友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

マンションの地震対策

2013年03月25日 18時14分25秒 | Weblog

   桜が3分から5分咲いているのに、今日は強い北風が吹いている。写真は3日前の我が家のチューリップだが、今日見るとこの時より伸びて寒風に揺れている。寒さで桜の花もちはよくなるのだろうか。野鳥がやって来て、盛んに蜜を吸っていくので地面には花柄がいっぱい落ちている。マンションの大規模修繕が一段落した。現会長は苦労人のようで、住民の高齢化と地震対策に頭を悩ませている。

 トイレが使えなくなった時の仮のトイレ用に、中庭にその施設を造りたいと言う。備えることに異論はないけれど、果たして本当に使われるだろうか。我が家の下の娘は、保育園に行くようになった時、便器が和式だったので怖がって出来なかった。今、ほとんどの家が洋式トイレになったので、学校の和式トイレでは出来ない子がいる。それで洋式トイレへの改修工事を行なっているそうだ。

 地震が来て、マンションが倒れたらどうしようと言う心配の声もある。各家で、タンスや食器棚などの家具の転倒防止を行なうことや、水や食糧の備蓄も必要だろう。おそらく2千人からの住民が使用する仮説トイレの設置は無理だろうし、わざわざ家から出てするだろうかとも思う。家族なら我慢できるかも知れないので、いざという時は家の中で排便することも頭に入れておいた方がいいだろう。

 備えは必要だが、心配し過ぎるのもよくないだろう。私が住んでいるようなマンションが倒壊した時は、周りの住宅は倒れ、道は寸断され、上下水道は止まり、もちろん電気・ガスも止まるだろう。それは地域全体がパニックになっているということだから、当然ながら救援はすぐに来ないだろう。そうなれば、隣近所で助け合うしか方法はない。政府は大規模建築物の耐震診断を義務付け、その結果を所管行政庁に報告する仕組みを創るという。さらに、区分所有者の4分の3の規定を改め、過半数の賛成があれば耐震改修が可能となる制度も設けるそうだ。

 私の住むマンションは築後40年近くになる。耐震診断を受けて工事をすれば、現在の改修工事用に積み立てている資金では足りなくなるかも知れない。いやその前に、若い人ならここを売って新しいところに移るだろう。今はきれいで住みやすいと言われているが、抜けていく人が出てくればたちまちゴーストタウンになり、改修や建て替えどころではなくなる。マンションの維持管理に努め、住民の和と輪を大事にしてきた過去が崩壊してしまう。

 花は毎年同じようにでなくても、その時期が来れば咲いてくれる。明日への備えを怠ってはいけないけれど、必要以上に怖がることはない。いざという時の住民の「絆」こそ大切にしていかなくてはならないだろう。

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