風来庵風流記

縁側で、ひなたぼっこでもしながら、あれこれ心に映るよしなしごとを、そこはかとなく書き綴ります。

つぶやきドキュメンタリー7・11

2010-07-13 23:22:18 | 時事放談
 8時から開票が始まるこの日、8時からどのテレビ局も選挙特番を組んでいて、国民の関心の高さに驚かされました。国民は関心を持って然るべきだと決め付けるテレビ局の高飛車な態度に驚いたと言うべきか。北野武さんが出るTBSの番組が面白かろうと見ていたのですが、彼も最近は大人しくなりました。お偉くなられたこともあって、存在感はあるのですが、お年のせいか、ご本人の関心の在り処のせいか、常識を挑発するいつもの斜視の構えは消え、すっかり毒気が抜けました。
 後から聞いたところによると、テレビ東京の池上彰さんの特番が面白かったらしい。谷亮子女史には「柔道と政治両立できるんですか?」「試合と国会重なったらどっちにくるんですか?」「参院ではどこの委員会に所属しようと思ってるんですか?」と畳み掛けてしどろもどろにし、公明党代表氏には「創価学会員の皆さんが菅さんを嫌っているから連立組まないんですよね?」と挑発してムッとさせ、蓮舫女史には民主党が参院で第二党に転落したことを受けて「一番じゃないとダメなんですか?の通り二番になりましたね」と言い放ってこれまた彼女をムッとさせたそうです。閑話休題。
 あっという間に民主敗北予想が出たので、二度、驚かされました。念のため他局の予想も確認してみたら、どこも似たり寄ったりで、これまた驚き。げに恐ろしきは情報社会か。しかもどの局も、喧々諤々、似たり寄ったりの議論の繰り返しで、一体こんなことのために、わざわざ全ての局が揃ってこのゴールデン・タイムに選挙特番を組むなんて、やはり日本はどうかしている。
 それでも臭い当確予想ドラマを見るとはなしに見ていると、いくつか注目する選挙区が出て来ました。例えば山梨県。輿石さんの苦戦は、神奈川選挙区で現職の法相が落ちるより、よほどインパクトがあって、今回の選挙を象徴することになりはしないかと、ちょっと期待してしまいましたが、そこまで甘くはありませんでした。そして東京都。共産党の現職の某(テレビに良く出てくるうざったいおじさん)を抑えて、みんなの党の松田某が健闘しました。政治手腕は未知数ながら、タリーズを立ち上げた経営感覚を政治の世界に持ち込むことには期待したい。
 さて、今回もタレント候補が鈴なりに立候補して世間を呆れさせました。政策は当選してから考えると答えて唖然とさせた原田大二郎さんは、案の定、落選しました。自ら進んで握手しない不遜な堀内さんはどうなることかと心配しましたが、順当に落選しました。タレント議員になるとしたら、堀内さんより、この人の方が政界にちょっとした風を吹かせて面白いと期待した中畑さんは残念ながら落選しました。伏兵は石井さん。谷亮子女史は、あっという間に当確を出しましたが、池上彰さんじゃなくとも一体何のために立候補したの?と素朴に疑問に思います。それでも当選しちゃうから、世のオジイチャン、オバアチャンは、アテになりません。そんな谷女史が当選した以上、三原じゅんこ女史の方が、余程、世のため人のためになりそうに思うから、じりじり待っていたら、なんとか当選して、ホッとしました。蓮舫女史はタレントではないけれど、数ヶ月前の週刊誌では、当落線上で危ないと言われていただけに、ダントツの得票で当選したのは、クラリオン・ガールの威光のせいかと思わざるを得ません。こちらは世のオジサンたちは信用ならないと言うべきか。
 そんなこんなで深夜になってようやく菅さんが登場。どんな挨拶をするかと、こちらも注目していたのですが、消費税のせいにして、本質には触れず、責任論にも頬かむり。ここでまた総理大臣が変わってもらっても、世間体が悪くて困ってしまうのだけれど。そろそろ寝ようと、見納めのようにチャネルをカチャカチャ回していたら、朝まで・・・をやっていたので、つい2時頃まで見てしまいました。
 私は民主党・原口某がいまひとつ肌に合わなくて、彼が追い詰められる様子、まさに窮鼠ネコを噛むところを、なんとなくニヤニヤ眺めていたわけですが(性格が悪い)、彼にはそういうサドっ気をくすぐるところがあるように思います。最近、特に民主党系の国会議員に、俄か与党としての貫禄、と言えば聞こえは良いですが、特権意識みたいなものを鼻にかける勘違いの輩が増えてきて、辟易していたので、カタルシスにはちょうどいい、7月11日・夜のドキュメンタリーでした。
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参院選(5)混迷は続く

2010-07-13 02:43:11 | 時事放談
 注目の参院選は、民主党が改選を10議席下回る大敗を喫し、改選3の全てを失った国民新党と合わせても過半数を割り込むという、事前の予想通りの展開になりました。菅さんの消費税発言の真意が必ずしも正確に理解されなかったことを言い訳にする声が専らですが、むしろ党内で賛否割れて互いに足を引っ張り合ったところに、有権者は、政権与党としての相変わらずの自覚の乏しさを見たのではないでしょうか。結果として、所謂ねじれ国会の再現で、かつての自公政権と異なり、参院で否決された法案を衆院で再可決するための3分の2以上の議席を持たない「真性ねじれ」であるという意味で、安倍・福田・麻生の歴代政権よりも厳しい国会運営を迫られそうです。
 そんな中、際立ったのが、みんなの党の躍進で、比例区の得票率は13.6%と、公明党を僅かに上回って堂々の第三党の位置を占め、東京選挙区では共産党現職に競り勝つなど、議席数にして実に10増(1→11)となりました。民主党が落とした得票率8%ポイントと、自民党の4%ポイントを、みんなの党がかっさらった計算になり、さすがに民主党には飽き足らず、かと言って依然あからさまに自民党を支持したくない無党派の保守層の受け皿になったものと見られます。
 対照的に、国民新党は前回2.2%→1.7%(議席総数3→0)と、弱小政党でありながら連立政権のキャスティング・ボートを握るかのような傍若無人な振る舞い、とりわけ郵政民営化を逆行させる元凶であることに、選挙民から明確な拒絶を突き付けられたと見られます。社民党も4.5%→3.8%(3→2)と、普天間基地移設問題で筋を通したことよりも、非現実的な主張を続けることに嫌気した無党派層がみんなの党に流れたのか、退潮著しい。更に新党改革や日本創新党は、第三極の中で独自性を発揮できず、新党改革は議席数を落とし(5→1)、日本創新党は議席獲得に至りませんでした。
 唯一、意外であり残念だったのは、事ここに至ってなお投票率が57.92%にとどまり、前回を0.7%ポイント下回ったことでした。詳細は分かりませんが、失われた20年と軌を一にするように、40代、30代、20代と若くなるほど投票率が落ち続ける、これら若者たちを振り向かせることが出来なかったと見られます。この点に関しては、与党・民主党だけでなく、この程度で勝利したと安堵する自民党、更に伸張著しいみんなの党にも責任の一端があり、反省してもらいたいと思います。勿論、残りの責任の一端は、国民の側にあるわけですが。
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