友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

さよなら、ありがとう、好きだよ

2009年12月26日 18時53分49秒 | Weblog
 家から外に出る用事がないから、こんな日は顔は洗っても髭を剃る気になれない。テレビをつけていては年賀状が書けないので、FM放送にして、黙々と年賀状を書く。昨年、どんなことを書いたのか思い出せないが、文面が浮ばない時はいただいた昨年の賀状を眺めてみる。賀状だけのやり取りで、このところ何年もいや何十年も会ったことのない人もいる。どうしようかなと迷うけれど、労を惜しんで省くよりも「明けましておめでとうございます」と挨拶することもいいのではないか、そう思うようになったので、ひたすら書き続けている。

 これが文面も全て印刷したものであれば、何も悩まずに投函したであろう、そこに気が付いたので、何を書くかで悩んでいるよりも面倒だと思っていると分ってしまった。それならば、昨年くださった人にはこちらから礼を尽くそうと思った。以前に比べれば、年賀状の枚数は3分の2くらいになった。1枚1枚、相手の顔を思い出しながら書いていると、3から4日はかかってしまう。集中してやっても1時間ほどで、手首が痛くなる。そこで、お茶を飲み、ぼんやりと外を眺め、時には横になり、そしてまた、机に向かう。

 FM放送も会話がうるさいので、それならCDにしようと思ったら、すでにプレイヤーに平井堅のCDが入っていた。中学3年の孫娘が大好きな井上真央さんが出演した映画『僕の初恋を君に捧ぐ』については以前、ここで書いた。その映画のテーマ曲を孫娘がいつも歌っているので、私もいつの間にか覚えてしまった。歌っているのは平井堅で、作詞も作曲も行なっている。映画を観て作ったと語っていた。題名は『僕は君に恋をする』である。平井堅のかすれたような歌い方がいいが、歌詞はもっといい。死んでいく男の子が恋する女の子に送る詩である。特にいいなと思う部分は、繰り返されるところだ。

 「さよなら、ありがとう、好きだよ、好きだよ
  さよなら、笑ってよ、泣くなよ、バカだな
  伝えたい言葉は止めどなく溢れる
  何度も、何度でも、僕は君に恋をする」
 「さよなら、また会おう、ごめんね、好きだよ
  さよなら、笑ってよ、怒んなよ、バカだな
  恋しい、苦しい、愛しいじゃ足りない
  何度も、何度でも、叫ぶよ
  好きだよ、さよなら」

 私はこんな別れをしたことがないけれど、気持ちはよくわかる。このCDを聞いていたら、年賀状が書けなくなってしまった。3度聞いて、歌詞のないCDに取替え、またひたすら年賀状と向かうことにした。何とか明日中には書き終えられそうだ。
コメント
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