友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

見事な秋晴れだった

2009年10月05日 19時42分02秒 | Weblog
 10月に入って天候不順が続いていたので、4日は大丈夫かと心配だった。ところが3日と4日は晴れ日になった。心がけのよい人が多かったのだろう。4日の日曜日、午前7時に出て、岩倉で観光バスに乗り込む。今回の私たちの仲間は18人。バスもシートベルト着用が義務付けられたため、子どもも一人前とみなされたので、今回から子ども連れの参加がなくなり、どこもそうなのだろうけれど、傍から見ればお年寄りばかりのグループとなった。観光バスの後の半分を占領し、なかなか騒がしいグループと映ったことだろう。

 何しろバスの座席についてしばらくすると、買い込んで出来たビールが配られる。アルコールが入れば、そうでなくても陽気な連中だから、ますますテンションは高くなる。わいわいガヤガヤと大いにはしゃいでしゃべりまくり、笑いまくり、にぎやかだ。私たち以外の客は高齢の夫婦連れが多かったけれど、中には男性がひとりで参加されている方が2組あった。この方たちは「ウルサイ!静かに!お客はあんたたちだけじゃないよ」と一声ありそうだったけれど、結局最後まで我慢してくれた。

 ツアーでたまたま団体客と一緒になると本当に悲劇だ。車の運転がある私は1滴のお酒も飲まなかったので、車内に落ちたゴミを拾い集めたり、ガイドさんの手伝いをしたりして、なるべく他のお客に迷惑とならないようにと努めた。それでもせっかく出かけたバス旅行が嫌な気分になってしまうことのないようにも気を配らなくてはならない。冗談を言ったり、馬鹿なことを口走ったり、ビールやお酒を配ったり、席を移動する人がいればその空いた席を暖めたりした。

 たまたま、バスが坂道で急に曲がったので、テーブルの置かれていたビール缶が倒れ、中のビールが流れ出した。仲間の一人がこぼした仲間をカバーしようとして、「運転手が下手だもんで、ごめんなさいね」と冗談を言う。私はカチンと来て、「それは言っちゃダメだ。絶対にダメですよ」と怒鳴った。冗談も言ってもいい言葉といけない言葉がある。自分たちの不注意を他人のせいにしてはならないし、ましてや運転手は私たちの命を預かる仕事をしている。感謝こそあれ馬鹿にすることは法度である。

 嫌なことはそれだけだった。私は初めて、新穂高ロープウェイに乗ったけれど、西穂高口の展望台から見える北アルプスの山々は壮大であった。土曜日も良い天気であったけれど、霧がかかっていて雄大な展望を楽しむことはできなかったそうだ。この日は雲ひとつなく、まさに恵まれた一日だった。しらかば平あたりはまだ紅葉には早い感じだった。それでも、秋の山登りをする人や私たちのような観光客は多かった。

 ところが次に行った乗鞍岳はもうすっかり色変わりしていた。ここも私は初めて訪れたところで、ハイマツと溶岩石の岩が見事だった。海抜5~600メートルの山々の紅葉と2千メートル級の山々の紅葉はかなり違うということもよくわかった。ここでは落葉樹は少ないし、風が強いために葉の数も少ない。そして紅葉は、桜の開花のようにいっきに来て終わってしまうそうだ。せっかく来たのだからと魔王岳に登る。初めは息苦しかったけれど、次第に慣れ、まだ体力はあると楽しくなった。
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