友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

草取りは不審者対策とボケ防止

2015年09月27日 19時08分56秒 | Weblog

 マンションの「草取りの日」。午前9時から始めて1時間、マンションの敷地の雑草をみんなで取ろうという日である。マンションには築山があり、中庭は広場になっている。樹木も多く、昔は芝生だった緑地帯も今では雑草が目立つ。通路には植え込みがあり、住民の男性がボランティアで、時々刈込をしている。私の友だちにキレイ好きなのがいて、彼の提案で1年に2回だった「清掃の日」が4回に増えた。

 日頃は清掃業者がマンションをキレイに維持している。掃除ばかりかワックスかけもしてくれているから、40年近く経っているのにピカピカである。それでも、「自分たちの住まいなのだから自分たちでキレイにしよう」と、住民の手で行う「清掃の日」を設けた。それは、住民同士のおしゃべりのためでもある。同じエレベーターを使う者は当然顔見知りだから、作業する場所もほぼ同じで、ワイワイガヤガヤとおしゃべりも弾む。

 最近、不審者が出没することから、「オートロックに出来んかね」と女性が言う。昔に建てられたマンションは開放的な構造で、どこからでも入ることが出来る。その全ての出入り口をオートロックにするには無理がある。すると男性が「オートロックも気休めで、悪いことをやる奴は待ち伏せするかも知れんし、誰かが入る時に一緒に入れるかも知れん。一番いいのは、こうやってみんなが外にいて、知らない人がいたら,『何でしたか?』って声をかけたらいい」と言う。住民同士が挨拶を交わし、子どもたちが遊んでいる傍には大人の誰かがいる。そういう地域は犯罪が少ないと聞いた。

 「ホンでも、草取りに出てくる人は一緒だなあ。こんな年寄りにやらせんと、『私らがやりますから』と言ってくれる若い人はおらんのかね」と80代の女性が言う。「今の若い人は、年寄りは出来るだけ働かせた方がええと思っとるの。やれるうちはやらせんと、ボケてしまうと心配しとるんじゃ」と、もっと高齢の女性が言う。「そうそう、健康のため、ボケ防止のため、やれるうちはやるで」と、みんなで大笑いになった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする