風が吹いている。午後から強い風が吹いている。午前中、年長組となった孫娘の運動会に行ってきた。この保育園には3歳から入園しているので、今年で3回目のそして最後の運動会だ。孫娘の父親は今年、保護者会会長を務めているので、開会式であいさつをする。だから、絶対に遅刻は出来ない。とても元気のいい挨拶だったけれど、マイクに声がのっていなかったので、「エイ、エイ、オー!」しか、はっきり聞こえなかった。
孫娘の活躍は例年通りだが、今年も父親はリレーで、母親は綱引きで、姉は孫娘と一緒に走る競技に参加し、大いに運動会を盛り上げていた。特に父親は抜きつ抜かれつの紅白リレーに出場して大奮闘、バトンを手渡す手前で大転倒のハプニングを演出し、会場の皆さんの注目を一身に集めたが、孫娘はそれが気に入らないのか、「パパ、転ばんといて」と口を尖らして言う。
可愛いだけの子どもだったのに、いつの間にか女の子になってきている。運動会の後、長女たち4人とダンナの両親と私たちの合計8人で食事に行った。運動会で活躍したのだから孫娘がひとりで話し続けるのかと思ったら、意外にも隅っこに寝転んで何も話さない。同じ食事のお店に保育園の友だちが来ていて、店の中を走り回ったことを母親からきつく叱られ、すねているようだ。
明日、長女は部下の結婚式に出るため着付けに行くが、ダンナが都合が悪いので「送って欲しい」と言う。「役に立つなら何でもやるよ」と答える。あてにされるのはうれしい。それにしてもよく結婚式に呼ばれる。ご祝儀だけでも大変だなと他人事ながら思う。長女はもともと小柄だが、最近ちょっと元気がないせいか小さく見える。こういうと叱られるが、ちょっと老けた。いや、歳相応になってきたと言うべきかも知れない。
私たちだって、ダンナのご両親だって、いつまでも変わらないように思うけど、孫娘が成長している分だけ確実に年老いている。10月3日は祖父母参観日が保育園で行われる。ひとりの孫に4人のジジババが出かけていくわけだが、また帰りに一緒にお酒が飲める。ジジたちの共通の楽しみである。