友々素敵

人はなぜ生きるのか。それは生きているから。生きていることは素敵なことなのです。

言葉が逆転している

2017年10月20日 18時19分26秒 | Weblog

  レストランでなかなかメニューの決まらない人がいる。買い物に出かけても、買うはずだった服が決められず迷い続けて買わずに帰る人がいる。買わずに帰ればよいが、勧められて買ったのに、本当にこれでよかったのかと悩み続ける人がいる。衆議院議員選挙の投票日まであと2日、まだ迷い続けている人もいる。迷っても、投票に出かけてくれればいいが、「分からないから」と投票しない人がいるから、25%の得票で65%の議席を占めることになる。

 小6の子を持つ母親の話。「運動会の打ち上げを焼き肉屋で、3000円会費でやるの。子どもだけで」。打ち上げは大学生から高校生へと年齢が下がってきたが、今は小学生でも行うのか。昼間に喫茶店ではなく、夜間に焼き肉屋で行うのも大人と同じだ。母親は言う。「政治で世の中が変わるのではなく、人の意識が世の中を変えるのね」と。社会の習慣や価値観が変わることで政治も変わってきたから、おそらく小6の子が大人になる頃は様変わりしているのかも知れない。各政党の演説を聞いていて、言葉が様変わりしていると思った。

 自民党は「改革」を主張する。「働き方改革」「規制改革」「意識改革」とまるで急進的なイメージがする。選挙公報を見ていたら「生産性革命」とか「人づくり革命」という言葉まで散らばっている。「革命」は「改革」よりも既存のものを打ち壊して新しいものを創り出す言葉だ。そして、安倍さんは「愚直に」「まっすぐに」「しっかりと」「実績をつくりあげ」「未来に責任を持つ確かな政策」」と力説する。言葉の選び方はどの政党よりも、誠実で革新的な印象がする。

 野党の演説は力強さに欠ける。今や野党第1党に躍り出そうな立憲民主党は「まっとうな政治」と主張し、民主主義は多数で決めることではないと言う。多数で決めないってどうするの?小学生でも疑問に思うだろう。「右でも左でもなく、前へ」と中立を強調しているつもりでいるが、そんなどっちつかずの立場でいいのかと老人には疑問だ。対立軸をはっきり示さないから大きく伸びることはないだろう。投票日まであと2日、天候も悪いようだ。

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