテリア雑貨となっています。


「デザインが優れた缶って、そのままでも存在感あるね~」とミモロ。

そう、今の缶は、説明書きや宣伝が多く、デザイン性はどうも…。

サボテンなどを植えた缶は、手入れも簡単なので、デスクに置く人も多いそう。


「この時代のボトルや缶があったら、ぜひ…」と福島さん。「え~昔のものみんな捨てちゃったって~」とミモロ。
これも資源の再利用…オンラインショップもあるので、ぜひ覗いてみてはいかがでしょうか?

「なんか楽しかった~」とミモロ。「岡﨑公園」では、いろいろなイベントを開催…9月11日には、人気の「平安蚤の市」が行われます。

「また、来なくちゃね~」と、見るだけでも楽しいマーケットがいろいろ。

*「T's WORKS」の詳しい情報はホームページから


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明智光秀が、最後の夜を過ごしたのは、娘が暮らした城、長岡京市の「勝竜寺城」。

2024-09-09 | 歴史・史跡
「このお城で幸せな時間を過ごしたんだって~短いけど…」と、ミモロが見上げるのは、細川忠興と妻の玉(ガラシャ)の像です。


ミモロが訪れているのは、京都の西、東海道線のJR長岡京駅から徒歩15分にある「勝竜寺城」。

細川藤孝が築き、後の肥後の細川家の元となったと言われるお城です。

ここでは、織田信長の勧めで結婚した細川藤孝の息子忠興と明智光秀の娘玉(後のガラシャ)が2年間の新婚生活を過ごしたところ。仲睦まじい二人のの間には2人の子供も生まれました。

城内のお庭を巡るミモロ。京都は9月になっても猛暑日続き。「喉渇いた~」と水飲み場へ。

実は、このお水は、「ガラシャのおもかげ水」との標示が…ここにあった池に姿を映したと伝えられ、その水が飲めるようになっています。「冷たい…」と熱中症対策の水を飲むミモロ。「まぁ、特別美味しい~ってわけじゃないけど…」美味しい水は期待しすぎかも。


趣ある庭園だったと思わせる姿の中に、井戸も残っています。

利休の高弟として知られる忠興。ここでも茶会が催されたと…。

さて、幸せな暮らしを育んでいた玉に、突然、人生を激変させる事態が勃発。それは、父親の明智光秀が、主君である織田信長を京都の本能寺で討った「本能寺の変」です。
毛利攻めをしていた羽柴秀吉は、その報を知り、急遽京都に猛スピードで戻ります。そして光秀と相対することになったのが、「山﨑・勝竜寺城合戦」で、大敗し、この城へと逃げ込みます。

「あの~玉さんは、どこにいたの?」とミモロの鋭い質問。
いろいろな資料を見ると、細川忠興は、天正9年(1581)に丹後へ移っていますから、玉さんも一緒に行って、「本能寺の変」が起きた天正10年には、このお城には、いなかったことになります。
光秀は、娘婿である細川忠興にも加勢を依頼しますが、それに応じることなく、玉は、逆賊の娘として離縁され、幽閉されてしまいます。
「う~お父さん、恨んだよね~きっと…」とミモロ。確かにそうかもしれませんね~。

ミモロは、さらに敷地内を歩きます。

城の7mの高さがある西土塁からは、天王山や宇治川、木津川などが一望でき、かつては、ここに天主があったとも言われます。

ここ「勝竜寺城」に退却した光秀。かつて娘が暮らしていた城を見て、いかなる思いが胸にこみ上げたでしょう???

細川家からの加勢を断れた光秀は、この城で最後の夜を過ごします。
そして、夜陰に乗じて、城の北門から脱出、滋賀の坂本を目指すことに…

「ここから、山科方向に移動して、藪の中で討たれたんだね~」と、なんともしんみりしてしまうミモロです。


ところで、「勝竜寺城」は、近世の城郭の魁と言われる城。今までの土塁の城から、石垣を組み上げた城郭への移行が見られます。
使われる瓦は、大津の坂本城などと同じ木型で作られたもの。この城の築城には、信長の命により、滋賀エリアの石工や瓦職人などの集団が派遣されていたそう。

石垣の積み方に、高い技術が伺えるそう。

石垣の片隅に積まれたたくさんの石仏…「これ、お城を守る仏様??」とミモロは合掌。

この石仏は、実は、石垣の材料に集められたもの。その時代、石垣をもつ城は珍しかったため、それに使う石材が不足して、身近で調達できる石仏や墓石などが転用されたのです。
「う~罰当たりだね~」と思うミモロですが、石材の調達に石碑や墓石、石仏が使われるケースは、その後もいろいろな城で見受けられます。「まぁ、リサイクルってやつ???」

寛永10年(1633)に廃城となり、その後、あまり関心を持たれなかった城に調査が入るのは、昭和になってから。その歴史的価値が見直され、平成4年には、現在の「勝竜寺城公園」として整備され、公開に。

「なんかいろいろな思いになるね~」とミモロ。

「ここから、攻撃してことなかったかも…」と言いながら、塀から外を覗きます。


「長岡京って、なかなか興味深い場所だね~」と。これからもまたリポートしたいと思っています。


*「勝竜寺城公園」京都府長岡京市勝竜寺13-1 開園時間9:00~18:00(冬は~17:00)入園無料 最寄り駅JR長岡京駅徒歩15分

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近世城郭の原点、京都長岡京市の「勝竜寺城」。細川家の立身出世、細川ガラシャの輿入れ、明智光秀の最後の城

2024-09-08 | 歴史・史跡
「ここって、歴史の変換点のお城なんだね~」とミモロが訪れたのは「勝竜寺城」です。

京都駅から東海道線に乗って訪れた「JR長岡京駅」。「京都駅からも近いね~ここにこういうお城があるんだ~」と。

京都、大阪、奈良への交通の要所である京都西山エリアの長岡京市。桓武天皇が「平安京」に遷都する前に都を10年間「長岡京」を置いたところです。

ミモロがここに来る前に訪れた「神足神社」のエリアには、古くから集落を守る「城」があり、それを攻め落とし、元亀2年(1571)に細川藤孝(幽斎)が、織田信長の命を受けて、それを含んだエリアに「勝竜寺城」を大規模改修し、京都の防衛の要塞にします。


「小さいけど…立派な石垣のお城だね~」


寛永10年(1633)に廃城となり、その後長らく忘れられた城で、昭和63年に発掘調査が行われ、そして平成4年に現在の姿である「勝竜寺城公園」となり、今は戦国時代の貴重な遺構として注目されています。


さぁ、お城の中に進みましょう。


実は、このお城は、近世城郭を代表すると言われる「安土城」の5年前に築かれ、発掘調査から、城郭に欠かせない本格的な瓦、石垣などが使用され、天主もあったことがわかりました。つまり、中世の土造りの城から近世の城への変換期にあったと言われます。

城郭に興味のある人には、見逃せないお城です。

現在、城の天主を思わせる建物に入ると…

1階は、休憩所と立派なトイレが…

「ここから、お庭の景色がよく見える~涼しい休憩しなくちゃ~」と、しばし休むミモロです。

また、この城に係るさまざまな書籍も自由に読むことができます。


さて、この城の歴史をもう少し…
室町の足利家と深いつながりがあり、その後、足利義昭を奉じて上洛した織田信長の家臣となった細川藤孝。信長から京都防衛の要所であるこの地を与えられ、領主になります。

