友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

鼻水が止まらない

2009年12月19日 21時10分03秒 | Weblog
 昨夜は寒かった。眠っていたのに、何度か大きなクシャミをした。朝、目を覚ますと外がいやに明るい。カーテンを開けると銀世界だった。クリスマス前に雪景色を見るのは何年ぶりなのだろう。しかし、やがて雪降りは止み、太陽が顔を出すと見る間に雪は溶けてしまった。子どものように雪景色に感心していたら、再び「ハクション、ハクション」と連発するようになってしまった。私の身体は温度差に敏感に反応するようにできているようで、だいたい気候が変わる春と秋に、クシャミと鼻水に悩まされる。

 こんな反応が現れてきたのは30歳近くになってからだ。初めは、風邪だと思っていたが、花粉症だった。しかし、今日はそんな花粉症ではないようだ。花粉症ならば、朝のうちだけですむのに、夜になっても治まらない。どうもこれは風邪を引いたようだ。明日の夜はクリスマスコンサートがあり、明後日は楽しみにしているクリスマスの食事会がある。何としてでも治しておきたい。苦しい時の神頼みで、神様には申し訳ないことばかりだ。

 昨夜はひとりだったので、お酒のつまみになるようなものばかり作って、テレビを見ながら飲んだのが風邪引きの原因だったのかもしれない。だんだん歳を取ると、喧しいテレビが見られなくなる。タレントが答えるクイズやトークショーのような番組はとてもうるさく感じる。政治を面白くおかしく取り上げた番組も、悪口の言い合いばかりで興ざめだ。昔、どうして年寄りは面白くもないNHKばかり見るのだろうと思っていたが、NHKが一番安心して見ていられる。内容的なことばかりでなく、テンポや音量や話し方などが合っているのだろう。

 昨夜見ていたのは、どこかの民放のBSだった。「貧困社会」を取り上げて真剣に議論していた。ウケを狙うのではなく、問題の解決に向けて智恵を出し合っていた。その中で、ホームレスだったという若者が、「がんばっていない人はいないですよ。がんばっても生活はよくならない。そんな状態が続くと、何をやってもダメじゃないかと思えてくるのです。働いても仕方ないとか、働く気にもならないとか、そういう状況が言わせてしまうのです。先が見えてこないと働けないのです」と話していた。自分を振り返ってもそうだよなと妙に納得できた。

 「貧困は社会の損失です」とゲストが言っていたけれど、その通りだと思う。資本主義社会になって、儲けることばかりに目が言ってしまったけれど、儲けるためには「貧困」をつくっては損ということだ。資本主義社会はどういう社会かといえば、物をつくりそれを売って成り立つ社会だ。物をつくっても買い手がいなければ社会は成立しない。永続的な資本主義社会にするためにはみんなが豊かでなければならない。富を得る人もいるけれども貧困で生活できない人はいない、そんな社会でいいのかもしれない。

 まだ鼻水が止まらない。困った。困った。
コメント
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