信長の勧めで、同じく家臣であった明智光秀の娘 玉(後のガラシャ)を息子の忠興のお嫁さんに迎えます。

「二人とも16才だったんだって~今なら中学生??」と驚くミモロ。

仲睦まじい二人の間には、2人の子供も生まれます。しかし、そんな幸せは長くは続きません。
そう、玉のお父さんの明智光秀が「本能寺の変」を起こします。

当初、光秀は、細川藤孝と忠興に加勢を願いますが、二人は主君を討った光秀に味方せず、玉を離縁。すでに忠興と共に、京丹後に移っていた玉は、その地、味土野で幽閉。子供たちからも放され、なんと2年におよぶ孤独で悲しい日々を過ごすことに…
「可哀そう…玉さん何も悪くないのに…」と涙ぐむミモロ。それが戦国の世のならい…。

ここ長岡京市では、そんな玉さんを思い、毎年11月2日に「長岡京ガラシャ祭」が行われます。

幸せだった玉のお輿入れを再現する行列など、華やかな祭が…
「今年、見たい!」というミモロです。

さて、2階には、発掘調査で出土したものをはじめ、より詳しく歴史がわかる展示が…
そこは、撮影禁止だったので、ぜひ実際訪れてください…(入館無料)

では、敷地内を巡りましょ!ここには、このお城の歴史がいっそう感じられる遺構などを見ることができます。

「小さいけど、なんか胸に迫る歴史があるお城だね~」と、厳しい陽ざしの中、ミモロは歩き始めました。

*「勝竜寺城」の詳しい情報はこちらから

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京都の西山エリア、長岡京市の古刹へ。平安時代創建と伝えられる「神足神社(こうたりじんじゃ)」

2024-09-07 | 歴史・史跡
「こんなところに神社がる~参拝して行こうね~」とミモロが立っているのは…

「神足神社(こうたりじんじゃ)」の前です。

京都の西、大阪府に境を接する長岡京市は、古代より歴史の変化の折に登場する地域です。
その名は、桓武天皇の時代、延暦3年(784)奈良の平城京から都遷りがされた「長岡京」。しかし、その後、延暦11年、大洪水や桓武天皇の弟の早良親王の死や怨霊などから、延暦13年(794)に平安京へと、また都が遷されることに。わずか10年間の都…その姿は、今は地中に眠ります。

「長岡京って、平安京の基礎を作った都なんでしょ!」とミモロ。そう、そこで培われたノウハウが、平安京に活かされているのだそう。

大阪、京都、奈良への交通の要所であるここ西山エリア…それは、後に明智光秀、また幕末など、日本の歴史のターニングポイントに登場します。さてそのお話は後に…

この日、JR長岡京駅から、トコトコと、猛暑の中を汗びっしょりになりながら、線路に並行して進む、日陰のない県道を歩いていたミモロ。
「ここに神社がある~緑の木々が日陰作ってるのから、少し休憩しようよ~」と境内に進みました。


森の中に姿を見せた「本殿」。まずは参拝を…

ここ「神足神社」は、創建年代は不明ですが、平安時代の「延暦式神名帳」という当時の神社のリストにその名が記された式内社であることから、その前から建てられた神社であることがわかります。

現在の建物は、明治5年に東海道本線の建設に際し、かつての場所から移築され、流造の社殿は、ここに蘇ったとか。建物に関しての情報が見つからなかったので、その年代はわかりません。あしからず…


豪族の神足氏が治めた土地で、もともと旧神足村の産土神社であったと言われます。
現在の標示されているご祭神は、天神立命、舎人親王(天武天皇の皇子)です。

この神社には、なんでも「桓武天皇の夢」という伝説があり、ある日、桓武天皇の夢に「この地に悪霊を祓う神社を建てるよう…」というお告げがあったと…。
「それでできたの?」とミモロ。う~何しろ大昔のお話なので…

ともかく地元の人々に大切にされていたことはわかります。
「絵馬もある~」

今も地元の人たちが参拝する神社です。

「お百度詣りでじゃない…ギャ~千度詣りだって~大変だね~」境内には「御千度詣」でUターンする石碑が

「千回もお詣りしたら、神様もお願い叶えてくれるよね~きっと…」

「神足神社」という名前から、足を守りたいサッカー選手やランナーなどの参拝も多いそう。

*「神足神社」京都府長岡京市東神足2-5 境内参拝自由

さて、神社に参拝したミモロは、次に向かう途中、境内の一角に「土塁の構造」という標示の前に立ち止まりました。

一段高くなっている場所

ここは、城を守るための土塁が築かれた場所で、どのように土塁を作ったか、その構造がわかるように、断面を色のことなるタイルで説明しています。


「土塁?え?ここお城の一部なの?」とミモロ。この地域で現在も進む発掘調査で、かつてあったお城の堀であることが判明。


堀の姿は、草が茂るその中に…

「なんかよくわからない…」とミモロ。でも、そこには、人工的に作られたものがあることはわかります。

さて、その堀などともつながりがある次の目的地へ進みましょう。
それは戦国時代の武将 細川藤孝が築いた「勝龍寺城」です。


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下鴨の御蔭橋の東にオープンしたカフェとワークエリア。お仕事などがはかどる快適なスペース。

2024-09-06 | 京都
「涼しいし、静かだし、広々してるし、すごく快適!」とパソコンと本を持ちこんだミモロ。


ここは、京都の下鴨神社の東側、御蔭橋のすぐ近くに今年7月にオープンした複合施設です。


1階は、COFFEE BASE SHIMOGAMO というカフェ。京都発の自家焙煎のスペシャルティコーヒーで人気のお店で、「梨の木神社」など7店舗展開しています。
2ー3階は、WHATEVER SHIMOGAMO-EAST というシェアオフィスとシェアハウスになっています。


カフェのオープンは、10時。ミモロは、「ここで作業したり、ご本読もう~」と大きな荷物をもって出かけました。

開店と同時に入店したミモロ。その後に、次々にお客様がやってきました。
「みんなお馴染みのお客様って感じ…行動に迷いがない…」と、初めてのミモロとは大違い。この日に落ち着く席に、入店するとすぐに荷物を置きました。

全面ガラス張りの開放的な雰囲気は、まるで屋外にいるよう…。前は、桜並木が連なる川端通で、今は、窓を埋めるのは、緑の葉、でも、秋には紅葉…そして春は、カフェからお花見ができることでしょう。

洗練されたインテリアも魅力的。ゆったりとしたソファのほか、大きな無垢の木のテーブル席や窓際のカウンター席など、自分の好みで、座ることができます。


ミモロは、パソコン作業がしやすい大きなテーブル席の一角に陣取りました。
そして、コーヒーを注文に、カウンターへ。

「あの~コーヒーと…え~と…」
ここには、コーヒーやクラフトビールなどの飲み物の他に、クッキーやスイーツも…

ミモロが注文したのは、コーヒーとみたらしパンナコッタです。

「できたらお席にお持ちします~」とお店の方。

人気の厳選された自家焙煎のコーヒーを丁寧にいれてくれます。

注文したお品が届くまで、ミモロは、テーブルでパソコン作業に没頭。

「なんかお家でするより、はかどる感じ…」とミモロ。

「はい、お待ちどうさまです~」とお店の方が席まで届けてくれました。


「美味しそう~」

パンナコッタにみたらしのタレを掛けて頂きます。
みたらし団子とそのタレは、甘味処の「梅園」とのコラボ。「へぇ~パンナコッタとみたらしのタレって合うんだ~」と初めての味を楽しみます。

「ここで休憩しよう~」とミモロは、ソファに移動。

そこで寝ちゃダメですよ!

店内には、リラックスするBGMが流れています。

「この子がスピーカーなんだよ~」黒い犬の形のスピーカー…店内にあるすべてのものが洒落ています。

ここでは、インテリアのアドバイスもしてくれるそう。

「また、ぜひいらしてくださいね~」とお店の方々。


コーヒー(550円)を味わいつつ、ミモロは、気づけば、2時間、ここにいました。
「また来ようね~」と家で過ごす毎日の気分転換に、ひとりでのんびりしたいときなどにピッタリの場所…です。

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